2010-04-22

きみこそすべて You Mean Everything to Me

2010-04-22

機動戦士Zガンダム1000年女王でニール・セダカの名前を知っているリスナーでも、この「きみこそすべて」を聴けば「小さな悪魔」などで感じていた違和感はなくなるでしょう。
アップテンポの音楽ではリズムが印象に残るから、スローテンポの音楽が一番作曲家の本質が分かります。
言い替えれば作曲家の基本的なところはずっと変わらない、資質なんだなって感じます。
そしてキャパシティの広いメロディーメーカー。サウンドに気をとられていた音楽会がビートルズに夢中になっていた期間、ニール・セダカのようなメロディを売りとした作曲家は活躍の場を少なくしたけど、ある意味良い充電期間になったと思います。人間の成長としてもね。
1969年にビートルズが活動を停止すると、米音楽界のムーブメントは一気にシンガー・ソングライターの時代を掘り当てます。程良いリズム感にメロディというのは、日本の音楽ファンの最も好むところではないかしら。ガンガン激しいと批難もされたけどハードロックも延長線上にあるもので、メタルやスラッシュとは違っていますね。

「きみこそすべて」はカレンダー・ガールでヒットチャートに躍り出る直前のニール・セダカのスマッシュヒットです。何処しかポール・アンカの「君こそ我が運命」に似ています。
さて、ジャケットを紹介した4曲入りのコンパクト盤(当時は4曲入りの17センチ盤をコンパクト盤と言っていました。EP盤と言えば本来はこのコンパクト盤をさします)は「恋の片道切符」が日本で大ヒットして発売された日本独自選曲のレコードです。
4曲の内訳は以下の通り(発表順)。
  • きみこそすべて(You Mean Everything to Me、1960年、全米チャート第10位) 
  • カレンダー・ガール(Calendar Girl、1960年、全米チャート第4位) 
  • 恋の片道切符(One Way Ticket、1960年、日本のみでヒット、ニール・セダカの作曲ではない、当時、平尾昌晃もカヴァーしてヒット) 
  • 小さい悪魔(Little Devil、1961年、全米チャート第11位)

Neil SedakaYou Mean Everything to Me

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