最初のシーズンの頃は、右京さんが『第九』を聴いているぐらいまでは注目してなかったのですけど、『冬の旅』で彩ったエピソードの頃から気になり始めて『相棒』シリーズが好きになったのは、そのあたりからでした。音楽家や、音楽学校が事件の現場だったりするのも興味のあるところです。
「相棒シーズンⅥスペシャル 黙示録」では教会内のシーンで、サティのジムノペディが使用されていました。それも荘厳さを感じさせるとてもゆっくりとした演奏でした。音の間、間に神への言葉をつぶやけるようでした。聴く人によっては間の抜けた演奏だと思うかも知れないけど、音符を書かなかったことで「1音1音の間にどのような和音や装飾音を、聞き手が自由に作曲しちゃえば良いんだよ」とサティからのメッセージなのだろうか。と気づかせてくれる機会になりました。