11月6日は、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」初演(1913)。
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2010-11-07
2010-04-27
甲殻類の胎児 1913年の曲
2010-04-27
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Satie - Embryons Desséchés - 2: D'edriophthalma by Christopher Mansi
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甲殻類の胎児はサティが47歳の時に作曲した、3曲構成の「干涸らびた胎児」の2曲目。タイトルの意味はないとサティはしているのですが、わたしなりの考えではサン=サーンスの「化石」と同じウィットではないでしょうか。ト長調、イ短調、ヘ長調という流れのモデルとなっているソナタを捜してみませんか。
引用した仏文は、サティが曲に添えている文章です。
甲殻類って、自分が隠れる固い鎧や家を引きずりながらうろつきまわっている。近未来のネット社会をアニメにした「攻殻機動隊」の発想の始まりも、作者の無意識のものだったとしてもどこか「引きこもり」を揶揄してのものかも知れません。サティの音楽にネット住人が反応しやすいのも、思いの外考え深い。誰かが卒論に考えていてもおかしくないですね。
II_d'Edriophthalma. 甲殻類 Crustacés à yeax sessiles, c'est-à-dire sans tige et immobiles.サティ:干涸らびた胎児
360°全方向に視野を持つ甲殻類、つまり、眼には瞼が無くて動かない。 Très tristes de naturel, ces vivent du monde,
甲殻類は生まれつきの陰気さで、世間からは引き籠もり、 dans trous percés à travers les falaises. (1 Juillet 1913)
海の断崖に誰かが掘った穴の中で隠遁生活をおくっている。
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