2009-11-21

電脳コイルのような光景

2009-11-21 0


わたしが小学生から、中学生にステップを踏み出そうとしていた時代。まだまだ良き昭和と今では言われる街並みはまだ、育った街には残っていました。
林を抜けて、垣根をくぐったらよそ様のお庭だったりと、細い路地もたくさん知っていて街は大きなレクリエーション・パークのようでした。
垣根で仕切られている家は少なくなっていて、ほとんどの家はブロック塀で仕切られていたけれども、その裏側にはまだ土や草花があっておっかけっこの途中で押し倒されたりしても下着が汚れるぐらいですんでいました。
育った家の2階のわたしの部屋からは、窓を開けると表通りの様子さえ見えるような思いでした。ベッドから抜け出たまま窓辺に佇んで朝の光をあびることが気持ちよかったけれども、起きているのか様子を見に来た母からは「裸のままだと通勤途中の人たちから笑われますよ」と、何度かカーテンを閉ざされたことがあります。
余りかけまわらく成った中学、高校。家並みはビルに建て替わっていって暮らしている大人たちも、越してくるのも家族から見知らぬ青年の一人暮らしも増えて身体の成長と共に、宝探しの別世界だった路地裏は夢の安全地帯から、気持ちはまだ少女の様なままなのに肉付いた身体にとっては危険地帯になっていきました。
建設中のビルも夕暮れになって、作業員の大人たちが居なくなる。
路地裏からの誘いは大人への扉を開く危険なバーチャル・エリア。











建築現場の路地裏からの誘いに応えると、大人の女にさせられてしまう。そういう都市伝説。怖いことか良いことか、それは受け入れる少女それぞれにある胸の振り子しだい。

誰じゃ・・・わたしを呼びさます者は誰じゃ・・・




誰(たれ)じゃ・・・わたしを呼びさます者は誰(たれ)じゃ・・・


・・・・・・美内すずえ原作の「ガラスの仮面」のなかから、紅天女を演じる、月影千草のきめぜりふです。







 
アマデウスレコード☃ブログ組曲第4番. Design by Pocket