11/18 (Tue)Today's Topics
古典派の終わりから初期ロマン派にかけて活躍した作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバーが生まれた日(1786年)オペラ《魔弾射手》が現代でもよく知られている。それまでイタリアオペラ中心であった音楽界でドイツ語によるこの作品が大成功をおさめたことで、19世紀ドイツオペラの歴史を切り開いた作曲家である。
ウェーバーは、モーツァルトの妻コンスタンツェの父方のいとこ。モーツァルトからしたら、妻の甥っ子ってところだろうけど、モーツァルト夫婦の息子、クサヴァーからはおじさんと言えるんじゃないかな。対面はあったのかわかりませんが、モーツァルトのジングシュピールを真剣に受け継いて、ドイツ語のオペラの扉をしっかりと開いた、片足に障害があったようだがハンサムで、歌声も歌手になれるくらい良かったという。絵画も趣味としていて、素人はだしだった。ウェーバーのレコード表紙にも使われている。しかし、ワインと間違えてエッチング用の硝酸を口にしてしまい、声を失う。モーツァルトと同様、39歳の若さで夭折。指揮者として招かれていたロンドンでの客死だった。コヴェント・ガーデンの墓地に埋葬されたが、彼の音楽的な遺志をつぐこととなったワーグナーの力添えにより、息子マックスに見守られながらロンドンからドレスデンに帰還した。いがいにもドイツオペラの全曲レコードを精力的に残したベーム、カラヤン、ショルティの3人は、このオペラのスタジオ録音を残していない。



