2018年5月21日月曜日

Wilhelm Kempff.Beethoven.Piano Sonata No.12, Op.26. 3 Marcia Funebre Sul...

2018年5月21日月曜日 0
 




日本人に最も愛されたドイツの名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895〜1991)が初めて日本を訪れたのは1936(昭和11)年、最後となったのが1979年で来日は通算10回。一度の来日で何回かリサイタルを開き、オーケストラと共演したので彼のピアノ演奏を生で聴いた日本人の数は、最多ではあるまいか。レコードの発売点数でも1、2を争うほどだったから、昔からのピアノ音楽のファンで十八番とした“ケンプのベートーヴェン”を聴いたことがない人は皆無だろう。

格調高く詩情豊かなベートーヴェンを聴きたい時には、どの曲でもいいのだが、“ベートーヴェンの第2の葬送行進曲”が含まれるピアノ・ソナタ第12番はどうだろう。

アニメ「ピアノの森」でキャバレーでピアノを弾く主人公のひとりが、リストの葬送行進曲をダンスナンバーとしてプレイしていた。店の客にはそれがリストの曲で、葬送行進曲という曲名だとは知るまいが、「葬送行進曲」はピアノ音楽で題材によく出てくる。いったい、どういうわけだろうと考える機会にいいだろう。

《英雄交響曲》の「葬送行進曲」のような荘厳重厚な音楽ではないが、葬送で連打される太鼓を模したトリオ部分が悲しみの気分を掻き立てる。

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Alban Berg- Lyric Suite Part 4 Adagio apassionato

 


20世紀後半のヨーロッパから生まれた最高の弦楽四重奏団ともてはやされたアルバン・ベルク・クァルテット(ABQ)は、2008年をもって40年に及ぶ活動に終止符を打つと表明、日本でも5月21日から6月2日まで全国各地で解散コンサートを開いた。

1970年にウィーン音楽院の若手教授によって結成されたアルバン・ベルク・クァルテットはデビュー前、当時最も尖鋭な演奏を聴かせていたアメリカのラサール・クァルテットに師事した。ウィーンの弦楽四重奏の伝統に新鮮で快活な血を注ぎ入れた表現は、1971年のデビューから世界中のファンを魅了し続けた。

日本での解散コンサートでも演奏されたのが、グループ名になっているベルクの作品で、デビュー時も演奏した弦楽四重奏のための《抒情組曲》(全6楽章)。隠された愛を描いた私小説的な音楽なので、「情熱的なアダージョ」と指示された第4楽章も官能美を秘めた、ためらう恋の音楽になっている。

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Chopin Nocturne in mi bemol majeur, Op 9 No 2

 


演奏家にとって最も幸せなことは、現役のまま生涯を終えられることだ。演奏家寿命が最も短いのは、意外なことに管楽器奏者だという。50歳位になると歯と唇が衰え、肺活量が減るからだ。肉体そのものが楽器の歌手は60歳、手が思うように動かなくなる弦楽器奏者は70歳位が限界とされる。その点、棒を振るだけの指揮者と楽器の完成度がとても高いピアニストは、頭脳がはっきりしていれば、80歳でも演奏できるので演奏家としての長寿の人はかなりいる。

長寿のチャンピオンは、101歳を前に他界したピアニストのミエチスラフ・ホルショフスキ(1892〜1993)だ。10歳そこそこで活動を始め、99歳で最後のリサイタルを開いた。実働89年。先生がリストと同門だったので技巧的な作品を得意にしたが、ショパンの優雅な《ノクターン第2番》がお勧めだ。緩やかに歌い語られるが、早いパッセージでの正確な指さばきに目が覚まされる。1989年のパリにおけるリサイタルのライヴ録音盤で、渋味溢れる演奏が聴ける。

アニメ「ピアノの森」では、海外に出た主人公のひとりがピアノの技術が優れていて正確に演奏出来るだけではダメだと教師に注意され、「聴く人を感動させる」とはと悩んでいる。クラシック音楽はスコアに書いてあることを無視して、勝手に崩した演奏は許されない。リストとショパンは親友同士だが、お互いに対照的な道を歩んでいく。優美なショパン演奏ですが、聴衆を熱狂させたというリストの精神も共存している。ホルショフスキのショパンの演奏は、その正答である。

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Eugene Onegin – Lensky's aria 'Kuda, kuda, vi udalilis' (Pavol Breslik, ...

 


ロシア近代文学の祖アレクサンドル・プーシキン(1799〜1837)の誕生日(ただし、ロシアの旧暦)。ロシア音楽への彼の貢献度は高く、グリンカの《ルスランとリュドミラ》、ムソルグスキーの《ボリス・ゴドノフ》、チャイコフスキーの《エフゲニー・オネーギン》など、ロシア・オペラの名作の多くが、プーシキンの原作から生まれた。

今日聴く音楽は、ロシア・オペラのテノール・アリアの最高傑作、《エフゲニー・オネーギン》のなかの「わが青春は遠く過ぎ去り」。レンスキーとオネーギンは親友だったが、オネーギンがレンスキーのフィアンセに横恋慕したために、ふたりは決闘する破目に。その前にレンスキーが美しく愛おしい日々を振り返って歌う情感溢れるアリアだ。
銃弾に倒れるのはレンスキー。プーシキンがこの物語を書いた時、彼自身が後に妻に言い寄ったフランス人と決闘し、その時の傷がもとで死ぬことを予感していたであろうか。 




決闘のアリア。悲痛な歌なのですが、チャイコフスキーの旋律は甘くロマンティック。



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Menuhin - Paganini Concerto No 1 - 3rd Mvt - 1963 to 1934!

 


日本だと小学2年生ぐらいで大指揮者たちと共演した神童、メニューイン。彼が生まれた頃にレコードが商業化され、そのレコードづくりにひっぱりだこ。同じく、鍵盤の獅子王と呼ばれたピアニストのバックハウスは、演奏会や録音、そして社交界のパーティに引っ張りだされて練習する時間さえなかった、と後年に言っていた。しかし、メニューイン少年が神童を発揮してヴァイオリン音楽のレコードを作ったことが、わたし達が今クラシック音楽とふれあう原点となったのだから。



ヴァイオリンは演奏する姿でも分かるように、肉体 ― 特に左手に不自然なほど無理を強いる楽器だ。そこに様々な難技巧を加えて多彩な音楽を弾けるようにしたことで近代ヴァイオリン奏法の開拓者と呼ばれるのが、イタリアのニコロ・パガニーニ。

「悪魔に魂を売って超絶的な技巧を身に付けた」と言われる彼の魔神を思わせる演奏は、全ヨーロッパの聴衆を熱狂させたという。ピアノのリストといい勝負である。



若い頃、名声を得ると恋と賭博に耽る生活を送ったパガニーニだが、19世紀の初めに、それまでにはなかった高度で多彩な奏法や技巧を開発して、それを自分の作品に生かした演奏で人気を博した。代表作とされる2曲のヴァイオリン協奏曲のうち、20歳代の終わりに書かれた第1番を聴こう。「ロンド」という舞曲の形式を用いた最終楽章にも、目くるめくような技巧がふんだんに盛り込まれ、サーカスで繰り広げられる曲芸を見ているようなスリリングな感動を与えてくれる。



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