2010-04-21

世界初録音は作曲家自身。1926年4月27日。エルガー作曲 行進曲「威風堂々第1番」

2010-04-21
ビートルズとゆかりのあるアビーロード・スタジオで録音している事は確かです。そして、初演はウッドがしていて「人々のあまりの熱狂に、結局3回も演奏しなければならなかった」と自伝に書いている事は有名。
でもね、ウッドがSPレコードに録音したのは1940年。戦争中の事です。意図的な事だったのかはわたしには分からないけれども、英国の戦意高揚のためのレコード発売ではなかったのかしらね。タイトルは忘れたけれどもアカデミー賞を受賞している映画のテーマ曲に使われて、世界中にこの曲が知られる事になったようです。

エルガーの録音。これが世界初録音になります。1931年録音と書いているサイトが多いけれども、全5曲の録音が終わったのが1930年ですから、1931年に全5曲をアルバムとして発売されたのかも知れない。31年になって初めて発売されたのかも知れませんね。
5年もかけて録音したの?
最初の録音を5年も寝かしていたの?
中学生時代のわたしにとっては、3年間だってとてもとても長い時間。その間を自信のある作品をそっとしたままにしておけない。自分の身体の発達だって日に日に変わっていたので、同じ相手に何度も「ほらほら、昨日よりおっぱいが大きくなったよ」とアピールしていたほどですもの。

話はそれたかも知れないけれども、1926年と言ったら昭和の初めですね。戦争などの影響ではなかったんだろうけど、その数年後に世界恐慌がやってきています。から、きっと、無関係ではないと思います。

エルガー自身の演奏、とても快速ですね。びっくりしました。もっと堂々とした演奏家と思っていたけれども、行進曲ですからね。作曲家指定のテンポという事で頭の片隅に置いておいて、他の録音を楽しみましょう。やはり堂々とした演奏は、その後のウッドなどからの英国指揮者の録音で定着していったものだろうと推察しています。

No. 1 by Elgar, Royal Albert Hall Orchestra /Elgar, Royal Albert Hall Orchestra  
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01 第1番.mp3 (4121 KB)

行進曲「威風堂々」作品39 第1番〜第5番 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団、ロンドン交響楽団(録音:第1番&第2番 1926年4月27日、第3番&第4番 1927年6月15日、第5番 1930年9月18日録音)


エルガー威風堂々第1番

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