2010-02-12

人のぬくもりがある暖かい音楽・・・歌っている内容はともかくとしてね

2010-02-12
PINK FLOYD : Astronomy Domine

シド・バレットが居たピンク・フロイド。
ファースト・アルバムが発売されたのは、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が発売された時と同じ。ポップスの転換期の年が1967年だと言えそうなのは、革新的なアルバムがこの年に登場しているからですね。
ビーチボーイズは「ペットサウンド」で、コーラスをループさせるために部屋いっぱいを使うほどの長いテープを再生して重ねて録音していました。今ではサンプリングでメモリーに記録するので、部屋中をテープがグルグル回っているなんてイメージできないのが普通かも知れませんね。
テープといったって、カセットテープの回転ぐらいを思うんでしょうからそんなに長いテープが必要なのかと思ってしまいそう。カセットテープは1秒間に4センチほど、家庭用のテープレコーダーでも19センチや、38センチがせいぜいですから、1秒間に76センチだったら10秒間、「アー」と録音したものでも8メートル近くのテープになるんですね。

レコーディング・スタジオを録音機も、4トラック録音機で「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」はこれを2台使って録音された7チャンネル。
ピンク・フロイドにしても条件は同じだったはず。なのに、ビートルズよりも音の空間低位が良いですね。ピンク・フロイドのCDがいくつものリマスターの異なる音源でリリースされるのも、後々のことも見通していたのでしょうか。
デビューしたてのピンク・フロイドよりも、ビートルズの方がレコーディングに投じることは誰も反対するようなことはなかったはずだと思うのですけれども、結局は音質ではピンク・フロイドの評判が高いのは、オーディオファイルも認めるところです。

シド・バレットはライヴが嫌いで、ステージ活動には姿を表すことはなかったそうですけれども、このアルバムが最もライヴ・バンドとしてのピンク・フロイドらしいサウンドになっています。最も同じマスターテープを使っていても、レコード時代の楽器の配置とCDとでは別のものです。
録音も、編集もレコード盤にカッティングするのにも真空管のアンプを使っていた時代の人のぬくもりがある暖かいサウンド。

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