2025-04-11

アルゼンチンの才能が支える21世紀クラシック音楽界 ― 音楽教室の肖像画に並ぶ日も近い今一番のトレンド作曲家

2025-04-11 0
4/11 (Fri)
Today's Topics
アルゼンチンの作曲家、ヒナステラが生まれた日(1918年)。ブラジルのヴィラ=ロボスらと並び、20世紀ラテンアメリカを代表する作曲家のうちの一人。作品には祖国アルゼンチンに関連するものが多く、農村の生活を民謡を使いながら描いたバレエ音楽《エスタンシア》や、民謡を用いずアルゼンチンを想起させるチェロとピアノのための《パンペアーナ第2番》など、様々なジャンルの作品を残した。

記事「名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松」が総合記事ランキング26位になりました!

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レスピーギ:ローマの噴水
アンセルメ(エルネスト)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2002-12-18

アンセルメならではのテンポ設定のうまさが光る明晰さ、
明るいカラフルな響きのなかにもくっきりとした陰影 ―
説得力のある演奏。
火事により失われしまう
ヴィクトリアホールの美しい響き
見事にとらえた優秀録音。

録音空間を堪能するヴィンテージレコードレスピーギの華麗なオーケストレーションを忠実に再現した、アンセルメの模範的演奏。

GB DECCA SPA227 アンセルメ レスピーギ・ローマの松/ローマの噴水
GB DECCA SPA227 (指揮)エルネスト・アンセルメ (管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団 (曲目)レスピーギ・ローマの松/ローマの噴水

「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ(Buccina)はサクソルン族を使用しています。


レスピーギの代表作、ローマの松とローマの噴水は、カラフルでダイナミックなオーケストレーションで有名だが、本盤は、アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の名コンビの演奏で、デッカの鮮明な録音も手伝い、レスピーギのオーケストレーションがくっきりと浮かんでくる。演奏のほうも説得力がある。 オーケストラは音程が不正確だったり、縦の線がずれていたりといった乱れもありますが、アンセルメならではのテンポ設定のうまさが光る明晰さ、明るいカラフルな響きのなかにも陰影をくっきりとつけていて、フレンチスタイルの鄙びたバソンの響きも古典的な雰囲気にうまく合っていました。 なお「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ(Buccina)はサクソルン族を使用しています。水牛の角のような形状の金管楽器でバルブやピストンもなく自然倍音を奏でるしか無い、この楽器は1930年代にドイツのアレキサンダー社によって復元されナチスドイツの親衛隊が吹いている写真も存在しますが、レスピーギがこの楽器の音を実際に聞いたのかという事実はわかりません。現実のスコアには自然倍音以外の音も記譜がされており、レスピーギ自身は、ソプラノとテナーについてはフリューゲルホルン、バスについてはユーフォニウム若しくはバリトンを想定していたようです。

1963年1月スイス、ジュネーブのヴィクトリア・ホールでの録音。火事により失われてしまったヴィクトリアホールの響きを見事に捕らえた録音も良く、オルガンの重低音にうまく乗ったオーケストラの響きが空間に豊麗に拡散していく様子がはっきりとわかります。

伝説のホールで幾多の名録音が生み出された ― ジュネーヴのヴィクトリア・ホールは優れた音響を誇るうえに、レコーディング・スタジオとしても最適でした。指揮台の頭上に吊るしたデッカツリーといわれる3本のマイクロフォンのみで収録されたにもかかわらず、圧倒的な色彩感と空間性が再現されています。

レコード・クレジット・アンド・ノート

プロダクト

レコード番号
SPA227
作曲家
オットリーノ・レスピーギ
オーケストラ
スイス・ロマンド管弦楽団
指揮者
エルネスト・アンセルメ
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤
BLUE WITH SILVER LETTERING, STEREO 1枚組 (120g), Stamper 1W/2W

レコードのカバー、レーベル写真

  • GB DECCA SPA227 アンセルメ レスピーギ・ローマの松/ローマの噴水
  • GB DEC SPA227 アンセルメ レスピーギ・ローマの松/ロー…

レーベル・ガイド

SPAシリーズ》英DECCA社の廉価版シリーズは、1960年前後に第1の廉価盤シリーズ「Ace of Clubs/Ace of Diamond」を発売します。その後、1970年代に入ると第2の廉価盤シリーズ「Eclipse」を発売します。そして、第3の廉価盤シリーズとして「The World of Great Classics」として「SPAシリーズ」を発売します。本盤は、その第3の「SPAシリーズ」なのですが、クラシック入門編といった趣で演奏者の全然違う録音を組み合わせた編集も多く、コレクション的には価値が低いものの、音質的にもSXLシリーズより僅かスッキリした感はありますが、DECCA社らしい高音質(Hi-Fi)となっています。同じソースでも、SXLオリジナルの1/5~1/10程度の費用で入手できるので、コストパフォーマンスの高い盤としてオススメできます。

名曲名盤縁起 上皇陛下の結婚記念日 世界中が傑作と讃える日本の名マーチ 團伊玖磨〜《祝典行進曲》

名曲名盤縁起 上皇陛下の結婚記念日 世界中が傑作と讃える日本の名マーチ 團伊玖磨〜《祝典行進曲》



平成天皇ご成婚パレード ― 1959年4月10日

平成天皇ご成婚パレード 團伊玖磨 祝典行進曲 1959(昭和34)年のこの日、上皇天皇のご成婚があった。当時皇太子の妃になったのは、テニスが縁で結ばれた正田美智子さん。初の民間からの皇室入りだった。婚儀の後にお披露目パレードがあり、それを日本テレビが初めてカラーで生放送するというので、当時「現代の三種の神器」と呼ばれていたテレビが爆発的に売れた。  パレードを迎える歓声のなかで流れたのが、團伊玖磨の《祝典行進曲》である。28歳の時に作曲した歌劇《夕鶴》でクラシック作曲界の寵児になっていた團は、心をこめて祝賀のために晴れやかで素晴らしくノーブルな、このマーチを贈った。  その後《祝典行進曲》は1964年の東京オリンピックの入場式で演奏されて、世界中で演奏される2番目に有名な日本のマーチになった。では、1番は?  今もパチンコ店の定番曲、瀬戸口藤吉の行進曲《軍艦》。外国の軍楽隊なども演奏する、この2曲が日本が誇る〝クラシカル・マーチ〟なのだ。

新祝典行進曲
團伊玖磨
EMIミュージック・ジャパン
1993-04-14


CDはアマゾンで

フル・オーケストラが高らかに奏でる日本の行進曲。 書き下ろし作品を含む、まさに「日本人作曲家によるマーチ傑作選」! 世界の名門オーケストラ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と武藤英明指揮による日本の代表的な行進曲集です。特に注目は、作曲者高井達雄が当アルバムのために書き下ろした「鉄腕アトム」。半世紀を経て、新たな魅力を持って蘇るサウンドをお楽しみください。また、20世紀後半日本の作曲家井の中心を担った團伊玖磨(「祝典行進曲」)と黛敏郎(「スポーツ行進曲」)のオリジナル編曲は初のCD化です。その他にも「軍艦行進曲」や「オリンピック・マーチ」など、まさに「世界に冠たる日本のマーチ」集が出来上がりました。 東京オリンピックやスポーツ・シーン、祝典式など、日本の重要な場面を彩ってきた行進曲がオーケストラの輝かしく重厚なサウンドで蘇ります。
https://amadeusrecord.ti-da.net/e12920956.html
4月10日は黛敏郎の命日と、掲載している音楽ブログも少なくないですが、そのブログやホームページオーナーがどの派閥なのか、感じられるな。

初夏に生まれたお友達に贈るプレイリスト

初夏に生まれたお友達に贈るプレイリスト


https://ongaku.yoka-yoka.jp/e2359123.html

2025-04-10

「題名のない音楽会」が発足した意義。それがある故、長寿番組の力となっている。

2025-04-10 0
4/10 (Thu)
Today's Topics
20世紀を代表する邦人作曲家の一人、黛敏郎が没した日(1997年)。10歳代で第二次世界大戦を経験しながらも、モーツァルトに憧れていたという。電子音楽など当時の前衛音楽を吸収することも厭わず、それどころかジャズをはじめあらゆるジャンルの音楽への関心を持つ。独特の配置と仏教の声明を取り入れた《涅槃交響曲》のような芸術音楽の追求と、一方で200近い映画音楽も作曲した。初代「題名のない音楽会」の司会者でもある。



アクセス数トータル10万直前。〝キリ番〟10万アクセスを踏むのは誰だ。

初夏に生まれたお友達に贈るプレイリスト


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平成版名曲新百選◉思い出がある流行歌、令和に受け継ぐ歌謡曲。あなたが薦める昭和の名曲を投票して下さい。

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2025-04-09

万物照応 ― Correspondances

2025-04-09 0
4/09 (Wed)
Today's Topics
フランスの詩人、ボードレールが生まれた日(1821年)。「巴里の憂鬱」、「人工楽園」などが知られ、とりわけ「悪の花」で語られる「照応」の概念はのちの象徴派を牽引するヴェルレーヌ、マラルメ、ランボーらへ大きな影響を与えた。音楽家でも、ドビュッシーやフォーレらがボードレールの詩に曲を付けている。


2025-04-08

記事「個性は普段着から*イダ・ヘンデル、ベルグルンド、ボーンマス響 シベリウス&ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲」が総合記事ランキング18位になりました!

2025-04-08 0
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記事「名曲新百選◉歌のヒットで柳並木が復活 東京行進曲〜佐藤千夜子・朝ドラにもなった流行歌手第1号の金字塔、昭和の歌謡曲第1号」が総合記事ランキング28位になりました!
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記事「【500円均一】細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布サージカルマスク」が総合記事ランキング29位になりました!
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歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」

歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」 https://amadeusrecord.ti-da.net/e12673077.html 腹抱えて笑えるオペラ。結婚式での大騒動。リズムとダイナミクスの魔術師、ムーティがなせた名盤。


4/08 (Tue)
Today's Topics
イタリアの作曲家ドニゼッティが没した日(1848年)。ドニゼッティといえば、偽の惚れ薬をめぐって繰り広げられる恋愛物語「愛の妙薬」の作曲家として知られる。ヴェルディが活躍する前の19世紀初頭、ロッシーニやベッリーニらと共にイタリア・オペラを牽引した。生涯で70にのぼるオペラを作り、他にも「ルチア」「連隊の娘」など、今もなお世界中で上演されている。


抱腹絶倒のギャグ・オペラが歴史を超えて現代に顕現!

CDはアマゾンで購入できます。

声楽というもののテクニックの世界のひとつの頂点が、
ベルカント・オペラだ。
その中でも抱腹絶倒のギャグ・オペラ
が「ドン・パスクワーレ」。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、
ぜひとも楽しんでほしい!

デジタル録音の恩恵で、
キングズウェイ・ホールの美しい響きが、
空気感までも正確に再現されます。

ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。

  ロッシーニ、ベッリーニとドニゼッティの3人は、19世紀前半のイタリアオペラを代表する作曲家としてベルカントオペラの全盛期をリードしました。その中でガエターノ・ドニゼッティ(Gaetano Donizetti/1797年-1848年)は『愛の妙薬』『連隊の娘』『ドンパスクワーレ』などの喜劇的なオペラを書く一方で、『アンナ・ボレーナ』『ルクレツィア・ボルジア』『ランメルモールのルチア』などの悲劇的なオペラも遺しました。  19世紀初頭のオペラ・ブッファ(喜劇的オペラ)は、『セビリアの理髪師』もそうですが、年配の金持ち男が若い娘に手を出し、彼女とその恋人、彼らの恋の成就を助ける知恵者の三人にコテンパにやられるという物語が結構存在します。70歳の資産家が若い娘と結婚しようとして痛い目に会う、ドニゼッティが晩年に作曲した傑作『ドン・パスクワーレ(Don Paspuale)』も同じ系統といえるでしょう。台本はジョヴァンニ・ルッフィーニが急いで書いたものを、ドニゼッティ自身が手を加えて完成したとされています。

抱腹絶倒の結婚大作戦!綺羅星のごとき歌手が繰り広げるオペラ・ブッファ

 ドン・パスクワーレは資産家ですが、頑固な70歳。日頃から、医師のマラテスタは彼を訝しく思っていました。そんな二人の間で若い恋人同士が翻弄させられるドタバタ劇。彼は、甥のエルネストに「遺産を譲るから、縁談を受けてくれ」を勧めています。しかし、エルネストは「恋人(ノリーナ)がいるから縁談は受けられない」と断ります。  甥エルネストとノリーナの結婚をマラテスタがお膳立てしようとしていることを知ったパスクワーレが、一行に一泡ふかさようとして逆に策略にはまり、「エルネストとノリーナの結婚が認められた」ところでハッピーエンドで幕となる、誰かが悪役という立場でもない物語。  主人公と母親との思い出をぶち壊しにするノリーナと、主人公の主治医マラテスタとの関係も何か怪しいし、彼女の恋人でドン・パスクワーレの甥エルネストは「甥っ子は役立たず、ご老人の悩みの種」と合唱で歌われるようにボーっと生きている。そして主人公のドン・パスクワーレが彼らにもまして、70歳なのに子供のまま。過去の思い出にしがみつく、こんな人たち、現実にいるよね。と呟きたくなる。リアルな登場人物たちの『ドン・パスクワーレ』は現代につながる身近な要素も満載で、1843年にパリで初演されて以来、エイジハラスメント的なところが内容から伺われても、ドニゼッティ作曲の美しい音楽と共に、今なお世界中で愛されています。

《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」

FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
 新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。  ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。  長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。  2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。

オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。

 声楽というもののテクニックの世界のひとつの頂点が、ベルカント・オペラだ。ベルカント・オペラというのは、音楽がワーグナーなどのようには凝っていないので、キャストが良くないとなんにも面白くないが、その中でも抱腹絶倒のギャグ・オペラが「ドン・パスクワーレ」。  ムーティ自身、私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。  歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。  1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
自家薬籠中の名作
ムーティがEMIに録音した、一連のイタリア・オペラ名作シリーズ。ミレッラ・フレーニ、セスト・ブルスカンティーニ、レオ・ヌッチと当時最高のイタリア歌手をロンドンに招聘してセッション録音されました。デジタル録音の恩恵で、キングズウェイ・ホールの美しい響きが空気感までも正確に再現されます。

ヴィンテージレコード詳細

プロダクト

Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti ‎– Donizetti, Don Pasquale
レコード番号
1434363
作曲家
ガエターノ・ドニゼッティ
演奏者
ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
指揮者
リッカルド・ムーティ
録音種別
STEREO
製盤国
FR(フランス)盤
NEW NIPPER, STEREO DIGITAL 2枚組 (110g/105g)。

レコードのカバー、レーベル写真

  1. FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
  2. FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
  3. FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
NEW NIPPER)は1980年代中ごろからの、主にデジタル録音主体の時代のレーベルは、ステレオ初期の「セミサークル」に似たデザインのものになります。これが、EMIの最後期のレーベルデザインとなります。


2025-04-07

記事「【歴史的音盤】反復を敢行した最初の録音◉メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィル◯ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》」が総合記事ランキング33位になりました!

2025-04-07 0
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おてもやんブログのブログ「アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください」が総合ブログランキング5位になりました!

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日本の文化ホールの基本を築いた前川國男の手掛けた、東京文化会館落成式の日

4/07 (Mon)
Today's Topics
東京文化会館で、落成式が行われた日(1961年)。設計はフランスでル・コルビュジエに学んだ建築家・前川国男が手掛けた。当時、落成式の演奏会では、N響によるベートーヴェンの序曲《エグモント》や、ピアニスト安川加寿子と東京藝術大学管弦楽部によるモーツァルトの《ピアノ協奏曲第23番》などが披露された。前川は他にも神奈川県立図書館・音楽堂、京都会館、東京都美術館などを設計したことでも知られる。

現在のお笑い文化の基礎を完成させたのが、ザ・ドリフターズ。8時だよ全員集合の後番組放送された「加トちゃんケンちゃん」。フジテレビが裏番組として土曜日の夜8時にぶつけてきた、「オレたちひょうきん族」に負けないぞ、とロケで撮影を行ったりと「8時だよ全員集合」の2倍の制作費をかけたこともあったくらい。当時ヒットした特撮、刑事ドラマのカーアクションを取り込み、お色気もフレッシュに活かしていた。現在のような露骨さも、リアルさも回避していて心地良い記憶になっている。

2025-04-06

カメレオン作曲家ストラヴィンスキーの変容と名盤 クラシックレコードソムリエ検定:時代の順に並べ替えてください。

2025-04-06 0
4/06 (Sun)
Today's Topics
ロシアの作曲家ストラヴィンスキーが没した日(1971年)。ロシアで作曲を学ぶも2度の世界大戦の影響もあり、スイス、フランス、最後はアメリカと渡り歩きながら生涯作曲を極めた。作風もその時々によって変幻自在に変化し、《春の祭典》やバレエ《火の鳥》に代表される初期、次いで古典派への回帰、晩年は12音技法へも興味を示すようになっていった。







リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。

 カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。  録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。  1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。

通販レコードのご案内リハーサル盤付き4枚組初版です。

《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
 カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DGG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。  本盤はイエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗な仕上がりとなっています。4枚組ですが、4枚目は(第39番、40番、41番の)リハーサルが収録されており、カラヤンがどのように音楽を作っていったのかが、よくわかります。カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。ベルリン・フィル伝統のアンサンブルは健在で他に得られない圧倒的なものです。
1970年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音、リーフレット付属。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan, Berliner Philharmoniker ‎– The Last Six Symphonies

プロダクト

レコード番号
SLS809
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
STEREO
WHITE & BLACK STAMP DOG, STEREO 4枚組(110g/130g/130g/130g), Release 1971, Stamper 2G/2G 1G/1G 2G/2G 1G/3。

販売レコードのカバー、レーベル写真

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
GB(イギリス)盤
《モノクロ切手 白枠》セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
オーダーは 品番 / 25163
販売価格 8,800円(税込)
「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

  • Record 1
    1. 交響曲 第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
    2. 交響曲 第36番 ハ長調 K.425「リンツ」
  • Record 2
    1. 交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
    2. 交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
  • Record 3
    1. 交響曲 第40番 ト短調 K.550
    2. 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
  • Mozart Symphonies Rehearsal Record
    1. 交響曲 第40番 ト短調 K.550 第1楽章:モルト・アレグロ
    2. 交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 第1楽章:アダージョ〜アレグロ
    3. 交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 第2楽章:アンダンテ・コン・モート
    4. 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」 第2楽章:アンダンテ・カンタービレ
    5. 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」 第4楽章:フィナーレ(モルト・アレグロ)
 オーケストラの響きやレコードの音色に関しては、曲にもよりますがEMIの録音による「多少の差異」はあるものの、おおむね統一された音質でベルリン・フィルの素晴らしく美しい響きを捉えている。  カラヤンは、戦前にポリドールに全部で23曲のSP録音を残している。その初期から共演オーケストラは戦後のフィルハーモニア管弦楽団、一時監督をしていたスカラ座やパリ管弦楽団を除けば、ベルリン・フィルとウィーン・フィルの2大オーケストラだけだ。  やがて日本でクラシックのレコードが歌謡曲並みに売れたリヒテル、オイストラフ、ロストロポーヴィチを起用しての三重協奏曲を第1弾に、EMIのドイツ支部であるドイツ・エレクトローラにも復帰する。1960年代末からのEMIでのカラヤンの録音は、以後ずっとミシェル・グロッツがプロデューサーをつとめている。EMIへの最後の録音は1984年のウィーン・フィル&ムターとの「四季」でカラヤンはチェンバロも弾いて有終の美を飾った。  そして件のドイツ・エレクトローラは、アナログ末期の70年代に4チャンネル録音を試みている。カラヤンとは1970年の9月にモーツァルト後期交響曲集を普通のステレオで録音した直後、ブルックナーの第4、第7番の2曲の交響曲から4チャンネル録音を開始しする。

カラヤンとベルリン・フィルの音の美しさの秘密

 私はかねがねキース・ジャレットなどジャズ畑のピアニストのピアノの音の方が、クラシックのピアニストのピアノの音よりも美しいのではと感じられる瞬間が多々ありました。カラヤンのレコードが歌謡曲並みに日本で売れていた1970年代は、ちょっと気の利いた喫茶店に立ち寄るとパーシー・フェイス楽団や、カラベリ・グランド・オーケストラ、レーモン・ルフェーブル、ポール・モーリア、フランク・プゥルセルのレコードが必ず聴こえてきた。昔はムードミュージックと呼ばれてBGMによく使われていましたが、今ではイージーリスニングという名称の方が普通でしょうか。多分に人工的なサウンドなのですが、スムースなストリングスはいつ聴いても心地良く聴こえる。  クラシックではなくポップスのジャンルに属するオーケストラですが、これらアメリカ、フランス系指揮者のオーケストラを先導したイタリア人指揮者、アンヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニのマントヴァーニ楽団の存在は大きい。父親はヴァイオリニスト。イタリアのヴェネツィア生まれですが4歳の時に家族揃ってロンドンに移住する。彼のプロ・ミュージシャンとしてのスタートは、ロンドンのメトロ・ポール・ホテルの小編成のサロン・オーケストラを率いてである。1940年にイギリスのレコード会社デッカと契約し亡くなるまでの40年間に述べ767曲も録音し、『シャルメーヌ』『グリーンスリーヴス』『ムーランルージュのテーマ』『80日間世界一周』等の大ヒット曲を飛ばし、ストリングスを上手く駆使したイージーリスニングの第一人者の一人として君臨した。  マントヴァーニ47歳、英デッカが初のステレオ実験録音を行った1953年11月4日から貢献した。カスケードサウンドとも呼ばれ一世を風靡したマントヴァーニ楽団のストリングスの特徴は、滝が流れるような(= cascading)綺羅びやかな効果を得る編曲法で演奏されていることである。このサウンドはヴァイオリン・セクションを4パート程度に分けメロディの一部分をそれぞれのヴァイオリン・パートが代わる代わる演奏する。つまり、完全な主旋律を演奏しているヴァイオリン・パートは 1 つもない、この編曲法は電気的エフェクトを一切使わずに、生演奏だけでヴァイオリン・セクションにリバーブがかかったような効果を得る。エフェクターを使っていないので、生演奏でも同様に聞こえる。そのカスケードサウンドが英デッカのステレオ録音技術と相まって、マントヴァーニのLPは1960~70年代当時ハイファイ録音の代表として定評がありました。  主旋律の断片を担当していないときは休んでいるのではなく別の音符を演奏しているマントヴァーニの編曲法は、クラシック音楽の管弦楽法に長けた作曲家もオーケストラの厚みが増すし、最大の効果を得られるので行うことです。マントヴァーニとカラヤンは、ほとんど同世代で、オーケストラコントロールが巧みでフレーズの推移がスムーズなことで際立っていた指揮者がフルトヴェングラーだった。しかもカラヤンの音楽表現のひとつかもしれませんが、ベルリン・フィルの弦楽器セクションそのものが「音価値」(音価)を非常に適切、大事にする傾向があるのでシルクのようなタッチになり、そこへきてカラヤンのレガートに応えるためには尚の事レガート間の音が途切れません。ゆえに気を抜いたところが無い、美しさの秘密のひとつです。

2025-04-03

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