2010-03-12

緩やかなパッセージで本質が表れる!!シェリングとハイティンクのブラームス:ヴァイオリン協奏曲を味わう壺。

2010-03-12
協奏曲の録音を聴く時に、第2楽章をわたしは最初に聴きます。ロマンスなどと作曲家が書き添えていたりする部分。その曲のハートだと思います。アンネ・ゾフィ・ムターの演奏は、昨年のメンデルスゾーンの再録音で代表的なヴァイオリン協奏曲は総て再録音が終わりました。13歳でカラヤンとの共演盤でモーツァルトでデビューしてから20歳代にかけて録音した一連の名曲を、40歳代になって振り返る録音に区切りがつきました。
大人の女になってのムターのヴァイオリンの音楽は「妖艶」という表現で総てを表せるほどの内容です。が、第2楽章のゆったりとしたゆとりは10歳代での録音の頃から変わっていませんでした。
カラヤンとの共演盤では、ムターはカラヤンと第2楽章で挑戦状を押しつけています。ムターは「わたしはデビューしたばかりで、カラヤンの言う通りに胸を借りるしかないと思った」というようなことを最近のインタビューで答えていました。凄い、女の処世術を13歳、14歳で本能的だとしてもわきまえていたんだなと思ったのでした。
そして、巨匠カラヤンもそんなムターを気に入ったんだなあと改めて意識しました。ヴィヴァルディの四季をチェンバロで伴奏してムターと録音したのは、本当にカラヤンが心から若い娘との音楽での丁々発止が面白かったから挑んだ録音だったのではないかしら。

☆通販レコードの紹介☆(2010年3月12日)
【協奏曲】

レーベル:蘭 PHILIPS

レコード番号:6500 530

オリジナリティ:レッド・ラベル、オリジナル

曲目: ブラームス:ヴァイオリン協奏曲


ヴァイオリン: ヘンリク・シェリング

指揮: ベルナルト・ハイティンク
管弦楽: アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団


試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション:
1973年録音。ソリスト、指揮者共に堂々とし極めて立派な音楽をつくりあげた1枚ですが、緩やかなパッセージになるとシェリングのヴァイオリンはなんとも言えない優しい表情を見せます。それがこの演奏の一番の魅力でしょう。録音は、ヴァイオリンの音は艶やかで滑らか、PHILIPSの録音技術の高さをしのばせるものと言っても良いでしょう。

盤は1楽章の終わりの方に6回くらいの大きくないプチ音がありますが、それ以外はほとんどノイズ感を感じることなく大変良い状態で鑑賞できます。

ジャケットは正面コーティング、天と地にスレがあり、裏面に若干のリング・ウェアがありますがやぶれ等はありません。


ⓇNM ⒿNM-

価格 ¥4,000(¥4,200 税込み、送料無料)


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稀少なオリジナル盤を紹介しているアマデウスクラシックス( http://amadeusclassics.otemo-yan.net/ )で扱っているレコードは 一点物ですから、オーダーは先着順に応じさせて下さい。

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