2010-03-22

今朝の音楽 バロックの森 いよいよ「マタイ受難曲」を聴く時期が来ました。

2010-03-22
イエスは多くの人のために命を与えました。
そうする必要があったのは何故ですか、
どうすればあなたも益を受けられますか・・・

12月から聴くことを禁じられていた「マタイ受難曲」が開放されます。逆に、この受難説は祝い事の歌は自粛しなくてはいけません。
キリストの受難とお彼岸の頃が同じなのは偶然なのでしょうか?
いえいえこれは、異教徒が春分を節目ととらえてきたからに過ぎません。そしていつも同じように聴いたり歌ったりではなくて、哀しい歌を聞いたりしてもいけない期間や、馬鹿騒ぎな歌を自粛する期間が一年間の中にあってこそそれぞれの素晴らしいところが聞こえてくるのではないかしら。
今週のバロックの森、火曜日からは「マタイ受難曲」の初期稿の全体を聴かせていただけると言うことです。

2010.3.22(月) ご案内:加藤拓未


月曜日は、はじめに、2008年に発見が報じられたバッハのコラール幻想曲「主なる神が我らを守りたまわずば」BWV.1128をお送りしましょう。この作品は楽譜が失われ、最初の5小節半だけが記録で残っていましたが、曲全体の様子はわかりませんでした。この幻の作品の楽譜が、19世紀にライプチヒの聖トーマス教会カントルをつとめウィルヘルム・ルストの遺産のなかから偶然に見つかったのです。興味深い作品です。次に、アントニオ・ヴィヴァルディの「バイオリンとオルガンのための協奏曲」RV.542をお送りします。ヴィヴァルディは、ベネチアのピエタ養育院の音楽教師をつとめました。彼の協奏曲の多くは、養育院で育ち、成人となったあとも養育院に残って音楽を演奏した教え子たちのために作曲されたものです。きっと素晴らしい熟練した技巧でもって、ヴィヴァルディの協奏曲は演奏されたことでしょう。そして、月曜日のおしまいに、バッハのカンタータ第182番「天の君よ、お迎えします」をお送りします。バッハは、1708年からドイツ中部のワイマール宮廷で音楽家として働いていました。1714年に宮廷楽団の楽師長に昇進すると、バッハは月に1曲のペースでカンタータを作曲するようになります。お聴きいただくのは、バッハが昇進後、最初に作曲したといわれる作品です。

コラール幻想曲「主なる神が我らを守りたまわずば」BWV.1128
バッハ作曲
オルガン:ゲルハルト・ワインベルガー
(6:21)
<CPO 777 403-2>

協奏曲 ヘ長調 RV.542
ヴィヴァルディ作曲
バイオリン:マンフレート・クレーマー
オルガン:マルチェロ・ブッシ
合奏:ムジカ・アド・レーヌム
(13:07)
<Brilliant Classics 93169/4>

カンタータ第182番「天の君よ、お迎えします」BWV.182
バッハ作曲
ソプラノ:キャサリン・フーグ
アルト(カウンター・テノール):カルロス・メーナ
テノール:ハンス・イェルク・マメル
バス:シュテファン・マクラウド
合奏:リチェルカーレ・コンソート
指揮:フィリップ・ピエルロ
(27:47)
<Mirare MIR 057>

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