「チョン・キョン・ファにふさわしい音で、美しくガラス細工のような繊細なベートーヴェンがある。」・・・と言われているレコード。「 Ⓒ1979 Ⓟ1980 」と表記があります。
アナログ録音最後期のセッションで、「どうしてデジタル録音で行われたのか、それだけが残念である。」とも言われていますけれども、ステレオ録音を何処よりも早く推し進めて発売した英DECCAらしい決定だったとわたしは嬉しく思っています。まだまだデジタル録音が行われるようになって7年ほどの時期で、編集が自由にできなかったので一発録りでこれほどの音楽を可能に出来たのは素敵なことです。キリル・コンドラシン指揮のウィーン・フィルがサポートにまわっていることも完成度の高い内容にしたのだと思います。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲としては、正統派かどうかは太鼓判を押してお薦めはしないけれども、エルマンやスークのおおらかなベートーヴェンを好きな人は悦んでくれるはず。 初発はブルーラベル。デジタル録音ということがレコードの売れ方にどのくらい影響があったのかは分からないけど、チョン・キョン・ファがこの後に録音しているチャイコフスキーはシルヴァーラベルが初発です。ブルーラベルのレコードは100枚もないのではないでしょうか。このチョン・キョン・ファの「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲」もシルヴァーラベルのほうが良く愛聴されているようです。 尚、大手レコードレーベルで最初にデジタル録音でリリースされたのは、ウィリー・ボスコフスキーの指揮で行われた1979年のウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート。発売は英DECCAであったことは言うまでもありません。但しその後、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮ウィーン・フィルのメンデルスゾーン:イタリア交響曲(1978/12 Matrix.No.ZAL16229/30 ウィーン、ソフィエンザール録音)が発売。ボスコフスキーの録音よりも3週間前のセッション録音。最初に英DECCAからリリースされたデジタル録音盤として混同しやすくなっています。
★このレコードにはご注文を頂きました★
【協奏曲】レーベル: 英DECCA
レコード番号:SXDL-7508
オリジナリティ: 蘭プレス・オリジナル
曲名: ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
演奏家:
ヴァイオリン チョン・キョン・ファ
指揮 キリル・コンドラシン
管弦楽 ウィーン・フィル
コンディション ⓇNM、ⒿNM 試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション: 79年リリース、蘭プレスですがこの盤にUKプレスはありません。エンジニアはジェームズ・ロック。ヴァイオリンが大変に美しく録られています。
Ⓙジャケットはきれいな、NMコンディション。
Ⓡ盤は2楽章冒頭に若干のチリ音がありますが、大変きれいな状態のNMコンディションです。
価格:8,000円(8,400円) お問い合わせはこのエントリーに、コメントして下さい。
稀少なオリジナル盤を紹介しているアマデウスクラシックス( http://amadeusclassics.otemo-yan.net/ )で扱っているレコードは 一点物ですから、オーダーは先着順に応じさせて下さい。