2010-04-22

【熊本のニュース】鞠智城跡から出土の菩薩像、往時の姿に復元

2010-04-22


山鹿市菊鹿町の鞠智[きくち]城跡で2008年に出土した百済[くだら]系菩薩立像[ぼさつりゅうぞう]の往時の姿を再現した復元像が完成、4月24日から歴史公園鞠智城・温故創生館で常設展示される。

菩薩像は青銅製で高さ約13センチ。顔の表情や胸元に持物[じぶつ]をささげ持つ表現などから、7世紀後半の百済で造られた可能性が指摘されている。百済の亡命貴族が築城にかかわったとの推定を補強する貴重な発見となった。

同館は出土後の現状を模したレプリカを常設展示中。ただ、欠損や表面の付着物などで細部まで観察できないため「見学者に往時の姿をしのんでもらいたい」(同館)と復元像を作ることにした。

実物の菩薩立像の鑑定にかかわった大西修也・九州大名誉教授の指導で製作。青銅製の原寸大で、表面に金箔[きんぱく]を張っている。欠損した衣や首飾りなどを復元、何の表現か不明だった持物は、他の作例などから舎利容器と推定して再現した。

復元像は4体製作。1体はレプリカと同じケースに入れて展示し、全方向から観察できるようにする。残りは貸し出し用で、奈良県で24~30日に開かれる「平城遷都1300年祭」会場でも展示される。

同館は入館無料。TEL 0968(48)3178。

※熊日ニュースから http://kumanichi.com/news/local/main/20100422003.shtml


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