特異日だとは思わないけれども、随分とたくさんのブログ、サイトのグリムスが大人の樹に成長しているようでした。しかし、様々なデザインに成長するものですね。12月から新たなスタートを始めることになるお仲間という親近感を感じましたので、スクラップしておきたいと思います。
AMADEUSRECORD BLOG MAGAZINE --- So that you may enjoy the classical music more on the record --- アマデウスレコード、アマデウスクラシックスの総合ブログ。アナログレコードを中心としたエッセイ、コラム。CDレビュー、音楽事情を主体にニュースを熊本から発信。ドギャードなど注目の新進デザイナーズ・ブランドのアクセサリーもご紹介します。
特異日だとは思わないけれども、随分とたくさんのブログ、サイトのグリムスが大人の樹に成長しているようでした。しかし、様々なデザインに成長するものですね。12月から新たなスタートを始めることになるお仲間という親近感を感じましたので、スクラップしておきたいと思います。
ショップサイト http://store.amadeusclassics.com/ がサーバーメンテナンスになります。
【実施日時】
2010年10月30日(火)AM 2:00 ~ AM 4:00
※上記時間内に10分程度繋がりにくい状態が複数回発生致します。
※終了予定時刻に関しましては、作業の状況により変更する場合があります。
【メンテナンス内容】 ・データセンターのネットワークメンテナンス
以上の案内がサーバーサービス会社から、メールで届いていました。ショップサイトのデータを置いている、「データセンターのネットワークパフォーマンスの向上のため、ネットワークメンテナンスを行わせて頂きます。」という事でした。
今回メンテナンスされるサーバーから公開しているサイトは、
http://store.amadeusclassics.com/
尚、
http://www.amadeusclassics.com/
http://amadeusclassics.otemo-yan.net/
は、いつも通りです。
サイトとブログは5つのドメインを、それぞれ5つのサービス会社のサーバーにアップしていますので、管理・更新しているサイト、ブログの総てが影響を受けるわけではありませんが、メンテナンスの案内を頂いたサーバーにあるサイトとブログはご覧の最中にエラーが表示されたり、アクセス、移動時のページ表示に時間がかかることが予想されますのでご案内致します。
七五三を土曜日、日曜日に行った家庭もあるようですね。七五三と言えば、11月15日に行うものと身に染みついているものですから、どうも足並みがバラバラなような思いがしています。でも、どうやら11月の最後の日曜日を終えて、本格的なクリスマスを迎えたようです。クリスマス・チューンの30分を紹介して良い頃ですね。実は今年になってこの選曲は第3弾になります。第1号の紹介になりますが、順序が前後して「#1」と「#2」は紹介していきます。
初出は2001年、OPUS111レーベル(現在は naïve レーベルに吸収されています)からのリリースでした。今回ミドルプライスでの再発売(2010年6月29日リリース)が叶いました。録音は優秀、お行儀の良いクラシック音楽ではなくて「ナポリの祭」というタイトル道理の楽しい内容です。専門的視点から見ると雑多で纏まり無いかも知れないけど面白いです。アナログレコードの時代にエラートなどの手作り工房っぽいレーベルがリリースしていた時のように、専門的な事はそれほど追求せずに、それでいて味気ないサンプラーとも違っていたレコードを思い出させます。一言で言えば"楽しいレコード"で、クリスマスに聴くのには最適です。わたしの評価は★★★
わたしのお気に入りレーベル、naïve コレクションの1枚です。気がつかないうちに持ち出されていたりと、CDはいつの間にか散逸してしまっているので、コレクションとは言いにくいのですが、naïve はデザインも秀麗なので見あたらないと買い直してコレクションを維持しています。録音も良いので、旬が過ぎたかなあと思う事がありません。
Festa Napoletana – Cappella De' Turchini / Antonio Florio, director – Naive 30503, 1CD, 61:21 [Distr. by Harmonia mundi]
曲目リスト
ありがとうございます。売約済にしていた、このレコードは昨日(2010年11月26日、金曜日)発送済み、日曜日以降に到着で手続きいたしました。
仕事を始める時、最初に何をしますか? 朝起きて、わたしが最初にする事はメールの確認です。これは仕事を始める時も同じ。メールが日常のはじまりを決めているようで、取り立てて急ぎの用件がメールボックスになかった時はゆっくりとコーヒーを煎れたりして、それから前日の作業の続きに取り組んでいたりします。それまでと言えば、明日はこれこれからしようとか、仕事場に着く前に一日の段取りを頭の中でスケジュール立てたりしていました。
メールで届けられる色々な種類の情報で、行動が管理されているんじゃないかと思える事があります。だからとて、メールを開かないわけには生きません。音楽家も同じではないでしょうか。一時代前までは天才という表現が良く見聞きしました。ただ達者な演奏が出来るというのではなくて、若年の知識、技術力の中でめいっぱい何かを表現として訴えてくるものがありました。これが音楽として魅了するのではないでしょうか。
情報として知らなかった、或いは、取り立てて知る必要のない音楽コンクールで「一等」になったと伝えられる演奏家の名前。それにたくさんの称賛の文句が続いている。一体評価してコメントを寄せている名の有る人たちがどのくらいその演奏家の成長を実際に把握してきていたのでしょう。言葉の弾みとして「天才」とは言うけれども、二十代になってからのピアニストがそういわれて喜んでいて良いのでしょうか。「情報」とは怖いものです。
仕事を始める時、最初に何をしますか? 朝起きて、わたしが最初にする事はメールの確認です。これは仕事を始める時も同じ。メールが日常のはじまりを決めているようで、取り立てて急ぎの用件がメールボックスになかった時はゆっくりとコーヒーを煎れたりして、それから前日の作業の続きに取り組んでいたりします。それまでと言えば、明日はこれこれからしようとか、仕事場に着く前に一日の段取りを頭の中でスケジュール立てたりしていました。
メールで届けられる色々な種類の情報で、行動が管理されているんじゃないかと思える事があります。だからとて、メールを開かないわけには生きません。音楽家も同じではないでしょうか。一時代前までは天才という表現が良く見聞きしました。ただ達者な演奏が出来るというのではなくて、若年の知識、技術力の中でめいっぱい何かを表現として訴えてくるものがありました。これが音楽として魅了するのではないでしょうか。
情報として知らなかった、或いは、取り立てて知る必要のない音楽コンクールで「一等」になったと伝えられる演奏家の名前。それにたくさんの称賛の文句が続いている。一体評価してコメントを寄せている名の有る人たちがどのくらいその演奏家の成長を実際に把握してきていたのでしょう。言葉の弾みとして「天才」とは言うけれども、二十代になってからのピアニストがそういわれて喜んでいて良いのでしょうか。「情報」とは怖いものです。
大作曲家と言われているのに、歌劇が3作品と数曲の宗教曲、そして世俗歌曲が主に残っているだけという作曲家がいます。それは、クラウディオ・モンテヴェルディ。この名前だけでも覚えておいて欲しい作曲家です。クラシック音楽は1600年以降の音楽に対して一般的には使用します。これ以前の西洋音楽はルネッサンス音楽と称していて、楽器はどちらかと言うと歌を彩る程度の演奏法でした。音楽は歌にはじまったと言う事ですね。
そして歌物語が発達したのがバロック音楽時代の歌劇。総合演劇という趣で、雑多な様式の舞台作品でしたがモンテヴェルディは、それまで単線律の伴奏で装っていた音楽に「ヴァイオリンの合奏」を取り入れました。演奏法もトレモロ奏法で劇を効果的に演出。これが当時勢力を強化し始めた諸侯が自慢し合うためにオーケストラを抱えるようになって、それにあわせた音楽を書くようになっていって現在の大オーケストラがゴージャスな演奏で聴かせるオペラとなりました。
クラシック音楽史で最初の芸術作品と言われているのが、モンテヴェルディの歌劇「オルフェオ」。1607年の初演でした。この時にクラシック音楽は今のスタイルになりました。歌劇「ウリッセの帰還」はそれから34年後の作曲で、モンテヴェルディの音楽の総決算的大作です。ドラマの筋立てが動向と思うことなく、音楽だけをバックグラウンドに聴いているだけでも良い音楽で最高の環境音楽にも活用できます。アンビエント効果抜群。きっと、お肌のエージングにも反映すると思いますよ。(写真はモンテヴェルディのヴァイオリン)
昨今では話題を聞く事のないイージー・リスニング音楽。ムードミュージック、BGMと称していたのが最早20年は昔。現在では「インストゥルメンタル」というジャンルになっていて、イージー・リスニングはもっと広い幅を持っているようですね。ジェームス・ラストは、ポール・モーリア以上に音楽ムーヴメントの動向に敏感な音楽家だったと、今更ながらに驚いています。この「Beach Party 3」は全12曲がコーラスを伴っています。リリースは1972年ですが、日本では紹介されたのか疑問です。日本発売があったとしても、喜ばれなかったレコードになったのではないかと思います。
ウッドストック世代、或いは、フラワームーヴメントのロックが好きなリスナーには喜んで貰える内容です。例えば4曲目の「Wimoweh」は、ロックの名曲「ライオンは寝ている」の原曲(?)です。本当は原曲ではないけど、ベースになったメロディーで言うなれば、バッハのピアノ曲にメロディーを着けた「グノーのアヴェ・マリア」のようなものです。
ジェームス・ラストの録音が、今年の後半は色々と聴いた事がなかったリリースを楽しむ機会が増えています。思いがけない新鮮な感動を聴く事が出来て、改めて優秀な音楽家だったと実感。当時はどたばたとした印象で、フランク・プールセル派だったわたしにとっては、その楽しさに気がつけないでいたようです。
録音は当時の標準。決して良い音質ではないですが、音楽は再録音したらいいと思えるほど古びた印象はありません。アーティスティックは★★★★をつけたいところですが、音質の不満もあって評価は★★。
SAFARIがアップデートして「5.0.3」になりました。再起動が必要なアップデートで、「システムの最適化」もブラウザのアップデートとしては、バージョンアップの時よりも時間が長いものでした。長いと言っても十何分とかかるものではなかったので、コーヒーを煎れて待つ暇はありません。歌でも歌っていましょう。
アップデートの起動はアップデート前よりも高速化、「最後のセッションを開く」もブックマークも、問題無く継承されています。アップデートの内容にあるように、JavaScriptの処理能力、「ポップアップのブロックの信頼性」が安定化しているような動作です。
あくまでアップデート後早々の感想ですから、以後の使い方ではどういう問題点があるかは今のところは見受けられません。インターネット・アクセスはスマートに反応していて好印象です。
ただ前回のアップデート同様に、キャッシュとクッキーは整理されている感があります。起動後最初に開いたのがNHKのサイトだったのですけれども、NHK-FM「バロックの森」のトップページはフラッシュを使用しています。このページの表示にパーツが総て新しく読み込まれていましたので、クリアされたキャッシュとクッキーはあると思われます。
不安がある向きには、MobileMeとの同期を完了後にアップデートを実行する事をお薦めします。
10月8日に43日目でしたから、多分発芽から85日目ぐらいになるのだったと思うけど、メインブログのグリムスが大人の樹に成長していました。 http://www.amadeusrecord.com/ - from Brightkite
わたしからもハピーバースデーRT @takateru: 今日は、 @osagoto さんのお誕生日です。ハッピーバースデーGB (^ ^) - from Brightkite
Festa Napoletana – Cappella De’ Turchini/ Antonio Florio, director – Naïve 30503, 1CD, 61:21 [Distr. by Harmonia mundi] 初出は2001年、OPUS111レーベルからのリリースでした。今回ミドルプライスでの再発売が叶いました。録音は優秀、お行儀の良いクラシック音楽ではなくて「ナポリの祭」というタイトル道理の楽しい内容です。専門的視点から見ると雑多で纏まり無いかも知れないけど面白いです。わたしの評価は★★★
1. Pietro Antonio Giramo: Chi Non Mi Conosce |
2. Oratio Giaccio: Ove N'andr ó Dolente |
3. Anonymous: Pastorale a 7 |
4. Francesco Grillo: La Matremmonio |
5. Cristofaro Caresana: La Tarentella |
6. Leonardo Vinci: Cecchimma Fauza |
7. Niccol ò Jommelli: Ciaconna Op.5 No.13 |
8. Niccolò Jommelli: Oh Che Fiamma |
9. Niccol ò Piccinni: Giove Piacevole nella reggia di Partenope |
10. Gennaro Negri: La Rosella |
11. Teodoro Cottrau: Tarentella de Zi' Catone |
12. Anonymous: Tarentella del Gargano |
瀉血治療を受けたことが死期を早めてしまったことが多かった、18世紀のヨーロッパ。モーツァルトも高熱を押して《レクイエム》作曲を薦めた時に、悪い血を抜くという処方でなくなりました・・・と、言うのが現代の死因です。推測ではなくて研究者の間では前提となっていることですけれども、一般的にはまだまだサリエリの暗殺説の方が面白いようです。
バロックの森 -ルイ15世時代の音楽-(1)
NHK-FM 2010年11月22日、月曜日午前6時放送
番組解説:関根敏子
- ルイ15世時代の音楽 -(1)
わたしからもハッピーバースデー RT @takateru: 今日は、 @akikodvm さんのお誕生日です。ハッピーバースデーGB (^ ^) - from Brightkite
黒い影がずっと着いてくる
身を隠すでもなくそっと
前の街から
わたしの行方を見届けようと、鴉が着いてくる
ありがとうございます。売約済にしていた、このレコードは昨日(2010年11月19日、金曜日)発送済み、日曜日(11月21日、時間指定無し)到着で手続きいたしました。
日本盤のソニーのアナログ盤、CD盤を通してジョージ・セルの録音は、干涸らびたような響きだと感想を聴きます。確かに乾いたぎすぎすとした残響感が気になるところ。どうしてなのでしょうね。同じ録音は米コロンビアのオリジナルで聴く限りでは、全く別な録音ではないのかと感想をくれる事がほとんどと言っていいすぎではないでしょう。
録音の仕方の問題なのか、EMI録音盤でジョージ・セルを聴いて優れた響きを出す指揮者である事は、ブラームスの2つの弦楽器のための協奏曲をCDで聴いてもわかります。さて、その初版のアナログ盤でしかも、ぎゅうぎゅう詰めにしないで2枚組としてゆったりとカッティングしてありますからCDで聴ける音よりどれほど優れているのでしょう。
歌曲の王、フランツ・シューベルトが亡くなった日が今日。1828年の事です。前年がベートーヴェンが亡くなった年で、シューベルトの有名な「未完成交響曲」は1824年の作曲。中学の頃に見た楽聖映画・・・ベートーヴェンやショパンといった作曲家の伝記映画を、戦争前には"楽聖映画"と銘打っていました。わたしが観たのは、図書館での上映だったか、NHKテレビだったか、ローカルの熊本の深夜の映画放送でも観たと思います。熊本の有名な映画評論家さんが前説明をされて、CM無しか、途中で1回か、2回短く1分以内のCMがながれる程度でした。
シューベルトはベートーヴェンを手本にして、交響曲の作曲家を目指していました。指揮者であるとか、諸侯の宮廷音楽家になりたかったようです。しかし時代は、宮廷の音楽からブルジョワジーへと変わっていった時代で父親が運営していた学校の教師を甘んじて従わなければ食事に事欠く次第。ハイドンと同じく、現在のウィーン少年合唱団の前進になる合唱団に在籍していたほどのシューベルトですから、かなりの美声であったと思います。若い頃の肖像は美男子ですね。学校の音楽室で見慣れたシューベルトの肖像は、度の厚いメガネをかけていて美男子とは言えない風体ですけどね。
顔だけではなくて、身体中に吹き出物があったそうです。どうしても音楽家になりたくて、教師の仕事はそっちのけでピアノに向かっていたし、友達づきあいだけは良かったので大人が通うところにも良く通っていたそうです。ウィーンは娼婦宿の有名な地でもあります。川魚とか食べ物も美味しいそうだし、そういった土地は女性の仕事も様々。
SYMPHONIE INACHEVEE
(FRANZ SCHUBERT)
GRAND ORCHSTRE SYMPHONIQUE
sous la direction de SELMAR MEYROWITZ
Paris, 1934
PAT 98 matrix CPTX 342-2 / M6-90764
Ⅰ Allegro moderato
先週の土曜日が、75日目でしたから、おそらく81日目。これは又変わった形のグリムスになりました。
今日のてっぱんで見た、「お好み焼き おのみっちゃん」の暖簾の丸みたいです。たいしたことは書いてないから中身はないのかも知れないけれども、含むようなところはなく、心の内にある物を有り体に書いてます。自分自身の事だし、人と向かい合ってれば言えないような事も目の前にあるのはiMacという名前の機械。通信器機かも知れないけれども、電話と違ってそういう感覚がありません。自分時便と向き合って、わたし自身の記録になっています。
大阪で万国博覧会が開催されて間もない頃に、最初のデジタル録音のレコードが作られました。万博を境にコンピューターという機会が一般的、現実味を見せ始めてきました。まだ、ウルトラマンでは電子頭脳という表現でしたが、もはやイコール・コンピューターと少なからずは受け止めていた人たちはいるでしょう。
機械で音楽を造る。シンセサイザーも電子音楽と言っていたかな。冨田勲さん、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)と出てくる一方で録音技術はデジタル化の実績を重ねていた。冨田勲さんもオープンテープではなくて、デジタルで音を残していく事が出来たらもっとクォリティの高いレコードが作れたのではないかしら。
チェコのスプラフォンというレーベルは、国際向けと国内向けという二つの顔を持っています。音源は同じものでしょうが、ジャケットが違います。流石に録音技術、装置の導入も先進で、デジタル録音で大オーケストラのレコードを発売したのは最初ではないでしょうか。奇しくも、デジタル録音に最適とアピールされていたノイマン式マイク。そして指揮者のノイマン氏の関係は分かりませんが、デジタルとノイマンとマーラーは何故かわたしの中では一括りになっています。
高額のレコードではけしてないのですが、カルロス・クライバーのレコードの入手は難しいです。発売後すぐに高い評価も受けて、枚数は随分と市場に出ていると思います。ちょうど、アナログからデジタルの転換期で、この時期のクラシックのサンプルLPも随分と手元にありました。その中にカルロス・クライバーのレコードもあったので良く楽しみました。
音楽はきびきびとしていて、演奏会が間近に展開されているような感じを受けました。音楽ムーブメントから見ると、古楽器演奏の解釈が反映されているのではないでしょうか。演奏だけではなく、録音の面でも。ベートーヴェンの交響曲をピリオド演奏、録音したCDが続くのがこの後ではなかったでしょうか。各々の試みが反映されながらクラシック音楽の演奏、録音は変化をとどめないで行くんですね。わたしがカルロス・クライバーの残したレコード録音から受けた宝物は、演奏会へ足を運ぶ楽しみです。
私家盤というレコードがあります。今でならデジタルレコーダーを使って、演奏家自身が録音を取り残しているでしょうが、レコード会社で知り合ったエンジニアに頼んで演奏会や、私的なパーティでの演奏の様子を録音してものを一部の仲間内だけに配るために作られたレコードです。演奏家のステイタスでそれぞれですが、シゲティはこの私家盤=プライヴェート・ディスクのアイテムが多い演奏家。短い準備時間、簡易なセッティングであう事も多くて、しかも、メーカーのようなプレスは出来ないので数十回の再生をしたら音ミゾが潰れるようなディスク。CDとCD-Rの関係と言えば分かりやすいでしょう。こうした録音があるので、シゲティの演奏は「汚れている」と感想が広まるのは致し方のない事ですね。
それに「汚れている」と言った表現の受け取り方でも、印象が違ってくる。クリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」のダーティは、汚いという意味ですけど、それに似ている関係だと思います。確かに、レコーディング・セッションを組んでの演奏と演奏会でのスタイルが違っていたのは事実です。そこはシゲティという演奏家が録音と、ライヴに対してどう考えていたかという事のあらわれでしょう。復刻されているCDにはライヴやプライヴェート録音からの音源が増えています。そうした演奏だけを聞いていると、稀代のヴァイオリニストを楽しみ損ねてしまいますね。
高校生の頃は、それまでと違って知らない世界で働いている友達が出来ました。レコード店に良く出入りしていたのでその帰りなどに顔があったりして、レコードを良く抱えているねという会話を切っ掛けについて行っては学校ではたいして親しそうにしてないのに、アルバイトしている時の彼は表情も和やかで親しくなっていきました。レコードも随分交換して聴いたものです。
さて、クラシック音楽のレコードは良く聴かれただろうなと思われるものでも、盤やジャケットは綺麗です。丁寧にコレクションのように取り扱われるからかも知れませんけど、ジャズのレコードはジャケットに所有者と思わしきサインが太いマジックで書き込んである事が多くあります。ロックのレコードとなると、ローリング・ストーンズなどは「無残」と日本のレコード愛好家は思うほどです。音楽への接し方というか、レコードが親しみを持って誘いかけてくる力はそれぞれで、例えばビートルズのレコードでも米盤、英盤、ドイツ盤と徐々によそよそしい顔を見せます。一方、クラシック音楽のレコードでも和やかな顔を見せるのが、RCAレーベルのリヴィングステレオ盤。
RCAレーベルのレコードは、エルビス・プレスリーといったポップスのレコードもクラシックもどちらも同じクオリティがあります。レコードのラベルが同じものを使っているのも、そんな印象を感じさせてくれるのかも知れません。だから、盤はすこぶる綺麗でも「リヴィングステレオ」のジャケットは傷んでいるレコードがそれなりにあります。
ヤッシャ・ハイフェッツのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、日本での再発盤ではメンデルスゾーンと表、裏になっているし、CDではブラームスのヴァイオリン協奏曲とカップリングになっています。ゆったりとゆとりを持ったカッティングで1曲を1枚両面にカッティングしてあるので、ちょっとやそっとでは痛みにくい。静かな楽章でも雑音レベルに音楽が埋もれるところがありません。
仕事を始める時、最初に何をしますか? 朝起きて、わたしが最初にする事はメールの確認です。これは仕事を始める時も同じ。メールが日常のはじまりを決めているようで、取り立てて急ぎの用件がメールボックスになかった時はゆっくりとコーヒーを煎れたりして、それから前日の作業の続きに取り組んでいたりします。それまでと言えば、明日はこれこれからしようとか、仕事場に着く前に一日の段取りを頭の中でスケジュール立てたりしていました。
メールで届けられる色々な種類の情報で、行動が管理されているんじゃないかと思える事があります。だからとて、メールを開かないわけには生きません。音楽家も同じではないでしょうか。一時代前までは天才という表現が良く見聞きしました。ただ達者な演奏が出来るというのではなくて、若年の知識、技術力の中でめいっぱい何かを表現として訴えてくるものがありました。これが音楽として魅了するのではないでしょうか。
情報として知らなかった、或いは、取り立てて知る必要のない音楽コンクールで「一等」になったと伝えられる演奏家の名前。それにたくさんの称賛の文句が続いている。一体評価してコメントを寄せている名の有る人たちがどのくらいその演奏家の成長を実際に把握してきていたのでしょう。言葉の弾みとして「天才」とは言うけれども、二十代になってからのピアニストがそういわれて喜んでいて良いのでしょうか。「情報」とは怖いものです。
青白い光を放つような演奏。確か、ジェフ・ベックが登場した時の称賛でもこのような表現がされていたと思います。思い込みかも知れませんけれどね。青白い光って、妖気漂うって感じがするんだけど、狂気とは違って陶酔のような名演奏に良く使いますね。
世紀最高の美音という一文といったら、ヴィオラのプリムローズにいつもついて言われていましたね。世紀最高の演奏とは又違った意味合いだと思います。ヴァイオリン協奏曲は指揮者主導で音楽が作り上げられていく事があります。メンデルスゾーンとチャイコフスキーといった良く親しんでいる名曲のカップリングを、異なる演奏家の伴奏で聴く事はヴァイオリニストの音色を楽しみたい時のレコードには最も適していると思います。
さて、1970年頃にはアナログレコードのヴィニール成分が変わってきて、安定したレコード盤となりましたが、1960年初頭は規格もレーベルそれぞれ、盤の表面にチョコレートを暖める時にヘラから滴って出来る小さな点のような突起が出来ているものがあります。しかし、これってレコード面両面共に全くないのはないと言っても良いでしょう。そうした良質なレコード盤の方が珍しい。これを「プレス・ミス」と言っても悪い意味ではなくて、曲の初めのところに凸凹が無くても、静かな楽章であったりします。「プレス・ミス」というとあまりにも粗悪な印象に感じられますね。
幻の1枚。と、までは言いませんけれども、伝説の演奏を耳で確かめる事が出来ます。1960年のパブロ・カザルスがプエルトリコで行ったフェスティバルでのライヴ録音盤は、数万円で取引されていたレコードです。弦楽器の録音盤、チェロは特に市場価格はとても高いジャンルです。
それがどうして特価に出来たのだろう。時代の流れは巡りめぐると言うけれども、時に辛い期間がやってきます。何かとても巨大なものが、全体のバランスを取り直そうとしているようですね。今年は指揮者、レナード・バーンスタインが没後30年で、注目が集まっているようです。バーンスタインの名盤や、知られざる録音が目にとまりやすくなっています。これはリバイバルブームと言う事で分かりますが、時同じくして思いがけない出物が登場します。このカザルスのレコードもそうした1枚なのかも知れません。
Comments
今からご飯炊くんですか?
ええ、明日のお弁当にしようと思って。
へー!大変ですね。でもえらい!
いやあ、自分のことですからね。でもありがとうございます。
おに!おに!おにぎるー!おに!おに!おにぎりーーーーーーー!
おにぎり丸、検算!
そら見参ちがいやがなー!
おにぎりザ村井!
そら侍ちがいやがなー!でんがなまんがなー。
ちょwww
これ、タンブって良い?
@hirock ありがとう。
@jenniefer タンブるってなんですか?