古典の名作。誰もが知っているだけに一コマで認識できる。映画って人それぞれに心に残るシーンは、人それぞれの関心事や経験、生活の関係は深いと思います。スターウォーズと成ればアイコンとしてのカットはたくさんあるでしょう。ローマの休日だってそうかも知れない。ポスターに使うシーンが、見所をアピールするものであるのならば心に深く刻まれる場面とは異なっていますね。
2011-03-29
2011-03-26
今夜のお薦めクラシック映画 マリア・カラス 最後の恋 Callas e Onassis - BS朝日で放送 http://ow.ly/4mT2d
愛を求め続けた世界最高の歌姫・・・マリア・カラスの私生活を描いた映画『マリア・カラス 最後の恋 Callas e Onassis 」がBS朝日で放送中。放送時間に合わせてカット部分があるのは少し残念。クラシック音楽に興味を持つとかならずと言って良いほどマリア・カラスの歌は、1人1人のクラシック音楽に対する影響を残すようです。マリア・カラスが残したレコード次第と言うべきところだけれども、多くの演奏・・・それは、ソプラノに限らず、テノールや器楽の演奏でも・・・を聴き込むほどにマリア・カラスの歌の魅惑は深まるもののようです。 マリア・カラス最後の恋 コレクターズBOX [DVD]
映画のための公式ホームページは、既にドメインは買い取られているようです。
2010-06-19
MAXX!!! 鳥人死闘篇 LES FILS DU VENT
日付が変わってからの晩ごはんで、海鮮丼に人参、コーン、ピースとインゲン豆の炒め物と卵焼きを簡単に支度して済ませた後で家のお風呂に入って気分一新。テレビではRKK熊本放送のパジャマでシネマで2004年のフランス映画「MAXX!!! 鳥人死闘篇」が始まったところでした。
この映画東京では一部上映されたようですが熊本では公開されたのかしら。番組はヴィデオソフトからの放送のようです。それでも日本語版(バイリンガル・ステレオ)化されているので気軽に楽しんでいます。
YAMAKASIというアクション集団をアピールするような映画で、話しの運びはいたってシンプルでストレートなアクション映画です。ワイアーアクションやCGをふんだんに使わなくても生の肉体でここまで出来るんだというのをただ堪能する、息抜きタイムには調度良い90分ほどの作品です。
監督:ジュリアン・セリ出演:チョウ・ベル・ディン/ウィリアムス・ベル/マリク・ディウフ/ヤン・ノウトゥラ/ギレン・ヌグバ・ボイェケ/シャルル・ペリエール/ロラン・ピエモンテージ 製作:イヴ・マルミオン/ユー・ジェー・セー/イマージュこれが噂の―ヤマカシ武道!
たった7人で、アジアに殴りこむ!
脚本:ジュリアン・セリ/シャルル・ペリエール/フィリップ・リヨン
撮影:ミシェル・タビュリオー
音楽:クリスチャン・ヘンソン
衣装:ジューユン・ゴネ/サンドリーヌ・ランジャン
配給:ギャガ・コミュニケーションズ/シナジー2004年/フランス/1時間34分/ビスタサイズ/ドルビーSRデジタル
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2010-02-16
イヴの総て 観ていました。
映画が始まる前に、EVE A錠を飲んだところだったので何を放送するのか分からないでBS2にチャンネルを変えて、あらっという感じでした。 片田舎から女優志願で出てきたイヴ(アン・バクスター)が、ブロードウェイで大女優のマーゴ(ベティ・デイヴィス)の付き人になったことをきっかけにスターに上り詰める。大女優の周りには評論家や業界の力を持っている人たちがいっぱい居るから、その世界に臆せずに挑んでいったイヴにわたしは憧れを感じます。
イヴはマーゴを利用したのではなくて、それだけのチャンスを逃さない才と実力があるんですものね。
人に出来る事なんて、誰も違うものではありません。
ラストのカットで、三面鏡の無数のイヴの姿が映っているだけれどもイヴの後にもたくさんのイヴが居るんですよね。笑顔に間にためらいの表情を見せるんだけれども、負けないで頑張ってと声をかけたい。 映像としてはブロードウェイを散歩しているシーンで、クロマキーが使われていました。
最近の日本ドラマでは、街中での撮影も珍しくないのにと面白かった。
撮影技術の都合もあったのでしょうけれども、当時はスターの顔はとても知られていたのでしょうね。 そしてこの「イヴの総て」には、1曲だけ歌を歌うシーンにマリリン・モンローが出演しています。数年後には今では誰もが知っている女優以上の存在になっているのですから、映画の内容を重ね合わせると考え深いことばかり。
ベティ・デイヴィスは大女優なのだけれども、ロックのヒット曲で名前は覚えているだろうけれども姿はどれほどの人が思い出せるかしらね。
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ホーム・フロント映画「ミニヴァー夫人」を観ています。
スポーツに関心のない視聴者には、良い機会かも知れません。 今夜は1942年度アカデミー賞受賞作品の「ミニヴァー夫人」でした。
監督はウィリアム・ワイラー。脚本は、「心の旅路」の作者、ジェームズ・ヒルトン。
アメリカMGMの作品ですけれども、イギリスの田舎町に住む一般的な女性の日常を淡々と描いています。「ガス灯」は素敵な映画よと母に教わっていたので、「心の旅路」などはタイトルにも惹かれて好みの映画でした。内容は良く把握できていない面もあります。 「ミニヴァー夫人」は第二次世界大戦中の物語で、イギリスはヨーロッパに海峡1つ隔てているだけですから戦闘機が直接、空襲に向かっていたんですね。出撃の時に友達の家の近くを飛ぶ時には、戦闘機のエンジンを噴かせて合図をするという場面があります。 日本でも同じようなことがあったそうです。熊本の東雲楼は、とても有名な遊郭でした。わたしもゆかりがあるので昔話を聞かせていただくこともあります。もし、今でも東雲楼があったのなら働いていたことでしょう。
神風特攻をされる若い兵隊さんが必ず夜を過ごされたと言います。そして出撃で鹿児島の知覧に集合されるのですけれども、その前に東雲楼の上空を何度も旋回したり、羽根を振って合図をされてから向かわれたと言います。 この映画「ミニヴァー夫人」では、空を飛ぶ飛行機の爆音に耳を懲らすシーンが度々登場します。わたしも小さい頃は旅客機の音を追っかけていたものですけれども、いつしか余り気にかけなくなったのは少し寂しい感じがします。この映画の中でも、次第に戦闘になれていく様子が描かれていて、地下壕の中で爆音、爆撃の音がしているのに編み物をしているミニヴァー夫人の様子には怖いものさえ感じました。
子どもが泣き出して我に返るんだけれども、地下壕の中でじっと子どもを抱きしめている以外に出来ることはないですよね。 第二次世界大戦中にはたくさんこうした映画が作られました。
銃後映画と訳することもある、ホーム・フロント映画の代表作です。
海峡を越えてやって来た兵士が、夫人を脅かす場面では冷静に電話で警察に通報したりと家庭を守る女に強く暮らすように言っているようです。 爆音のしない時に、女性たちが着飾ってパーティを開いたり楽しんでいるのは日本では公には出来なかったことでしょう。 地下壕を出て、爆撃の跡が残る家で無事だったピアノを弾く少女が演奏したのはメンデルスゾーンの「結婚行進曲」でした。 「大事な時間だからこそ、おびえて暮らしていたくない。」・・・印象的なメッセージです。
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2009-11-16
スパイ大作戦 OR ミッション:インポッシブル
ベンチャーズが演奏している「スパイ大作戦のテーマ」です。オリジナルのムードに忠実でありながら、オリジナリティの味付けが素敵。映画「M:I-2」のアップテンポのオープニングはこのベンチャーズの録音を参考にしているのかも知れません。あるいはジョン・ウー監督のイメージにあった「スパイ大作戦のテーマ」はベンチャーズを聴いていたのかもしれませんね。
1960年代後半から70年代の初めまでは、ジェリー・マギーさんが3代目のリードギターとして活躍。当時の来日でもジェリー・マギーさんが多いくらいなんですけど、ノーキー・エドワーズさんのシャープなドライヴィングを日本のファンでは、ヴェンチャーズらしいと人気があるようです。
トム・クルーズ製作、主演によるテレビ人気シリーズ「スパイ大作戦」を映画化して大ヒットしたサスペンス・アクションの第二弾。今回は香港出身のジョン・ウーが監督を務め、前作とは異なるスピーディーなアクションが展開されます。
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2009-09-25
わたしは“琥珀の目のエレクトラ”として映画「ベン・ハー」を見つめる。
わたしが洋画を見始めるようになった頃、チャールトン・ヘストンが良く映っていました。とはいっても、アメリカの男優と認識していたわけではありません。そして映画の本筋も、どこからオープニングでエンドロールさえ記憶にはうろ覚え。
わたしが小さい頃、母は父と何かそぐわないことがあると近くの映画館に行っていたことを、わたしが男と女のことをわかる年頃になった時に話してくれました。父と母とのそぐわないことが何だったのか、具体的な話は聞かなかったものの15歳の年齢差は何かとあるものなのでしょう。
わたしを連れて、大きなスクリーンからの明るい光を受けながら母は、涙を拭っていたのかしら。映画の中を旅していたのかも知れません。
そのような時に、スクリーンに映っていたのがチャールトン・ヘストンさんなどかっこいい男優さん。そしてエリザベス・テーラーさんなどでした。その頃に見ていたからでしょうか、わたしにとってチャールトン・ヘストンさんが男性として、エリザベス・テーラーさんを女性としてのアイコン的影響は強くあります。
新約聖書の物語で、ユダ、イエスが「ベン・ハー」の波乱の人生に絡んでくるところは、スペクタクルな映像に涼風と奥行きをもたらしています。
個人個人は、全く歴史に残る出来事とは無縁のものでもないこと。後年、鑑賞を重ねるようになって少しずつ映画「ベン・ハー」の楽しみ方は変わってきました。スペクタクルシーンにワクワクして、時には目を伏せてみていた時代。色めいたシーンから男性の心理を学ぼうとした時代。そういう部分に夢中になっていながらも、新約聖書の出来事を少しずつ記憶に刻んでいたようです。こういうものだと説明されたり、主人公になった気分で見る映画とは違って、わたしの生き方のバックグラウンドとなっているようです。
宗教的な教えとして母から指導されたことはありません。でも、映画「ベン・ハー」の背景として進んでいく聖書の物語を学習としてではなく、わたし自身に気づかせたかったのでしょう。
それが、わたしに映画「ベン・ハー」を繰り返し鑑賞させるものにしているではないかしら。一過性のものから、大きなメッセージを受け取ることもあります。然し、いくつもの側面を気づかせてくれる映画はわたしのお気に入りです。
音楽もそう。「大人の為の音楽」という言葉が、いつの頃からか良く目にするようになりました。この十年ほどはとても、そう言うアプローチが多いように感じます。若い人向けの音楽、歳を重ねて楽しめる音楽とはなにかしら。
許されよ、旅のお方か。同じ年頃だったので、あのお方かと思い違いをしました。・・・(その方と、)お会いすれば自ずとわかるだろう。
・・・故郷に帰ってきたベン・ハーが椰子の木陰で休んでいると三賢者の一人、バルタザールが声をかける。ありふれたシーンだけど、深淵を感じさせる場面。出逢いとはそうしたものだと思います。縁があるからで合うものだし、意味もなく感じ合えるものです。
1880年に出版された、ルー・ウォーレスの「キリストの物語」はベストセラーとなって映画に4回もなりました。多くの物語や、映画に姿を変えて影響していることでしょう。それこそ子ども向けのものから、大人だけというカテゴリーを越えていると感じます。
共にすすむのも道なら、お互いが未知へと別れることも絆を深くするでしょう。やり直しだけはできるものではありません。過ぎたことを忘れることが出来たなら、奇跡が起こったと言うことでしょう。
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※右上写真と映画「ベン・ハー」の関連はありません Photo via.www.9sn.net