日本の空は穏やかなり。人々の思いも穏やかなのか、
任期満了に伴う荒尾市長選が12日告示され、現職の前畑淳治氏(65)=無所属=が無投票で3選を果たした。
via kumanichi.com
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日本の空は穏やかなり。人々の思いも穏やかなのか、
任期満了に伴う荒尾市長選が12日告示され、現職の前畑淳治氏(65)=無所属=が無投票で3選を果たした。
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英国出身のロックバンド、ザ・ビートルズを率いていたジョン・レノンが凶弾に倒れ、病院に運ばれましたが死亡しました。40歳でした。ザ・ビートルズはイエスタデイなど、数々のヒット曲を持ち・・・・といった感じだったと思いますが、12月8日にラジオ出演を終えて帰宅するところをまちぶせされる形でジョン・レノンが亡くなったのは夜のこと。熊本でテレビを観ていたわたしは、テロップに死亡の速報がながれたのを見て身体の奥からどう表現したらいいのか分からないものと脂汗のような、魂の一部が抜け出てしまうんじゃないかといった感情に包まれたのでした。
咄嗟にこれは大変なことだ、とラジオの午後3時のNHKニュースで詳しく確認したのでした。といっても通り一遍ではありましたが2時に観ていたテレビ番組は憶えていませんけれども、一番早いニュースがNHKでしたから急いでスタンバイ、まさかNHKでトップニュースで伝えられるとは思いませんでした。その後は大騒ぎすることなく、まんじりともしない時間を送りました。良く聴いている好きなミュージシャンの死ということ以上に、銃で撃たれたという描写がとてもショックでした。室内のあかりも点けないまま、夕方に母が帰ってきてようやく腰を上げることが出来ました。その日は音楽を聴くことも出来ずにそのままジョン・レノンは封印してしまいました。ちょうど「ダブル・ファンタジー」が新譜として届いたばかりでしたが、シングル曲以外はその時には聴いていません。当然「ミルク・アンド・ハニー」をきちんと聴くのは随分後になりました。
12月8日のお誕生日を、わたしからも祝福いたします。Brightkiteのフレンド、twitterのフォローも下さいましてありがとうございます。RT @takateru: 今日は、 @yoneyama さんのお誕生日です。ハッピーバースデーGB
(^ ^) - from Brightkite
今日は、ジョン・レノンの命日。午前0時55分から、NHK BS-2で映画「イマジン ジョン・レノン」放送。 - from Brightkite
ナナハン・ライダーという漫画があった。しっかりと記憶はしていないけれども主人公の恋人にわたしを投影していた頃があります。今でも生まれ育った家のそばのバイク屋さんは賑わっているようです。
熊本では先日から、午後4時のサスペンスドラマの再放送は沢口靖子さん主演の「新・科捜研の女3」が放送されています。
今日(2010年12月8日、水曜日)の放送は、バスツアーに乗り合わせた女性社長たちのバスに時限爆弾が仕組まれて身代金を要求されるという事件。この車中に仕掛けられている爆弾の有り場所を見つけるために携帯のラジオが使われるわけですけれども、そのラジオの存在を主人公榊マリコに意識させる時に椅子から落下して鳴り響くラジオで聞こえてきた曲がベルリオーズの幻想交響曲、第4楽章の中程のファンファーレ。
一瞬は、イタリア奇想曲かと勘違い。放送で使用された演奏は一般的な演奏の中ではテンポが速いものでした。携帯ラジオからなので甲高くも聞こえたので思い違いするところでした。
本来は12月の日曜日に、1曲ずつ聴くカンタータをオラトリオという形にバッハが1つにしたのが「クリスマス・オラトリオ」です。さて、この連作カンタータの第3曲でいよいよイエス・キリストの誕生の奇跡が歌われます。クラシック音楽は、信仰との結びつきが深くてバッハはクリスマス・オラトリオに自身の信仰を反映しています。特に第3部の道行きシーンでの音楽は、実際にキリストの誕生に立ち会う場にバッハがいたらどういう思いだったろうといった真情を吐露しているかのようでバッハの素の姿が見えるように聴く事が出来ます。バッハの音楽で、ホロリとこうした感情が表に出ているところに気がつくとモーツァルトやショパンに感じる親しみを抱きやすくなると思います。全体は長い音楽ですがぜひこの部分は酔って下さい。そういう意味では今週の「バロックの森」の1番の聴き所となる1日ではないかしら。
バロックの森 -ドイツのクリスマス音楽-(3)
番組の案内は、礒山雅さんでNHK-FMで2010年12月8日水曜日、午前6時放送。
- ドイツのクリスマス音楽 -(3)
京都・大覚寺、大沢池の紅葉ライトアップ。
朝のNHK総合の「あさイチ」では、クイズに参加すると番組の最後で壁紙プレゼントのパスワードを知ることが出来ます。お昼前に寝て、起きたのが午後3時半。すっかりとクイズに参加したことを忘れてしまうほど、すっきりとした目覚めでした。
午前0時でプレゼントは終了してしまうので、先ほどふと思い出して事なきを得ました。良かった、良かった。
今こそ声あげ、 よろこんで歌え。
みどりごイエスは 貧しいまぶねに
朝日のように 明るくかがやく。
アルファ、オメガ、永遠の主。
プレトリウスのコラール「甘き喜びのうちに In Dulti Jubilo 」は、今では上の歌詞で親しまれているクリスマス・キャロルをもとにしています。というか、ドイツに古くから伝わるキャロルをプレトリウスやハスラーが採譜して教会で歌われる音楽にしたことはバッハたちの音楽を仲介して今、わたし達が歌い楽しむことが出来るんですね。
バロックの森 -ドイツのクリスマス音楽-(2)
礒山雅さんの案内で、2010年12月7日火曜日、午前6時からNHK-FMで放送。
- ドイツのクリスマス音楽 -(2)
街がクリスマス音楽でいっぱいになる季節。クリスマスを迎えると新年が終わるまでは、クラシック音楽の世界もクリスマスを題材にした楽曲やノエルで溢れます。いや、この期間はキリストの受難曲を聴くことは禁じられていますので、マタイ受難曲はクリスマス・イヴが来る前に楽しんでおいて下さい。例年のバロックの森だと、クリスマスの前後からクリスマス・オラトリオをプログラムに取り入れてきていましたが今年は随分早いスタートです。「ドイツのクリスマス音楽」と題されていますから、次週以降に南アメリカのバロック音楽も聴けると嬉しいですね。
一般的には意外に思われるかも知れませんが、南米はスペインが占領していた時代があるように随分と面白いバロック音楽があります。目立たないもののCDも毎月それなりに興味深いリリースがありますので、機会をつくって聴いてみてはいかがでしょうか。
諸君、脱帽したまえ天才が現れた!・・・ショパンを以て、シューマンに言わしめた称賛の言葉です。このシューマンの一文でポーランドから大都会ウィーン、音楽の都パリに出てきたばかりの青年ショパンは華々しく紹介されました。シューマンは続けます。「ショパンは大編成のオーケストラを率いてはいないが、居並ぶ楽器を駆使し、あるときはベートーヴェンのような豪胆さを、そしてシューベルトのような優しさを、またフィールドのような曲想をも聴かせ、そこにポーランドという独特の国民性を加え、それによって、そのコンチェルトは独自性をとりわけ強くしている」と。ショパンの「ピアノ協奏曲」のオーケストラが演奏する音楽は、ベートーヴェンがピアノ協奏曲に求めたシンフォニックなハーモニーからすれば聴き応えとしては物足りないかも知れません。確かに演奏をしている楽団員も、同じ音を伸ばすばかりで練習も面白みがないだろうし目立った活躍も出来ないので気合いが入らないかも知れません。でも、ピアノ独奏者の音楽が立派な主役であるならば共演者としての喜びは素敵な想い出になる事でしょう。
シューマンのこの有名な”諸君、脱帽したまえ、天才だ!”と表現した論説が発表されたのが「一般音楽新聞」(allgemeine musikalische Zeitung)の1831年12月7日号でした。
濡れたTシャツを着た女性のアルバムデザインが印象的で、「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ(Slippery When Wet)」のカバーデザインが差し替えられていたことは気がつきませんでした。曲目を確認しないならば間違っているでしょう。「夜明けのランナウェイ」から元気がよくてポップ、そしてメロディアスでシングル曲は殆ど逃さずに聴いているのがボン・ジョヴィ。
最新(11月分 18アイテム、うち1枚はSOLDOUT済です。 2010年12月4日現在)の通販レコードをジャンル別一覧に纏めました。盤のコンディション、価格については、ショップサイトでご覧下さい☞ http://amadeusclassics.otemo-yan.net/ です。なにぶんにも一点物ですから先約順になりますのでご了承下さい。お問い合わせはこのエントリーへのコメント欄でも構いませんが、オーダーはショップサイト記載のメールアドレスへメールでお願いいたします。同じレコードへの御希望が重なった場合はメールでオーダー頂いた方を優先いたします。
アイテム No. | 演奏者、曲目、オリジナリティ | レコード番号 |
交響曲 |
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SLPM138658 | ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル / チャイコフスキー:交響曲No.5 (チューリップ・ラベル、1stラベル) | DEUTSCHE GRAMMOPHON SLPM-138658 |
DG2530706 | クライバー指揮ウィーン・フィル / ベートーヴェン:交響曲No.7 (ブルー・リング・ラベル、1stラベル) | DGG 2530 706 |
SUPRAPHON11103891-2ZA | ノイマン指揮チェコ・フィル / マーラー:交響曲No.9 (ブルー・ラベル、1stラベル) | SUPRAPHON 1110-3891/2ZA |
DG2531335 | ベーム指揮ウィーン・フィル / モーツァルト:交響曲No.29、No.35、フリーメーソンのための葬送音楽 (ブルーリング・ラベル、1stラベル) | DEUTSCHE GRAMMOPHON 2531 335 |
D3S-691 | ブルーノ・ワルター / モーツァルト:後期6大交響曲 (2EYEラベル、1stラベル、3LPS) | COLUMBIA D3S-691 |
管弦楽曲 |
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SABL221 | ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 / ラヴェル:ダフニスとクロエ組曲No.2、亡き王女のためのパヴァーヌ、道化師の朝の歌、スペイン狂詩曲 (Hi-Fiステレオラベル、1stラベル) | PHILLIPS SABL-221 |
DG2530559 | クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団 / ロッシーニ:序曲集〜セヴィリャの理髪師、チェネレントラ(シンデレラ)、絹の階段、アルジェのイタリア女、ブルスキーノ氏、コリントの包囲 ( ブルーリング・ラベル、1stラベル ) | DEUTSCHE GRAMMOPHON 2530 559 |
E90023 | フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル / ワーグナー:タンホイザー序曲、さまよえるオランダ人序曲、ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲 (レッド・ラベル) | ELECTROLA E90023 |
協奏曲 |
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LSC2129 | ハイフェッツ、ライナー指揮シカゴ交響楽団 / チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 (ホワイト・ドッグ・ラベル、2ndラベル) | RCA LSC 2129 |
P8534 | マイケル・レビン、グーセンス指揮フィルハーモニア管弦楽団 / パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲No.1、ヴィエニャフスキー:ヴァイオリン協奏曲No.2 (レインボー・ラベル、1stラベル) | CAPITOL P-8534 |
MS6277 | スターン、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 / バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 No.1、ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲 No.22 ( 6EYEラベル、ミゾ有、1stラベル ) | COLUMBIA MS-6277 |
MG50358 | シゲティ、ドラティ指揮ロンドン交響楽団 / ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 (ヴェンダー・ラベル、1stラベル、ミゾ有り) | MERCURY MG-50358 |
MS6578 | フランチェスカッティ、セル指揮クリーヴランド管弦楽団のメンバー / メンデルスゾーン、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ( 2EYEラベル ) | COLUMBIA MS-6578 |
LPBR6083 | カザルス、シュナイダー指揮プエルトリコ・カザルス祝祭管弦楽団 / ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ( ブルー・ラベル、1stラベル ) | EVEREST LPBR 6083 |
室内楽曲 |
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CSQ2050 | ワンダ・ヴィルコミルスカ、バルボサ(ピアノ) / フランク:ヴァイオリン・ソナタ、シマノフスキー:神話 (1stラベル) | CONNOISSEUR SOCIETY CSQ 2050 S |
器楽曲 |
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Ml5600 | リヒテル / ラヴェル:展覧会の絵 (6EYEラベル、1stラベル) | COLUMBIA ML-5600 |
声楽曲 |
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SLPM139362 | グンドラ・ヤノヴィッツ、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ・オーケストラ / オルフ:カルミナ・ブラーナ (チューリップラベル) | DEUTSCHE GRAMMOPHON SLPM-139 362 |
バロック |
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SMS2231 | カール・シューリヒト指揮フランクフルト放送交響楽団 / J.S.バッハ:管弦楽組曲 No.2、No.3 (1stラベル) | CONCERT HALL SMS-2231 |
今年一年間のクラシック音楽界を締めくくるのにふさわしい演奏会が、2010年12月4日土曜日、午後6時からNHK-FMで中継放送されます。4年に一度開催される国際ショパンコンクールで、女性演奏家が45年ぶりの優勝を飾りました。その1985年生まれのロシア出身のユリアンナ・アヴディエヴァ( Yulianna Avdeeva )さんが、ショパンコンクールで聴かせてくれてたショパンのピアノ協奏曲第1番を、NHK交響楽団の定期演奏会で魅せてくれます。楽しみです!!
- 第1688回NHK交響楽団定期公演 - 「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11」 ショパン作曲
(ピアノ)ユリアンナ・アヴデーエワ「交響詩“うぐいすの歌”」 ストラヴィンスキー作曲
「交響詩“海”」 ドビュッシー作曲(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)シャルル・デュトワ
~NHKホールから中継~
半日から1日ずれてはいるようだけれども、2つのブログのグリムスがほぼ同じに大人の樹になって今日、タイミングは同じではないけれども新しい芽が出ました。更新頻度は同じくらいの2つのブログ。同じ話題になっていることもあるけれども視点を変えて書いているとグリムスの成長は違うようですね。同じことでも不思議とブログが違うと語り口が変えたくなるものです。
週の頭にWordPressにログインした時に、アナウンスされていた 3.0.2 のアップデートが、夕方に確認したら日本語版がアップデートできるようになっていました。データベースのバックアップをとってからアップデートを実行して下さい、という事でしたが結論を先に言えばあっという間です。五秒もかからなかったので、何処がどう変わったのやら拍子抜けです。
データベースが壊れた時を考えて、クローン・ブログで実行。データベースのトラブルは無いようです。順次更新を進めます。
本末転倒なことかも知れないけれども、殊の外集中して落ち着けるから心地良い。iPadを使い始めてからの効果の反映でしょうか、全画面表示でブラウジングできることや、アプリケーションが12月になってからのマイ・ブーム。メールも秋頃から、それまでの5分おきの受信更新から30分おきに設定を変えました。メールへの返事を書いている間に、次々と新しい受信があると文章が事務的になりがち、それに受信中に場合によっては文字入力が滞ったりしていました。Twitterも発信することが主だった目的だったのに、いつしか返事が返ってくるのを待っている姿勢に替わってしまっていました。
真空管アンプを使って録音から、レコード盤のカッティングまでしていた1960年代は完成度の高い録音は出来ても、製盤に課題があったりしました。レコード盤になるヴィニールの材質、その調合や練り方、プレスした時の圧着のムラや熱の加減。盤面へのカッティングにしてもレコード会社それぞれで考え方が違いました。
DECCAのレコードは重量で黒々としていてSP盤を思わせるほどでしたが、1970年近くになって安定したプレス盤が供給されるようになります。ポップスのレコードにも熱心でしたから、クラシック用に特別な材質を用意することが出来なかったのではないかしら。一方、グラモフォンは良い仕事をしていたと思います。1960年代のカラヤンの音楽がたくさんの愛好家に歓迎されたのは、ジャケットはぺらぺらでも盤面のきめの細かいレコードが気持ち良く音楽を楽しませたからではないでしょうか。ジャズなどには1960年代のプレスでも、針が途中で止まってしまうことや突然に隣のミゾに針が進んでしまうものがあります。
温厚なイメージのカール・ベームと、音楽教室の後ろから生徒を眺めているバッハ。人が良さそうだけれども、若い時にはどちらも喧嘩っ早かったようですね。日本での演奏会を終えて帰国してまもなく他界したカール・ベームにとって、日本の面倒見の良さは内心深くショックだったんじゃないかしら。最近では小澤征爾さんの9月の松本でのコンサートで、座って演奏が出来る指揮台が用意されていました。こういう指揮台を初めて観たのは、カール・ベームの腰を労って用意されたのを見たのが初めてでした。わたしは指揮者が座ったまま演奏するのを見たのは、カール・ベームの演奏会の映像が初めてでした。
仕事前に目に入ったのでシャッターを切った、熊本城の夜景です。同じアングルで2枚撮影しましたけれども、どちらもこれといった面白さは感じられなかったのが残念。きちんとピントと露出を合わせないとだめですね。シャッターの瞬間路線バスが横切ったので不思議な感じに揺れているようでしたので面白いと感じたので、こちらを採用。
世代に関係なく話題にすぐ入れるのが嬉しいクラシック音楽。ロックはお気に入りのレコード、CDのジャケットを見せて貰っているだけで年代が把握できる感じがします。ジャズもそういったところが若干あるかな。マイルス・デイヴィスが好きだと話しがあったところで、好きなアルバムのタイトルをあげて貰うと世代で別れるものです。どのアルバムから聴くようになったと言うことなく、その人の実年齢が愛好するレコードに添っているのが感じられるもので、音楽は時代を反映しているものだなと思います。
さて、時代の音楽ではなくて歴史の古いにかかったクラシック音楽のレコードはそれほどではないもので、「ワルターのモーツァルトは」と言っただけでの素敵なところ、少し残念なところがおおむね意見が揃うと又面白いものです。でも世代間は出てくるもので、ワルターのモーツァルトには三つの顔があったんだと気がつくのです。ウィーン・フィル、コロンビア交響楽団、ニューヨーク・フィル、あなたのワルターのモーツァルトはどれですか?
推薦盤をやたらと指名しない勇気は大切だと思います。わたしも情が入るととにかく誉めることをしてしまうので、注意したいと近頃時々思うようになりました。でも淀川長治さんが語っていた、どんな映画にも見所がある。本筋ではないところにきらりと良いところがある。とおっしゃっていたことは長いこと、わたしの身体の奥にストンと着床しています。その卵を成長させるようにして、素敵な部分を見つけて評価するようにこれまで続けてきました。
ついでながら、淀川長治さんは日曜洋画劇場の解説部分だけを撮るだけで放送は観ないとおっしゃっても居ました。放送はスポンサーとの兼ね合いがあって表現が変更されたり、放送時間との都合でカットされています。だから、淀川長治さんが「ここは見逃さないで」といっていたところが実際はオン・エアされていなかったことも少なくないようです。
絹の階段(きざはし)は、絹のはしごという題名もあって紛らわしいですね。ロッシーニは76歳まで長生きして、しかも裕福な生涯を送った商才のある作曲家でした。元来の客扱いが巧みな人だったのでしょう。でも才は豊だったから、稼ぐために入団したオーケストラで吹いて沸いた作曲の仕事を最初にこなしたのが、若干18歳の時。二十歳の時の第2作「試金石」がロッシーニの将来を文字通り決定づけました。しかも上演してヒットした場所がよかった。かのスカラ座だもの。
どれだけの歌手や作曲家が、このスカラ座で自分の演奏や作品が称賛されることを夢見て頑張っていたことでしょう。それなのに、それなのに、ロッシーニ青年は「試金石」の大ヒットで兵役免除されたことを喜んでいます。もしかしたら、その必死な願いで才能を開花させたのかも知れません。それから書くオペラ、上演する度に大ヒット。20年間の間に38曲のオペラを総てヒットさせています。ところが、ところがよ。37歳の時に「ウィリアム・テル」を上演した後であっさりと料理人に転身しちゃった。やはり、直接お客の反応が一人一人感じられるレストランの方が良かったのかも知れませんね。
さて、短い期間にたくさんのオペラを作曲したから、似たような題名のオペラがあったって仕方がありませんね。
楽譜と演奏を前にして、まず問うべき事は音楽とは何かという事だ。音楽というものは生命であり、その大切なものは正確に演奏されたかどうかを問題にするものではない。フルトヴェングラーは楽譜を演奏していない。楽譜に書かれている音楽としての"価値"を演奏していたのだ。彼は・・・そうだ。
フルトヴェングラーの指揮姿は映像で見る機会が増えました。わたしが初めて動くフルトヴェングラーを見たのは、故志鳥栄八郎先生を招いて開催された映像上映会でした。フルトヴェングラーを中心にした音楽ドキュメンタリーのフィルムでしたが、正確なタイトルやその内容は良く憶えていません。ただ、フルトヴェングラーの指揮する姿は妖怪のようでした。長身で特に長い指揮棒で、肩の動き頭の動きが指揮棒が動いていると言うよりも、指揮棒の先が支点になっているマリオネットのようでした。
演奏しにくいだろうな、と思ったようにベルリン・フィルのメンバーよりもウィーン・フィルのメンバーが明け透けに、指揮棒を見ていると演奏しにくいから指揮姿は見ないで演奏をしたといったことは面白かった。要は指揮棒を見なくてもフルトヴェングラーは伝えたい、創り上げたい音楽を共感させることが出来るオーラを発していたのでしょうね。フルトヴェングラーとウィーン・フィルのワーグナーの序曲、前奏曲集はEMIからリリースされている録音が名盤でもあるけれども、ドイツ・プレスのELECTOROLA盤でも聴いてみると新たな発見があるはず。レコード技術が日進月歩の進化をしていたエネルギーをいっぱいに音盤が記憶しています。
中学校で習うクラシックとして、「これだけは知っておきたい」とされているヴィオッティですけれども大演奏家の録音が少ない。日本の学校音楽教育は特別だ。とは思われないのが、アイザック・スターンと言った大演奏家が録音しているのですから「モーツァルトは子供時代には自由に演奏できるのに、大人になるほどに思い通りの音楽に出来ない」といったことに似ているのかしら。
そして、さてバルトークは世界初録音だったもの。PHILIPSのグリュミオーも世界初録音が多いヴァイオリニストでした。誰が先に録音するのかアメリカとヨーロッパでの奪い合いは戦争中からの欧米の伝統(?)。軍事だけではなくて、文化活動もしているんだよ、といった宣伝でもあったようです。ナチス・ドイツとベルリン・フィルの関わりが良くそれを表していますね。ドイツは戦争に負けて、フルトヴェングラー、カラヤンの録音はその殆どが忘れられることなく今わたし達が楽しむことが出来ています。米COLUMBIAのビジネス戦争は、スターンの数多くの素敵な録音をレコードでしかまだ聴けないままにしてしまっているように思います。
堅苦しい書き出しはしたくないけれども、聴けば「あぁ」と誰もが分かるクラシック音楽の有名なフレーズがあちこちにこぼれているのに、クラシックの曲であることがそれほど知られていないようなのでちょっこし説明から・・・作曲したカール・オルフは20世紀のドイツ人作曲家です。亡くなったのが1982年3月29日で、まだ没後30年にもなりません。もちろん著作権は充分に生きています。
「カルミナ・ブラーナ」が作曲され初演されたのが1937年6月8日。大成功の初演のあとに第二次世界大戦が勃発したので色んな事が曖昧になってしまったのではないかしら。テレビのバラエティ番組やクイズ番組を観ていると毎週1度は「カルミナ・ブラーナ」のワンフレーズが出てきますね。でも何故、わたし達と同時代のクラシック音楽=現代音楽という感じがしないのだろう。演奏会でも現代音楽が好きなクラシック通が集う感じでもありませんね。猥雑で面白い。
戦後レコードがSPからLPになると「カルミナ・ブラーナ」の名盤が早速登場。それがオイゲン・ヨッフムのステレオ録音盤です。大編成の声楽と管弦楽、特に打楽器の扱いは尋常ではありません。でも、この録音は優秀。ともかく優秀。どんなに優秀と誉めても何処か課題があったりするのですけれども、初めてこのレコードをオリジナル盤で聞いた時の感想は「レコードで聞いている感じがしなかった」です。
今日的な音楽感からはあまりにもロマンティックすぎる"G線上のアリア"で、バッハの音楽ではないと最近の音楽評には書かれることもあるかも知れません。でも、"G線上のアリア"を聴きたいなぁと漠然と欲した時に飢えを潤わせてくれるのは、ロマンティックすぎるといわれる"G線上のアリア"が理想ではないでしょうか。
カール・シューリヒトといえば、マーラーやブルックナーな人ですがモーツァルトやブラームスは輪をかけて素敵です。録音はピカイチとは言えないけれども、モーツァルトの放送録音を聴いたのがわたしのシューリヒト初体験でした。初めて聴いたという時ではなくて、多くの評論家が素敵だと誉めるシューリヒトを胸の中にしっかりと抱くことが出来た時でした。指揮者に対して一時代前の音楽とか、現代的視野のあった指揮者だったとは言う事がありますが、カール・シューリヒトは未来を見据えていた音楽家ではないかしら。がっちりとファン層を掴んでいる音楽家といった印象ではないけれども、クラシック音楽好きがそれぞれの好きなシューリヒトの録音を大切に持っているようです。その1枚、1枚が丁寧に次の世代に受け継がれていくことがクラシック音楽の宝物だと考えています。
年末の準備もあるためでしょうか、新しい入荷が3日遅れて心配しました。が、通販のための試聴は順調です。今週末に9枚をご案内します。前回はヴァイオリンやチェロといった弦楽器の名盤が揃いましたが、今回は交響曲、管弦楽曲をご紹介できます。曲もこれからの季節に楽しめる内容ではないでしょうか。
盤の状態などの詳細は、今週末のサイト更新でご覧下さい。尚、先攻でのご注文は可能です。盤のコンディション、価格については、まずはお問い合わせ下さい。ショップサイトは、 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/ です。