2010-02-15

文武両道 時習館 と 龍馬も訪れた 四時軒

2010-02-15 0
今、龍馬伝がとても話題になっているから「時習館」をご紹介。

いつも幕末が大河ドラマで取り上げられると、熊本の歴史を研究されている方たちが賑やかになります。
吉田松陰はかならずと言って良いほど、幕末の知識人として登場しますね。その松蔭たちと坂本龍馬が連絡を取り合っていたのは良く知られていること。
坂本龍馬は神出鬼没な人物だったという印象が、熊本にはあります。
坂本龍馬が江戸と鹿児島を行き来している途中で、度々立ち寄っていたといいます。

熊本の学問の中心だったのが、熊本城内にあった時習館です。
ここで、横井小楠、井上毅、佐々友房が勉強したんですね。


こうした「時習館」のように藩が藩士の子どもたちのために作った学校は藩の塾の他に、個人的に学問を教えたり考えを広めるために人を集めている場が私塾といいます。大河ドラマ「龍馬伝」にも良く出てきますね。

横井小楠が作った私塾「四時軒」のとなりは、横井小楠記念館として資料が展示してあります。
母が生まれ育った家の向かいにあるので、小さい頃から良く前を通っては居ますけれども意識をしていなかったほど周囲にとけ込んでいます。
「龍馬伝」を見ていて良く分かったことですけれども、格式張ったものではないんですね。

それでも、地域に住んでいる皆さんの意識には誇りのように思う空気を感じます。そこから歩いて20分ほどのところにすんでいるわたしの自宅のとなりは農家をされています。野菜を収穫されたり、お米を脱穀している様子に懐かしさを感じます。
そうした半農の家も少なくないので、武家屋敷などはないところです。

次第に住宅街に変わっていますので、なおさらに「四時軒」はとけ込んで歴史的に大切なところという意識が感じられない。近くに食事を出来るところもなければ、コンビニもない。そうした観光、観光していないところが不思議です。半農ではあっても武家の家であったという気持ちが周囲にすんでいる人々にあるのかも知れません。

この「四時軒」がある横井小楠記念館から暫く東に行ったところには、小楠公園があって。今では横井小楠の銅像が建っています。遺髪が埋葬されたことで公園となったそうです。個人の墓としての記念の公園ではないところに神秘なものさえ感じます。
汚してはいけない塚のような意味合いの裏返しなのでしょうか、子どもたちを見守ってくれている公園として遊んだこともあります。記念の銅像は建っていますけれども、子どもたちが自由に遊んでいる様子は面白いものです。
年に一度、近所の者たち、横井小楠を慕う人たちが集まって記念祭を開いています。
横井小楠の孫娘というおばあさんが立ち会って、2時間ほど、お昼前には解散になる小さい記念祭。

「四時軒」とは季節の風景がうつくしいからとつけられたといいます。
四季の変化が見渡せる良いところです。遠くには中学の時に競歩会で登った想い出の飯田山が見えます。すぐ前の川では龍馬が魚を捕ったといいます。
龍馬は、横井小楠を説得するために四時軒にも足を運んでいたそうです。

龍馬がはじめて「四時軒」を訪れたのは勝海舟のお伴としてでした。勝海舟が晩年に、生涯で会った人物で怖いと感じたのは西郷隆盛と、横井小楠と言ったのは知られるところ。
薩長同盟を画策していた頃、坂本龍馬は度々ここに訪れたと言います。その際は隠密のような旅だったので、近くの川沿いに行き来をしていたという話しを母に教わりました。

討幕を推していた龍馬と、公武合体を模索していた横井小楠はなかなか足並みは揃えることは最後に龍馬が四時軒に寄った2ヶ月後に小楠は暗殺をされてしまうので果たせませんでした。でも2人の気持ちは通じ合っていたとわたしは考えます。武士の家の家督を継いだ小楠としては、武家、藩の存続を模索していたのでしょう。横井小楠はこの私塾「四時軒」で“公共”性を教えています。
志は同じだったでしょうけれども、立場というものがありますね。
個々の自由とは言え、今では家族という最もベーシックなコミュニティでさえ細分化されすぎではないかしら。
他人事と観ることも出来るのに、自由平等、公共性を実現させようと行動した横井小楠、坂本龍馬。その大きなもののとらえ方はうらやましく感じる行動であって、その個人を捨てたような活動はわたしにはまねが出来ない。


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