知的でニヒルな風貌(ふうぼう)で、存在感ある脇役として数多くの映画、演劇、テレビで活躍した俳優の佐藤慶(さとう・けい)(本名・慶之助(けいのすけ))さんが2日午後4時19分、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 1959年の映画デビュー作「人間の条件・第三部、第四部」(小林正樹監督)で、インテリ脱走兵を演じて強い印象を与えた。その後も「切腹」「怪談」「日本の青春」などの小林作品に出演、「東京裁判」ではナレーターを担当した。また、大島渚監督の「青春残酷物語」「太陽の墓場」「日本の夜と霧」「白昼の通り魔」などに続けて出演、大島作品にはなくてはならぬ存在となった。そのほか、新藤兼人監督「鬼婆」、今井正監督「武士道残酷物語」などに好演。ヤクザ映画やアクション映画などでも印象的な悪役として強烈な存在感を示した。 大胆な性描写を含む81年の武智鉄二監督「白日夢」に出演して話題になったこともあった。その後もさまざまな映画やドラマで、重鎮的な役を演じ続けた。(2010年5月6日12時00分 読売新聞)
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