南蛮文化にまつわる資料を展示している熊本県天草市河浦町の天草コレジヨ館は、竹筒を使った約400年前のパイプオルガンを復元した。 同館によると、竹筒のパイプオルガンは1,600年頃、志岐(現・熊本県苓北町)にあった教会用装飾品の製作工房「画学舎」が、数台生産したとの記録がある。ミサの際、賛美歌の伴奏に活用されたとみられるが、現存していないとされる。
同館が創立20周年を記念し、兵庫県の古楽器製作工房に復元を依頼。文献を元に作ったオルガンは、高さ1メートル85、幅1メートル、奥行き45センチで、パイプ部分にはモウソウ竹と真竹を使用。本体部分はナラ、白鍵部分は桜の木で出来ている。背面には空気を送り込むふいごを備え、演奏者とふいご操作者が二人で息を合わせて音を出す構造。製作費約140万円。(2010年5月6日20時27分 読売新聞)
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