2013-07-19

おもしろき事 ネブラ・スカイディスクと文明考

2013-07-19

偶然にも発見された青銅盤。ドイツの森の奥で、金属探知機を片手に二人の男が何かを探していた。

金属探知機が探し当てたのは、お盆のようなもの。覆っていた泥を落とすと、金細工が施された青銅盤が出てきた。

その金細工の模様は、ニヤリと笑ったジャッキー・マクレーンのふくろうを思いださせるユニークなデザインだった。その円盤は、ネブラ・スカイディスクと呼ばれる。



知恵がまず先にあった。


それが発見されたのは、ミッテルベルクの山頂。地面からわずか10センチのところ。青銅色に金の模様だった円盤は、かつては黒い色に金の模様のコントラストがくっきりとしていただろう。その円盤が一体何なのか、古いものだとは感じられるし金が使われていたので人出を転々とすることになる。持ち主を転々として人に災いを起こすあのヴァイオリンの様だ。


さて、金儲けを目論まれた盗難品はようやく研究者のもとに落ち着いて科学的研究は始まったばかりですが、太陽と月、星座と思われ、星の並びからうるう年を示すカレンダーであるとされる。

年代測定で判ったことは、紀元前1,500年頃、今から3,600年前に作られていた。

日本はまだ縄文時代だ。文字の無かった時代。それはヨーロッパも同様だったが、当時ヨーロッパにはネットワークが発達していたという。種まきなど農作物を育てるのに、暦を必要とした。文字はなかったかもしれないが然し、絵によって表すことができました。それを、木に石の道具を使って表していたのかもしれません。

それらは朽ちて残ってないので、伝達手段はまだなかったと思われていた。


でも、伝達手段が整っていなかっただけだったんだ。インターネットで繋がったコンピューターが手元にあれば、迷わず使うだろう。その仕組がどうなっているかは問題じゃないんだ。魔法だ、なんだというのは権利を守りたいとする組織が持ち出してくるものだ。


知識の蓄積、知恵の伝承。人々がネットワークを築くにしろ、自分の内面を高めるにしろ、中心にあるものだろう。

手紙はメールに。もう、仕事上の不手際があった時の詫びる手段は直ぐに相手に届くことから、配達に時間がかかり、はっきりと相手の手元に渡るかまたなければならない手紙よりもメールが重要というのは社会常識である。そして今年のように連日30度を超える暑さでは、自宅のパソコンに座ってエアコンを使うことを強いられるが、それだってタブレット片手に近くの図書館で過ごすことが何倍にも価値がある。それが出来るように成るなんて、わずか5年前とは違うことでしょう。


いとをかしネブラ・スカイディスク


山頂とはいえ、地表からわずか10センチのところに、対の剣や腕輪などと埋まっていたネブラ・スカイディスク。

祭事の後だとも言われたけど、不要になって埋葬されたのだとされる。長年、便利に使わせてもらって感謝の意で神に還されたのだろう。

とすれば、更に精巧な暦を作り出していたことになるが、それらは一体どういう行方をたどったのだろうか。興味深さは尽きない。



おもしろき事 ネブラ・スカイディスクと文明考

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