2011年11月6日日曜日

雨上がりの雲間からの光 - バッハ:《マタイ受難曲》、ラーデマン指揮コンチェルト・ケルンによるベルリン・フィルでのライヴ。

2011年11月6日日曜日
雨が午前中に降っていました。ティータイムの午後3時、雲間から日が射して少しまぶしい。熊本の今日は、暦を観なければ11月とは思えない過ごし易さです。午後2時からのNHK-FM『サンデークラシックワイド - 海外コンサート』で、バッハの《マタイ受難曲》を聴いています。今年の4月22日に、コンチェルト・ケルンがベルリン・フィルで演奏したもののオン・エア。今年は、この日が聖金曜日だったのですね。

ベルリン・フィルでの演奏だけに、立体的な音空間を楽しめます。スタジオでのセッション録音、教会でのライヴ録音とはまた違って、劇的。
《マタイ受難曲》はイエスが十字架に掛けられる時に大地震が起こって地面が割れたり、イエスが復活する時に光が射したりと聞き慣れてくるほどにダイナミックなドラマであることを感じてきます。これがベルカントな唱法だったら言葉が分からなくても、ドラマの展開は楽しめるのにな、と思ったりもします。映像で字幕を追うのも億劫だ。
演奏をしているコンチェルト・ケルンは、古楽器演奏をCDで聴きなじみ出す最初のグループでした。刺々しくシャープな音は近年のCDからも楽しめるのですが、ここでの演奏の響きはふくよかさが勝っています。どうも指揮者のラーデマンの狙いのようです。合唱団がリアス室内合唱団という点も、無理にでも《マタイ受難曲》とはこう言うところが凄いんだぜ、って迫るところは無い。かといって鮮度のある音楽になっています。
合唱のひとりひとり、楽器の一つ一つの間にある空間に、暖かい光が射し、通っているような居心地の良さがある。リヒターの金縛りにかかったような感覚の麻痺も、ガーディナーの生々しく、地震のさなかで右往左往されているような不安も無く、典礼的な明るさがあるというのか、神々しいものが降り注ぐようです。

2011年11月6日、午後2時 NHK-FMで放送
▽ラーデマン指揮、コンチェルト・ケルン演奏による     
“マタイ受難曲”ほか 
「マタイ受難曲 BWV244」          バッハ作曲
(第1部:1時間03分22秒)
(第2部:1時間30分04秒)
福音史家…(テノール)マクシミリアン・シュミット
イエス…(バス)トビアス・ベルント
(ソプラノ)クリスティーナ・ランズハマー
(アルト)フランツィスカ・ゴットヴァルト
(テノール)ローター・オディニウス
(バス)マルクス・アイヒェ
(合唱)リアス室内合唱団
(管弦楽)コンチェルト・ケルン
(指揮)ハンス・クリストフ・ラーデマン
~ベルリン・フィルハーモニーで収録~          
<2011/4/22>
(ドイチュラント・ラジオ・クルトゥーア提供)      
「無伴奏 バイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調     
BWV1006から“ガヴォット”“メヌエット”      
“ブーレ”“ジーグ”」バッハ作曲
(11分05秒)
「無伴奏 バイオリン・ソナタ 第2番 イ短調        
BWV1003」バッハ作曲
(21分36秒)
「無伴奏 バイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調     
BWV1004」バッハ作曲
(29分26秒)
(バイオリン)レイチェル・ポッジャー
~スペイン・ジローナ                  
サンタ・マリア・デ・ジローナ大聖堂で収録~  
<2011/7/7>
(カタルーニャ・ムジカ提供)

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