2010年5月6日木曜日

【 訃報 】「日本のおばあさん」女優・北林谷栄さん死去

2010年5月6日木曜日
「日本のおばあさん」を演じると第一級だった劇団民芸の北林谷栄(きたばやし・たにえ)(本名・安藤令子(あんどう・れいこ))さんが、4月27日午後8時40分、肺炎のため亡くなった。98歳だった。20代後半で演じた「とんど祭り」の老女役で認められて以来、老け役を数多く演じた。幼少時、祖母の手で育てられたことが役立ったといい、日頃から衣装やメークの研究を怠らないことでも知られた。

最大の当たり役は、小山祐士作「泰山木(たいさんぼく)の木の下で」の神部ハナ。家族を戦争で失った不幸や貧困にめげない、明るくたくましい人間像を作りあげ、1963年の初演以来400回を超すステージを重ねた。最後の舞台になったのも、2003年3月の、この作品だった。

89年に動脈瘤(りゅう)破裂で倒れて前頭部の手術を受けたが、翌年、映画「大誘拐」で見事に復帰。富豪の老婦人を愛嬌(あいきょう)と威厳をもって演じ、キネマ旬報賞、日本アカデミー賞など主要な女優賞を独占した。舞台では、75年に「お尋ね者ホッツェンプロッツ」で作・演出に挑戦。96年の「波のまにまに お吉」で演出・出演を兼ねたほか「黄落」(97年)や「蕨野行」(99年)の脚色・主演を次々にこなした。69歳で半年間ロンドンに留学するなど進取の気質と誇りを失わず、90歳を過ぎても現役女優だった。(2010年5月6日15時32分 読売新聞)

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