2025-05-18

おてもやんブログのブログ「アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください」が総合ブログランキング4位になりました!

2025-05-18 0

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2025-05-17

パイプのけむり

2025-05-17 0
5/17 (Sat)
Today's Topics
作曲家、團伊玖磨が没した日(2001年)。東京で生まれ、幼少期よりピアノを学び、作曲家になることを志し始めた頃、父が作曲を断念させる目的で山田耕作の元へ連れて行った際、かえって激励されたことが一つの契機となったともいわれる。管弦楽作品はじめ、歌曲《花の街》、童謡《ぞうさん》、《おつかいありさん》、《やぎさんゆうびん》などでも知られる。



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リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。

 カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。
 録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。
 1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。

不滅不朽のモーツァルトリハーサル盤付き4枚組初版です。

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
 カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。
 本盤はイエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗な仕上がりとなっています。4枚組ですが、4枚目は(第39番、40番、41番の)リハーサルが収録されており、カラヤンがどのように音楽を作っていったのかが、よくわかります。カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。ベルリン・フィル伝統のアンサンブルは健在で他に得られない圧倒的なものです。
1970年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音、リーフレット付属。
  • Record 1
    1. 交響曲 第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
    2. 交響曲 第36番 ハ長調 K.425「リンツ」
  • Record 2
    1. 交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
    2. 交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
  • Record 3
    1. 交響曲 第40番 ト短調 K.550
    2. 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
  • Mozart Symphonies Rehearsal Record
    1. 交響曲 第40番 ト短調 K.550 第1楽章:モルト・アレグロ
    2. 交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 第1楽章:アダージョ〜アレグロ
    3. 交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 第2楽章:アンダンテ・コン・モート
    4. 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」 第2楽章:アンダンテ・カンタービレ
    5. 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」 第4楽章:フィナーレ(モルト・アレグロ)
 オーケストラの響きやレコードの音色に関しては、曲にもよりますがEMIの録音による「多少の差異」はあるものの、おおむね統一された音質でベルリン・フィルの素晴らしく美しい響きを捉えている。
 カラヤンは、戦前にポリドールに全部で23曲のSP録音を残している。その初期から共演オーケストラは戦後のフィルハーモニア管弦楽団、一時監督をしていたスカラ座やパリ管弦楽団を除けば、ベルリン・フィルとウィーン・フィルの2大オーケストラだけだ。
 やがて日本でクラシックのレコードが歌謡曲並みに売れたリヒテル、オイストラフ、ロストロポーヴィチを起用しての三重協奏曲を第1弾に、EMIのドイツ支部であるドイツ・エレクトローラにも復帰する。1960年代末からのEMIでのカラヤンの録音は、以後ずっとミシェル・グロッツがプロデューサーをつとめている。EMIへの最後の録音は1984年のウィーン・フィル&ムターとの「四季」でカラヤンはチェンバロも弾いて有終の美を飾った。
 そして件のドイツ・エレクトローラは、アナログ末期の70年代に4チャンネル録音を試みている。カラヤンとは1970年の9月にモーツァルト後期交響曲集を普通のステレオで録音した直後、ブルックナーの第4、第7番の2曲の交響曲から4チャンネル録音を開始しする。

カラヤンとベルリン・フィルの音の美しさの秘密

 私はかねがねキース・ジャレットなどジャズ畑のピアニストのピアノの音の方が、クラシックのピアニストのピアノの音よりも美しいのではと感じられる瞬間が多々ありました。カラヤンのレコードが歌謡曲並みに日本で売れていた1970年代は、ちょっと気の利いた喫茶店に立ち寄るとパーシー・フェイス楽団や、カラベリ・グランド・オーケストラ、レーモン・ルフェーブル、ポール・モーリア、フランク・プゥルセルのレコードが必ず聴こえてきた。昔はムードミュージックと呼ばれてBGMによく使われていましたが、今ではイージーリスニングという名称の方が普通でしょうか。多分に人工的なサウンドなのですが、スムースなストリングスはいつ聴いても心地良く聴こえる。
 クラシックではなくポップスのジャンルに属するオーケストラですが、これらアメリカ、フランス系指揮者のオーケストラを先導したイタリア人指揮者、アンヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニのマントヴァーニ楽団の存在は大きい。父親はヴァイオリニスト。イタリアのヴェネツィア生まれですが4歳の時に家族揃ってロンドンに移住する。彼のプロ・ミュージシャンとしてのスタートは、ロンドンのメトロ・ポール・ホテルの小編成のサロン・オーケストラを率いてである。1940年にイギリスのレコード会社デッカと契約し亡くなるまでの40年間に述べ767曲も録音し、『シャルメーヌ』『グリーンスリーヴス』『ムーランルージュのテーマ』『80日間世界一周』等の大ヒット曲を飛ばし、ストリングスを上手く駆使したイージーリスニングの第一人者の一人として君臨した。
 マントヴァーニ47歳、英デッカが初のステレオ実験録音を行った1953年11月4日から貢献した。カスケードサウンドとも呼ばれ一世を風靡したマントヴァーニ楽団のストリングスの特徴は、滝が流れるような(= cascading)綺羅びやかな効果を得る編曲法で演奏されていることである。このサウンドはヴァイオリン・セクションを4パート程度に分けメロディの一部分をそれぞれのヴァイオリン・パートが代わる代わる演奏する。つまり、完全な主旋律を演奏しているヴァイオリン・パートは 1つもない、この編曲法は電気的エフェクトを一切使わずに、生演奏だけでヴァイオリン・セクションにリバーブがかかったような効果を得る。エフェクターを使っていないので、生演奏でも同様に聞こえる。そのカスケードサウンドが英デッカのステレオ録音技術と相まって、マントヴァーニのLPは1960~70年代当時ハイファイ録音の代表として定評がありました。
 主旋律の断片を担当していないときは休んでいるのではなく別の音符を演奏しているマントヴァーニの編曲法は、クラシック音楽の管弦楽法に長けた作曲家もオーケストラの厚みが増すし、最大の効果を得られるので行うことです。マントヴァーニとカラヤンは、ほとんど同世代で、オーケストラコントロールが巧みでフレーズの推移がスムーズなことで際立っていた指揮者がフルトヴェングラーだった。しかもカラヤンの音楽表現のひとつかもしれませんが、ベルリン・フィルの弦楽器セクションそのものが「音価値」(音価)を非常に適切、大事にする傾向があるのでシルクのようなタッチになり、そこへきてカラヤンのレガートに応えるためには尚の事レガート間の音が途切れません。ゆえに気を抜いたところが無い、美しさの秘密のひとつです。

レコード・クレジットとノート

Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan, Berliner Philharmoniker ‎– The Last Six Symphonies

プロダクト

レコード番号
SLS809
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤
WHITE&BLACK STAMP DOG, STEREO 4枚組(130g/110g/140g/135g), Release 1971, Stamper 2G/2G 2/2 2G/3 1G/3。

レコードのカバー、レーベル写真

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
《モノクロ切手 白枠》セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。

どれだけでも大音量で聴ける名録音★メータ指揮ロサンゼルス・フィル○チャイコフスキー・交響曲第3番

通販レコードのご案内このような価値のあるアナログ録音の傑作は是非とも LP でも聴かなければならない。

GB LONDON CS7154 ズービン・メータ チャイコフスキー・交響曲3番

《英国プレス、ffrr 銀文字レッド・ラベル盤》GB LONDON CS7154 ズービン・メータ チャイコフスキー・交響曲3番

 メータとロサンゼルス・フィルの1970年代の相性は良く、肉付きの良い骨格の太い造形を見せつつ金管、木管がとても色彩的且つ澄明な響きの音楽をつくっていたようで、極めて健康的なチャイコフスキーと言える好演。そのオーケストラ・サウンドは明晰さと明るさに支配され、しかも芯のある重量感も併せ持つ。そうしたメータとロサンゼルス・フィルでチャイコフスキーの交響曲全6曲を1977年8月に一気呵成に録音した。 
 メータの解釈は奇を衒うことのない正統なもので、全6曲は満遍なくバランスが宜しい。その前に立ちはだかるのは超弩級の演奏。「悲愴」は洗練と情熱においてカラヤン/ベルリン・フィル (EMI) による弩級の演奏があり、第4番にはモントゥー/ボストン響 (RCA) の名演もある。これらは多くの音楽ファンの間で長い間愛聴されてきたものです。 
 エンジニアはジェームズ・ロックで、集中的に行われた録音セッションにより音質はレベルが揃っています。それを成し得たのも“名曲・名演奏・名録音と三拍子揃ったレコード文化”が創りあげた、アナログの素晴らしい録音があるからである。 
 指揮者とオーケストラの関係は最高、録音は超優秀と理想的なアナログ条件が整った。チャイコフスキーの全集の中で最も音の良いものでしょう。録音で買うならこれ。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レーベル
LONDON
レコード番号
CS7154
作曲家
ピョートル・チャイコフスキー
オーケストラ
ロサンジェルス・フィルハーモニック
指揮者
ズービン・メータ
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤

RED WITH SILVER LETTERING, STEREO 140グラム盤, Release 1978, Stamper 4G/3G。

1977年8月録音、エンジニアはジェームズ・ロック。

優秀録音、名演、名盤

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • GB LONDON CS7154 ズービン・メータ チャイコフスキー・交響曲3番
  • GB LONDON CS7154 ズービン・メータ チャイコフスキー・交響曲3番

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号14628
  • 特別価格2,420円(税込)
  • 通常価格3,080円(税込)
「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

2025-05-16

記事「♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲」が総合記事ランキング17位になりました!

2025-05-16 0
5/16 (Fri)Today's Topics

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記事「熟成された濃密な男盛りを味わう*オイストラフ フルニエ ブラームス・ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲」が総合記事ランキング19位になりました!
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記事「大きなスケールと濃やかな情感の同居しているブラームス ― 甘美で豊麗なヴァイオリンとチェロのノーブルで格調のある響き」が総合記事ランキング22位になりました!
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記事「軽やかでありながら華麗、しかも燃えるような情熱を内に秘めた唯一無二のパフォーマンス*リパッティ・プレイズ・ショパン」が総合記事ランキング29位になりました!
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記事「♬現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲」が総合記事ランキング30位になりました!
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記事「強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集」が総合記事ランキング33位になりました!
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ブラームスだからというのではなく♭基準盤の一枚 クレンペラー指揮フィルハーモニア管 ブラームス・ドイツ・レクイエム

クレンペラーの磨き抜かれた目が、ひたすらブラームスを凝視しているのではと思えてならない。

不朽の基準盤《英ターコイズ盤》GB COLUMBIA SAX2430-1 クレンペラー ブラームス:ドイツ・レクイエム

拍節感の強い抽出に圧倒されながらも、不思議な充足感と感動に満たされる。
  • ブラームスが聖書から抜き出したドイツ語の句による、まさに「あるドイツ語によるレクイエム Ein Deutsches Requiem」。ドイツレクイエムと誰が名付けたか知りませんが、クレンペラーの磨き抜かれた目が、ひたすらブラームスを凝視しているのではと思えてならなくて、レクイエムとクレンペラーのイメージが重なり合って仕方ありません。
  • オットー・クレンペラー ブラームス「ドイツ鎮魂曲」(1枚半収録) COLUMBIA SAX2430-1
 欧米の音楽家が演奏を解釈する時に宗教の有り様は大きいと思われる。ユダヤ人であることでブルーノ・ワルターは命からがら渡米している。オットー・クレンペラーはユダヤ教から改宗している。そのことを問われて「いやいや、私たちには子供が二人います。アメリカで俳優をしているブルーノと、ここにいるロッテです」と言葉を濁しているので、カトリック教を選んだ本位はわからない。しかし、祖国イスラエルへの想いは強かったことも伝わっている。  今や大半の欧米人にとっても非日常のものと化してしまった《祈り》あるいは《教義》に対する想念を、二度にわたる《改宗》という紆余曲折を経ながらもなお真摯に持続させ得た、いかにもこの巨匠らしい厳しい精神の発露とでも言いたくなる名演奏。  各フレーズへの厳格な対応(形の維持)、フーガの見事なさばきかた、及び拍節感の強い抽出に圧倒されながらも、不思議な充足感と感動に満たされるのは、そうした背景あっての事と考えると理解も容易。もちろん、全体構成のシンメトリー重視のほか、様式美の追求ぶりも見事なもの。  クレンペラーの真骨頂盤。深く沈み込むような陰鬱な感じがするが、フィルハーモニア管の音は厚く聞こえ、暗く、渋いが録音が良い。シュヴァルツコップとフィッシャー=ディースカウの歌唱が悪かろうはずがない。この「ドイツ・レクイエム」のタイトルには第二次世界大戦中には意味合いが変わったのだろうが、ブラームスが母親の死を悼んで作曲したラテン語の鎮魂歌の歌詞を借りた私的な思慕の想いで生まれた名曲。葬儀のための音楽ではなく、死、喪失感といったことよりも再生を予兆させる、どこか慰めに満ちた音楽です。 「死は勝利にのまれた。死よ、おまえの勝利はどこにあるのか。死よ、おまえのとげはどこにあるのか。」と戦争や紛争の虚しさを説いている。
1961年1月2日、3月21、23、25日、4月26日、ロンドン、キングズウェイ・ホール録音、名演、名盤。

レコード・クレジットとノート

ドイツ音楽の独特な世界を継承していたクレンペラーは、ブラームスの作品と相性も良く、誇張のない安定した演奏で抜群のバランスの良さを聴かせてくれます。また、この時期のテンポは晩年の様な遅さがなく、やや速い位です。 フィルハーモニア管弦楽団は充実期で力強さもあり、ヴァイオリンの両翼配置など聴き応えある演奏です。ビクともしない堅牢な建造物のような演奏。ピリオド・アプローチの影響からか、近年はブラームスも軽量化しているが、クレンペラーは昔ながらの重量級である。 ステレオ初期の録音ながら、音質は概して良好。
 英EMIの偉大なレコード・プロデューサー、ウォルター・レッグの信条は、アーティストを評価するときに基準となるようなレコードを作ること、彼の時代の最上の演奏(録音)を数多く後世に残すことであったという。クレンペラーは、それに良く応えた。本盤も、そのような基準盤の一枚で、レッグの意図する処がハッキリ聴き取れる快演だ。  クレンペラーの解釈は揺るぎのないゆっくりしたテンポでスケールが大きい。ゆったりとしたテンポをとったのは、透徹した目でスコアを読み、一点一画をおろそかにしないようにとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。また何度聴いても飽きません。フィルハーモニアはまさにクレンペラーの為にレッグが作り出した楽器だと言う事、しみじみと感じました。

プロダクト

レーベル
COLUMBIA
レコード番号
SAX2430-1
作曲家
ヨハネス・ブラームス
演奏者
エリーザベト・シュヴァルツコップ ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ ラルフ・ダウンズ(オルガン) フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ラインハルト・シュミット)
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
オットー・クレンペラー
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤
英コロムビア製「ターコイズラベル」初出, STEREO 2枚組 (160g), 1枚半収録、名演。

レコードのカバー、レーベル写真

  • オットー・クレンペラー ブラームス「ドイツ鎮魂曲」(1枚半収録) COLUMBIA SAX2430-1
  • オットー・クレンペラー ブラームス「ドイツ鎮魂曲」(1枚半収録) COLUMBIA SAX2430-1

2025-05-15

アンビエント・ミュージック(環境音楽)」の先駆者、ブライアン・イーノが生まれた日(1948年)。

2025-05-15 0
5/15 (Thu)
Today's Topics
音楽家、ブライアン・イーノが生まれた日(1948年)。イーノといえば環境音楽(アンビエント・ミュージック)のパイオニア的存在であり、2020年には音楽活動50周年を迎えた。デヴィッド・ボウイ、U2などのアルバムプロデュースはじめ、常にアップデートされ続ける彼の音楽は、作曲家が70歳を超えた今もなお、世界中の多くの人を魅了している。



記事「真の永遠のベストセラー◉名演にも勝るカール・リヒターの高潔な演奏と解釈 ミュンヘン・バッハ管 バッハ・マタイ受難曲」が総合記事ランキング27位になりました!


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記事「個性は普段着から*イダ・ヘンデル、ベルグルンド、ボーンマス響 シベリウス&ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲」が総合記事ランキング37位になりました!
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2025-05-14

Fanny – The Other Mendelssohn

2025-05-14 0
5/14 (Wed)
Today's Topics
メンデルスゾーンの姉、ファニー・メンデルスゾーンが没した日(1847年)。弟にあたるフェリックス・メンデルスゾーンも才能豊かな作曲家だったが、姉も当時女性が作曲をするのは稀有な時代にあって、実に多くの作品を残した、またピアノの腕前も相当なものだったと言われている。



大作曲家の姉で同じく作曲家であったもう一人のメンデルスゾーン

19世紀前半のドイツの作曲家でピアニストのフェリックス・メンデルスゾーンの姉で、ファニー・メンデルスゾーンも同じく作曲家でピアニストであった。姉弟は仲良く、家庭ではよく二人で音楽を奏でていた。父親はフェリックスのために演奏家を雇い、私設オーケストラを与えたが、姉もこのオーケストラで演奏してもいただろう。
家庭内での演奏会も、良くしたメンデルスゾーン。フェリックスがオルガンで作曲されたソナタは、姉に贈る目的で作曲された楽曲群だ。
女性の役割が今とは全く違った時代、ファニーの歌曲のいくつかは弟の名前で出版されました。彼女は一生のうちに450曲近くの音楽を作曲しましたが、そのうちの多くは出版も公の場での演奏もされていません。
フェリックスの家族の中で彼だけが天才だったわけではありません。1972年に発見された、それまで知られていなかった『イースター・ソナタ』の作曲者は、最初は弟によって書かれたと信じられていたものですが、この傑作が実はファニーによって作曲されたものであるとみられています。

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記事「奇跡の証し フルトヴェングラー ウィーン・フィル リスト・前奏曲、ワーグナー・ローエングリン前奏曲/タンホイザー序曲」が総合記事ランキング30位になりました!
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記事「初夏に生まれたお友達に贈るプレイリスト」が総合記事ランキング46位になりました!
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ストラトが艶っぽい★カンポーリ ボールト指揮LPO メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ・スコットランド幻想曲

ストラトが艶っぽい!
ストラトが艶っぽい★カンポーリ ボールト指揮LPO メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ・スコットランド幻想曲

CDはアマゾンで購入できます。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲/ブルッフ:スコットランド幻想曲
アルフレード・カンポーリ
ユニバーサル ミュージック
2019-01-23


18360

イタリアの青い空、地中海の碧い色。
陽気さ、明るい、そういう音色、そして一抹の陰り・・哀愁。
― 懐かしさと郷愁も感じる、そんなヴァイオリンの音色に惚れた。

 その凄さが、これみよがしになっていないのが心憎い。歌うようなヴァイオリンの音色という形容は、これこそ肉声の歌声を聴いているようなカンポーリの録音にこそ言える至福の一枚。  そしてまた、楽譜に書かれた音符から読み取った共感に忠実に、楽器が放つ音に色彩や音量の変化を綿密に施していくカンポーリの音楽性は、トルソーの少女像が甘美な官能的なものに変化していく様な艶めかしさも感じられて脱帽もの。

GB LON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲

ストラトが艶っぽい《英ワイドバンド ED1相当 パンケーキ盤、ブルーバック》GB LONDON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲

 類まれな技巧を駆使して豊かな情感が表現されるが、その情感にはあくまで上品で繊細な響きの持ち主、アルフレツド・カンポーリ。名前からして純粋なイタリア人と思えるが、活躍の場は女王陛下の国英国。バッハもモーツァルトもベートーヴェンもイタリアのやり方を見習い、その手法で自分の音楽を書きましたが、カンポーリは祖国イタリアを、異国の地、英国で DECCA の力を借り、国際スタンダードにした立役者と云ったところか。 

 カンポーリのヴァイオリンは官能的なまでに甘美でありながら、ぴんと張りつめるような緊張感を保って伸びやかに歌っている。イタリア人という彼の中のラテン的な明るさとストラディヴァリスの豊穣な音色が相まって、 ゆっくりとした時間の流れに身を委ねることが出来ます。 

 ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、シベリウス、ブルッフなどと有名コンチェルト七大としたい。この曲は曲への深い共感と、自然な息づかいで精神的な余裕が感じられる演奏である必要がある。そこが課題だが、平然と演奏できるようになるには、作曲の背景にある《とある人類が引き起こした悲しい歴史》の生々しい記憶が遠いものと成ってからのことかもしれないが。

1958年5月ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。優秀録音、名演、名盤、ブルーバック・ジャケ。
 ヴァイオリンを肉声に近いくらい上手く操る名手で、まさに歌っている感じの演奏に、勝手に名付けてベルカント奏法とでも呼びましょうか。ベルカントとは直訳するとイタリア語で美しい歌の意。音楽用語はイタリア語が多いですね。作曲法、演奏法、美意識など様式を決定している要素の殆どがイタリア起源。イタリアの青い空、地中海の碧い色が育んだ木材から生まれたストラディバリが、何故か艶っぽく聴こえます。

プロダクトとノート

レコード番号
CS6047
作曲家
フェリックス・メンデルスゾーン マックス・ブルッフ
演奏者
アルフレード・カンポリ
オーケストラ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
エイドリアン・ボールト
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤

レコードのカバー、レーベル写真

  • GB LON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲
  • GB LON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲
WIDE BAND ED1相当 PANCAKE, STEREO 1枚組(180g), Stamper 1E/1E。

表情豊かに歌い上げるアルフレード・カンポーリのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は余人に真似のできない唯一無二の演奏表現。甘さと優雅さに浸れるカンポーリ節を堪能できる1枚です。英国デッカSXL2026の初期盤は10万円オーバーの超プレミアとなっており、LONDONレーベル・英デッカプレス初版の当盤も高額ではありますが、お買い得と言えます。

 
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