2025-05-16

記事「♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲」が総合記事ランキング17位になりました!

2025-05-16 0
5/16 (Fri)Today's Topics

記事「♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲」が総合記事ランキング17位になりました!
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ブラームスだからというのではなく♭基準盤の一枚 クレンペラー指揮フィルハーモニア管 ブラームス・ドイツ・レクイエム

クレンペラーの磨き抜かれた目が、ひたすらブラームスを凝視しているのではと思えてならない。

不朽の基準盤《英ターコイズ盤》GB COLUMBIA SAX2430-1 クレンペラー ブラームス:ドイツ・レクイエム

拍節感の強い抽出に圧倒されながらも、不思議な充足感と感動に満たされる。
  • ブラームスが聖書から抜き出したドイツ語の句による、まさに「あるドイツ語によるレクイエム Ein Deutsches Requiem」。ドイツレクイエムと誰が名付けたか知りませんが、クレンペラーの磨き抜かれた目が、ひたすらブラームスを凝視しているのではと思えてならなくて、レクイエムとクレンペラーのイメージが重なり合って仕方ありません。
  • オットー・クレンペラー ブラームス「ドイツ鎮魂曲」(1枚半収録) COLUMBIA SAX2430-1
 欧米の音楽家が演奏を解釈する時に宗教の有り様は大きいと思われる。ユダヤ人であることでブルーノ・ワルターは命からがら渡米している。オットー・クレンペラーはユダヤ教から改宗している。そのことを問われて「いやいや、私たちには子供が二人います。アメリカで俳優をしているブルーノと、ここにいるロッテです」と言葉を濁しているので、カトリック教を選んだ本位はわからない。しかし、祖国イスラエルへの想いは強かったことも伝わっている。  今や大半の欧米人にとっても非日常のものと化してしまった《祈り》あるいは《教義》に対する想念を、二度にわたる《改宗》という紆余曲折を経ながらもなお真摯に持続させ得た、いかにもこの巨匠らしい厳しい精神の発露とでも言いたくなる名演奏。  各フレーズへの厳格な対応(形の維持)、フーガの見事なさばきかた、及び拍節感の強い抽出に圧倒されながらも、不思議な充足感と感動に満たされるのは、そうした背景あっての事と考えると理解も容易。もちろん、全体構成のシンメトリー重視のほか、様式美の追求ぶりも見事なもの。  クレンペラーの真骨頂盤。深く沈み込むような陰鬱な感じがするが、フィルハーモニア管の音は厚く聞こえ、暗く、渋いが録音が良い。シュヴァルツコップとフィッシャー=ディースカウの歌唱が悪かろうはずがない。この「ドイツ・レクイエム」のタイトルには第二次世界大戦中には意味合いが変わったのだろうが、ブラームスが母親の死を悼んで作曲したラテン語の鎮魂歌の歌詞を借りた私的な思慕の想いで生まれた名曲。葬儀のための音楽ではなく、死、喪失感といったことよりも再生を予兆させる、どこか慰めに満ちた音楽です。 「死は勝利にのまれた。死よ、おまえの勝利はどこにあるのか。死よ、おまえのとげはどこにあるのか。」と戦争や紛争の虚しさを説いている。
1961年1月2日、3月21、23、25日、4月26日、ロンドン、キングズウェイ・ホール録音、名演、名盤。

レコード・クレジットとノート

ドイツ音楽の独特な世界を継承していたクレンペラーは、ブラームスの作品と相性も良く、誇張のない安定した演奏で抜群のバランスの良さを聴かせてくれます。また、この時期のテンポは晩年の様な遅さがなく、やや速い位です。 フィルハーモニア管弦楽団は充実期で力強さもあり、ヴァイオリンの両翼配置など聴き応えある演奏です。ビクともしない堅牢な建造物のような演奏。ピリオド・アプローチの影響からか、近年はブラームスも軽量化しているが、クレンペラーは昔ながらの重量級である。 ステレオ初期の録音ながら、音質は概して良好。
 英EMIの偉大なレコード・プロデューサー、ウォルター・レッグの信条は、アーティストを評価するときに基準となるようなレコードを作ること、彼の時代の最上の演奏(録音)を数多く後世に残すことであったという。クレンペラーは、それに良く応えた。本盤も、そのような基準盤の一枚で、レッグの意図する処がハッキリ聴き取れる快演だ。  クレンペラーの解釈は揺るぎのないゆっくりしたテンポでスケールが大きい。ゆったりとしたテンポをとったのは、透徹した目でスコアを読み、一点一画をおろそかにしないようにとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。また何度聴いても飽きません。フィルハーモニアはまさにクレンペラーの為にレッグが作り出した楽器だと言う事、しみじみと感じました。

プロダクト

レーベル
COLUMBIA
レコード番号
SAX2430-1
作曲家
ヨハネス・ブラームス
演奏者
エリーザベト・シュヴァルツコップ ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ ラルフ・ダウンズ(オルガン) フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ラインハルト・シュミット)
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
オットー・クレンペラー
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤
英コロムビア製「ターコイズラベル」初出, STEREO 2枚組 (160g), 1枚半収録、名演。

レコードのカバー、レーベル写真

  • オットー・クレンペラー ブラームス「ドイツ鎮魂曲」(1枚半収録) COLUMBIA SAX2430-1
  • オットー・クレンペラー ブラームス「ドイツ鎮魂曲」(1枚半収録) COLUMBIA SAX2430-1

2025-05-15

アンビエント・ミュージック(環境音楽)」の先駆者、ブライアン・イーノが生まれた日(1948年)。

2025-05-15 0
5/15 (Thu)
Today's Topics
音楽家、ブライアン・イーノが生まれた日(1948年)。イーノといえば環境音楽(アンビエント・ミュージック)のパイオニア的存在であり、2020年には音楽活動50周年を迎えた。デヴィッド・ボウイ、U2などのアルバムプロデュースはじめ、常にアップデートされ続ける彼の音楽は、作曲家が70歳を超えた今もなお、世界中の多くの人を魅了している。



記事「真の永遠のベストセラー◉名演にも勝るカール・リヒターの高潔な演奏と解釈 ミュンヘン・バッハ管 バッハ・マタイ受難曲」が総合記事ランキング27位になりました!


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2025-05-14

Fanny – The Other Mendelssohn

2025-05-14 0
5/14 (Wed)
Today's Topics
メンデルスゾーンの姉、ファニー・メンデルスゾーンが没した日(1847年)。弟にあたるフェリックス・メンデルスゾーンも才能豊かな作曲家だったが、姉も当時女性が作曲をするのは稀有な時代にあって、実に多くの作品を残した、またピアノの腕前も相当なものだったと言われている。



大作曲家の姉で同じく作曲家であったもう一人のメンデルスゾーン

19世紀前半のドイツの作曲家でピアニストのフェリックス・メンデルスゾーンの姉で、ファニー・メンデルスゾーンも同じく作曲家でピアニストであった。姉弟は仲良く、家庭ではよく二人で音楽を奏でていた。父親はフェリックスのために演奏家を雇い、私設オーケストラを与えたが、姉もこのオーケストラで演奏してもいただろう。
家庭内での演奏会も、良くしたメンデルスゾーン。フェリックスがオルガンで作曲されたソナタは、姉に贈る目的で作曲された楽曲群だ。
女性の役割が今とは全く違った時代、ファニーの歌曲のいくつかは弟の名前で出版されました。彼女は一生のうちに450曲近くの音楽を作曲しましたが、そのうちの多くは出版も公の場での演奏もされていません。
フェリックスの家族の中で彼だけが天才だったわけではありません。1972年に発見された、それまで知られていなかった『イースター・ソナタ』の作曲者は、最初は弟によって書かれたと信じられていたものですが、この傑作が実はファニーによって作曲されたものであるとみられています。

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ストラトが艶っぽい★カンポーリ ボールト指揮LPO メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ・スコットランド幻想曲

ストラトが艶っぽい!
ストラトが艶っぽい★カンポーリ ボールト指揮LPO メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ・スコットランド幻想曲

CDはアマゾンで購入できます。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲/ブルッフ:スコットランド幻想曲
アルフレード・カンポーリ
ユニバーサル ミュージック
2019-01-23


18360

イタリアの青い空、地中海の碧い色。
陽気さ、明るい、そういう音色、そして一抹の陰り・・哀愁。
― 懐かしさと郷愁も感じる、そんなヴァイオリンの音色に惚れた。

 その凄さが、これみよがしになっていないのが心憎い。歌うようなヴァイオリンの音色という形容は、これこそ肉声の歌声を聴いているようなカンポーリの録音にこそ言える至福の一枚。  そしてまた、楽譜に書かれた音符から読み取った共感に忠実に、楽器が放つ音に色彩や音量の変化を綿密に施していくカンポーリの音楽性は、トルソーの少女像が甘美な官能的なものに変化していく様な艶めかしさも感じられて脱帽もの。

GB LON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲

ストラトが艶っぽい《英ワイドバンド ED1相当 パンケーキ盤、ブルーバック》GB LONDON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲

 類まれな技巧を駆使して豊かな情感が表現されるが、その情感にはあくまで上品で繊細な響きの持ち主、アルフレツド・カンポーリ。名前からして純粋なイタリア人と思えるが、活躍の場は女王陛下の国英国。バッハもモーツァルトもベートーヴェンもイタリアのやり方を見習い、その手法で自分の音楽を書きましたが、カンポーリは祖国イタリアを、異国の地、英国で DECCA の力を借り、国際スタンダードにした立役者と云ったところか。 

 カンポーリのヴァイオリンは官能的なまでに甘美でありながら、ぴんと張りつめるような緊張感を保って伸びやかに歌っている。イタリア人という彼の中のラテン的な明るさとストラディヴァリスの豊穣な音色が相まって、 ゆっくりとした時間の流れに身を委ねることが出来ます。 

 ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、シベリウス、ブルッフなどと有名コンチェルト七大としたい。この曲は曲への深い共感と、自然な息づかいで精神的な余裕が感じられる演奏である必要がある。そこが課題だが、平然と演奏できるようになるには、作曲の背景にある《とある人類が引き起こした悲しい歴史》の生々しい記憶が遠いものと成ってからのことかもしれないが。

1958年5月ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。優秀録音、名演、名盤、ブルーバック・ジャケ。
 ヴァイオリンを肉声に近いくらい上手く操る名手で、まさに歌っている感じの演奏に、勝手に名付けてベルカント奏法とでも呼びましょうか。ベルカントとは直訳するとイタリア語で美しい歌の意。音楽用語はイタリア語が多いですね。作曲法、演奏法、美意識など様式を決定している要素の殆どがイタリア起源。イタリアの青い空、地中海の碧い色が育んだ木材から生まれたストラディバリが、何故か艶っぽく聴こえます。

プロダクトとノート

レコード番号
CS6047
作曲家
フェリックス・メンデルスゾーン マックス・ブルッフ
演奏者
アルフレード・カンポリ
オーケストラ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
エイドリアン・ボールト
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤

レコードのカバー、レーベル写真

  • GB LON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲
  • GB LON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲
WIDE BAND ED1相当 PANCAKE, STEREO 1枚組(180g), Stamper 1E/1E。

表情豊かに歌い上げるアルフレード・カンポーリのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は余人に真似のできない唯一無二の演奏表現。甘さと優雅さに浸れるカンポーリ節を堪能できる1枚です。英国デッカSXL2026の初期盤は10万円オーバーの超プレミアとなっており、LONDONレーベル・英デッカプレス初版の当盤も高額ではありますが、お買い得と言えます。

豪快にしてダイナミックな下品さ★プライス、ヴィッカーズ、メリル、ショルティ指揮ローマ歌劇場管 ヴェルディ・アイーダ

巫女たちの妖艶な歌声が堪らなく厭らしい...
オーディオ的に聴いても合唱が
力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう!

Aida (Complete)
Decca Import
2008-09-16


CD(2CD+BLU-RAY AUDIO)はアマゾンで購入できます。

初恋の人への思慕から生まれた若きショパンの情熱と詩情

通販レコードのご案内日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。

DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ

《ブルー・ラベル盤》DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ

 『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。  王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。  有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。  レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。  本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情を吐露していて生き様として迫ってくるじゃないか。巫女たちの妖艶な歌声が堪らなく厭らしい。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
6.35108
作曲家
ジュゼッペ・ヴェルディ
演奏者
レオンティーン・プライス
ジョン・ヴィッカーズ
ロバート・メリル
オーケストラ
ローマ歌劇場管弦楽団
指揮者
ゲオルク・ショルティ
録音種別
STEREO
製盤国
DE(ドイツ)盤
BLUE WITH BLACK LETTERING, STEREO 3枚組(140g/140g/130g)。

ルイス・レイトンの優秀録音。

リヴィングステレオシリーズ、米 RCA LSC6158 と同じ録音。

コンディション

品番
16214
商品名
DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ
ジャケット状態
M-
レコード状態
M-

販売レコードのカバー、レーベル写真

DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ
DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ
DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ

通販レコード

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  • オーダー番号16214
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2025-05-13

おてもやんブログのブログ「アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください」が総合ブログランキング5位になりました!

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サン=サーンスの《ピアノ協奏曲2番》が初演された日(1868年)。

5/13 (Tue)
Today's Topics
カミーユ・サン=サーンスの《ピアノ協奏曲2番》が初演された日(1868年)。当時ピアニストとしても活躍していたサン=サーンスはたった17日で本作を書き上げ、自身の演奏で初演を行った。現代でも人気のこの作品は、サン=サーンスの傑作のうちの一つとも言われる。また、今年は作曲家の生誕90周年を迎えている。



 
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