2010-05-07

「映画館で楽しむオペラとバレエの世界紀行」

2010-05-07

ソニーが後押しして、2010年1月16日から新宿バルト9などで公開されているクラシック通にも初心者にも嬉しいプログラム。「映画館で楽しむオペラとバレエの世界紀行」と題して、厳選された各地のオペラ、バレエなどの舞台芸術をデジタル映像化。イタリア最高峰といわれるミラノのスカラ座で講演されたオペラ“椿姫”を始め、“くるみ割り人形”や“白鳥の湖”など全8作品を映画館で上映するという企画が好評のようです。

映像作品ですから時間の都合もつけやすいでしょうし、見返すことも出来るのが良いところ。中でも人気があるのがバレエ「オンディーヌ」。水の精であるオンディーヌと、人間である騎士パレモンとの悲恋を描いた悲しくも美しいフェアリーテイルです。

映像は英国ロイヤル・バレエの2009年公演をデジタル収録したもので、そんな「オンディーヌ」に出演しているバレエダンサー、エドワード・ワトソンさんはインタビューで

「バレエが全く初めての人に、バレエを紹介するには新しい良い方法だと思います。普段、生のバレエを観に行かない人たち、オーケストラがいたりしてバレエを観に行くのは高尚過ぎて…と思う人たちが、映画館というなじみのある、行きやすい環境の中でバレエを体験することができるというのは素晴らしいと思います。特に『オンディーヌ』のようにストーリー性の高いものに関しては、カメラがひとりひとりの役を追っていくわけですから、物語がより分かりやすくなると思いますね」

と答えていらっしゃるように、バレエの物語を分かり易くしてくれます。オペラも似たことが言えますけれども、バレエはどこから観るのかというのも大切。身近に観たくて前方の席を取った時に、床のきしむ音やダンサーの荒い息づかいにロマンティックな物語を楽しむどころではありませんでした。

確かにそういう生身を感じるのも良いのですけど、初めて接する作品は引いて味わいたいですね。家庭で観る大画面のテレビでも良いけど、映画館には自分たち以外の観客がいます。観劇をしているというつながりを感じられて良いものです。
エドワード・ワトソンさんのインタビューは「シネマモード」のサイトで読めます→ http://www.cinemacafe.net/news/cgi/column/2010/05/8208/

Posted via email from littleconcert's posterous

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