2010-05-26

新世界から

2010-05-26
チャイコン、メンコン、ドヴォコン。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークのチェロ協奏曲をさすクラシック愛好家と言うよりも、レコード芸術誌などが日常的に使うので、読者層が使い始めてレコードショップ。そして日常化されてきたものです。
チャイコフスキーにはピアノ協奏曲第1番はとても有名。メンデルスゾーンにはもう1曲のヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲だって人気曲です。でも三大ヴァイオリン協奏曲として、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーは有名。ドイツ三大ヴァイオリン協奏曲と言う時は、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスとなります。

チャイコのバイ協と縮めないで、チャイコン。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、チャイコのピーコンと呼ぶのが通例。ピーコンとは P-con あるいは pf-con と記号的略式表記されるからです。もちろん、日本固有の使い方。

ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、これにブルッフを加えるのか、ラロなのか、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲なのかは、人それぞれなのですけれどもシベリウスのヴァイオリン協奏曲は間違いなく六大ヴァイオリン協奏曲に欠けるものではありません。

ドヴォルザークの音楽は、無性に聴きたくなることがあるのですけれども、わたしとしては秋がふさわしい音楽家。ほとんどこの季節から夏には聴く事はありません。例外はチェロ協奏曲などでしょうか。
という事で「新世界」交響曲も、今の季節は食指が動かないので昨日の夜放送されたBBC交響楽団演奏会の後半プログラムには気持ちが動きませんでした。悪い演奏だったという事ではないのです。秋に聴けば適切な感想が言えそうだと言うことです。

このドヴォルザークの交響曲。第9番「新世界より」というのが正しい。なのに「新世界シンフォニー」とニックネームで呼ばれるのか。それはこの交響曲はLPレコードがステレオ録音になる頃までは「第5番」だったからです。平原綾香さんの「新世界から」でも親しまれている第2楽章には「家路」という愛称があるほど、親しまれているわけで第何番と言われてもしっくりするものではなかったことでしょう。
近年ではシューベルトの交響曲での混乱ぶりも、「未完成」交響曲、「グレート」交響曲と言えば誰も間違わないのですから第7番、8番、9番をレコード会社でも間違わない補足表記をして欲しいものです。

  
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