2010-06-25

ワルツ第4番 作品34第3 華麗なる円舞曲 1838年作曲

2010-06-25 0

ミュンヒンガーが録音したことよりも、イ・ムジチ合奏団の演奏でヴィヴァルディの「四季」が誰にでも知られるきっかけとなりました。ホルストの「惑星」もボールトよりも、カラヤンがウィーン・フィルで録音したことでクラシック音楽のポピュラーな座を手に入れることになりました。

わずか2分半をただかけまわるように終わってしまうショパンのワルツ第4番は、「華麗なる円舞曲」という名前を持っているのに長い間「第2番、第3番」のおまけ程度にしか見垂れていませんでした。それを一躍価値ある曲だと再認識させることになったのが1985年のショパン・コンクール。演奏会でも弾かれることの少ない曲なのに、コンクールの重大な場面で敢えて演奏して挑んだのがスタニスラフ・ブーニンでした。

曲は「ヴィヴァーチェ」の華やかなワルツ。回転するようなパッセージがひたすら繰り出されて、あっという間に消えるように終わってしまいます。ブーニンはこの曲を指が絡まることなく超特急並みのテンポで且つ自由闊達な演奏で楽しませてくれました。それは新鮮でした。音楽が産まれる瞬間とはこういうものだろうかと思わせるものでした。もしかしたらこの時にこの曲は本当の姿を見せてくれたのかも知れません。ショパンが待ち望んでいた瞬間だったのかも知れません。

確かにこの「第4番」のワルツは、出来損ないのはずはない。前年までに「練習曲集」の24曲を完成したショパンが、最高傑作の「前奏曲集」の作曲中、マジョルカ島に持ってきていたバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の霊感を受けて書き落とした曲でワルツ主題に絡んでくるパッセージがあまりにもブレンド良く混じり合いすぎていることが、かえって面白味に欠けるように聴かれてきたのかも知れません。

ちょうど作曲、出版の時期にショパンはジョルジュ・サンドにお熱になっていたので校正フォンターナに任せきってしまって、預けた自筆譜が紛失してしまっています。このことで、楽曲探求的側面から顧みられなくなりがちな事になっている事とも関係があるのかも知れません。ダイクタル男爵令嬢に献呈されたことが出版譜には記されていますが、写しが現存しないので実際に令嬢に届けられたのかは不明です。

 

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ワルツ第4番ヘ長調 by ディヌ・リパッティ(1950年7月録音)  
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WaltzOp34No3ValseBrillante.mp3 (2009 KB)

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写真は「雨と紫陽花」。紫陽花の花は青にも赤にも染まるのは、そのタイミングのたまもの。撮影はよしおさん。

ワルツ第3番 作品34第2 華麗なる円舞曲 1831年作曲

華麗なる円舞曲というタイトルが出版譜にあるけれども、甘い切ない情緒に包まれるマズルカといった方が似合う。技術的にはショパンが作曲したワルツの中でも容易な曲ですけれども、随所に「ピアノの詩人」としてのショパンの天才が現れている屈指の傑作です。ベスト10に選ばれる時にかかされることはありません。

作曲は曲集の中でも初期。ワルツはショパンの故郷ポーランドにおいて、マズルカと並んで日常的な舞曲だといいますから、ウィンナ・ワルツに接した時に「ワルツが作品と呼ばれている!」と驚いたショパンは作品18の「華麗なる大円舞曲」の路線と生活の傍らに寄り添うような素朴なワルツの路線を書いてみたのでしょう。結果的には作品18として華やかなワルツを出版して、パリで受け入れられることになりました。第1番と第3番のワルツは同じ頃に作曲された双子のような関係の曲で、作品18同様に「第3番」も気まぐれなメロディーの連なりになっています。

単純だけど、微妙な感情の変化が表現できるかを問われる技術的には容易でも、聴き手を感動させるのは難しい曲です。演奏家によって千差万別あるのがショパンですけれども、特に演奏家それぞれで表情が違って聴けるのが「ワルツ第3番」ではないでしょうか。ディブリ男爵夫人に献呈しています。

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写真は「潮干狩り」。撮影したよしおさんが暮らしている有明海の近くでは日常的な光景でしょう。日常的なものほどメッセージを伝えることが難しいものかも知れませんね。

ワルツ第2番 作品34第1 華麗なる円舞曲 1835年作曲

第1番の『実用にも使える鑑賞するワルツ』路線を引き継いでいながらも優美さでは秀逸、内容豊かなワルツの傑作です。しかし、この2番と3、4番の3曲は『3つのワルツ 作品34』としてショパンに無断で出版されました。2番は1835年、3番は1834年、4番は1838年の作曲と、新旧の作品が入り乱れています。

出版は1838年、パリのシュレジンガーの勇み足です。当時パリでの、ショパンの人気が評判よかったことが伺えるエピソードです。この頃ショパンはパリから遠く離れた、マジョルカ島のパルマでジョルジュ・サンドと生活していました。このマジョルカ島から友人のフォンターナに宛てた1838年12月28日付の手紙に『シュレジンガーはろくでなしだ。僕のワルツを1つのアルバムにして、ブライトコプフに売り飛ばそうとしたのです』と書いています。

そしてフォンターナへの連絡が間に合ったのか、パリ初版譜を見る限りショパンが最終的に曲を練り直していることは明らかです。

自筆譜が書かれたのは1835年9月15日。二十歳になってウィーンに出てくる時に別れたきりになっていた両親と、この年の夏にチェコの別荘で再会します。5年ぶりの家族との滞在は3週間続き、見送る途上でボヘミアの貴族に招かれます。そして完成した『ワルツ第2番 変イ長調』は、このホーレンシュタイン伯爵の令嬢、ヨゼフィーナに贈られることになります。

ショパンを演奏するピアニストは出版譜と自筆譜を比較して自分の演奏を整えていきます。『第2番』の出版された楽譜では速度記号は『Vivace』となっていますけれども、自筆譜はホーレンシュタイン伯爵の二人の令嬢、アンナとヨゼフィーナが所有していたアルバムに残されていて、これでは『Tempo di Valse』となっています。こうした経緯から、変化に富んだ演奏パターンがあって5番のワルツとこの2番のワルツは技術的難易度の高い曲です。

  
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写真は『熊本城の石垣』。武者返しと呼ばれる作り方で弓なりに石組みが施されています。下から見ると緩やかに見えるので「楽勝」だと登った忍者が上まで登ったところで落下してしまうと言われています。熊本城の催しに実際にこれに挑戦して、武者返しのすごさを実感できるイヴェントがあります。もし石垣上りをクリアしても、石垣の上の建物は張り出すように建てられていて床に穴が開く仕組みになっています。ここから石などを投下して侵入は難易度の高いものと言われています。撮影はよしおさん。

ワルツ第1番 作品18 華麗なる大円舞曲 1833年作曲

ショパンの全作品の中で最も独創性に欠けている最たる1曲です。華やかな変ロ音のファンファーレに始まって、7つのメロディーが次々と出てきます。それぞれのつながりはいささか関係性が希薄です。とは言えショパンの作品ですから非凡な作品で、ショパンの全作品の中では平凡かなという程度。ピアノの詩人よりもショパン個人の顔がでてしまっているという感じで、着崩しの良さがポピュラーに親しみやすさを感じさせることに成功しています。

ショパンはパリに来てまでもウィンナ・ワルツ熱が相変わらずなことに閉口。音楽を聴く楽しみよりも踊るためにふさわしい曲が好まれる傾向にあった事への音楽での反目をしようとワルツを、位や、ワルツという名前の三拍子の舞曲を作曲して出版することにしたのではないでしょうか。

現在ショパンの「ワルツ集」と言えばCD1枚にまとめられて聴かれることの多い、全19曲が出版されています。が、ショパンが生前に出版したのは第1番から第8番までの8曲。第1番にだけショパンは「華麗なる大円舞曲 GRAND VALSE BRILLANTE」と題名をつけています。自筆譜にあるのは「VALSE BRILLANTE」で、出版の際に“GRAND”が加えられたとされています。

第2番、第3番に“華麗なる円舞曲”とタイトルが付いていることもあるので、区別するために“大”が加えられたのではないでしょうか。1834年にパリ、ライプチヒ、ロンドンで次々に出版されると大人気となったのも、ショパンが仕掛けた二面性が出版された“ワルツ集”の楽譜にあったからでしょう。舞踏会場で踊るための実用音楽に甘んじるでは無しに、演奏会で鑑賞する音楽に“ワルツ”をするぞと宣言するようなファンファーレは大成功することになるのです。

 

「大円舞曲」とあるように“ワルツ集”の中でも構成はシンプルな割りに演奏時間は長い曲で、ウェーバーの「舞踏への勧誘」を思わせます。曲の完成は1833年7月10日。浄書自筆譜はローラ・ホルスフォード( Laura Horsford )に献呈されました。彼女はショパンのピアノの弟子で、ジョージ・ホルスフォード将軍の娘です。但しこの時点では繰り返し演奏できるように指定されているだけのダ・カーポ形式で終結部分のコーダは作曲されていませんでした。そうだとすると、ただメロディーを並べただけのような構成力に欠けたところも理解できるように思います。

ショパンの『鑑賞するワルツ』は第3番から登場します。生前に出版された8曲のうち、第1番、2番、4番、5番の4曲が実用向きに作曲されています。

翌年の出版の際にコーダが加えられて『第1番』は現在の形になります。出版されたばかりの完全版は、ショパンが思いを寄せていたマリア・ヴォドジンスカに贈られました。

 

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写真は『楓の新緑』 撮影はよしおさん。

Amazing...

マイケル・ジャクソンの「 Moonwalker 」観ています(2010年6月25日、金曜日。午前0時45分からNHK-BS2で放送)。マイケル・ジャクソンが急に亡くなったというニュースがツイッターで伝わってきたのが1年前。死亡は誤報説まであって、うろたえさせられて朝のニュースまで起きていたのを思い出しました。

映画の中に“AMAZING”という言葉や表現が良く出てくる映画で、「ETやらスターウォーズ、未知との遭遇を思わせるエピソードにPVを絡ませた遊び心に溢れたパロディー映画・・・」という評価をされるには何十年ほど先になるのでしょう。今はまだMJマジックに誰もがかかっているので、ビジネスのルールとして当分は良くできている映画だとアピールされるのでしょう。

子供心を忘れないで・・・というより、大人になりきれていない映画。大人も楽しめるようなシーンが盛り込まれてはいますけれども、わたしとしては成熟した性が感じられません。現在の子どもが大人の生活を垣間見て、彼らなりに理解できる範疇での描写だと言えば納得は出来そうです。

さりとて、ここまでミュージカルからパロディ要素まで上手くまとめられてしまえば頭でっかちになるよりも、ただ素直に楽しんだ方が勝ち。本物のエンタテインメントであることは確かです。

 

1枚のアルバムをまとめるのに年月をかけてレコーディング。5倍、10倍の楽曲を有名コンポーザーに依頼。いったん録音をしても多くを篩にかけてお蔵入りにするという判断力は、わがままだけでは出来ない審美眼が必要ではないでしょうか。いったんレコードなりが発売されれば、膨大なビジネスとして報われるわけですからお蔵入りになろうとも協力者は減ることはなかったでしょう。美空ひばりが新曲を発表するのに、40曲は作詞、作曲をさせてその中から選んでいたというのは有名な話し。そういう面でもマイケル・ジャクソンと美空ひばりはエンタテイナーとしてとことん妥協しなかった精神には“AMAZING”。夢の世界から訪れた住人だと思うしかありません。

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2010-06-24

ハゲタカ 2009年、東宝 真山仁原作、佐藤直紀音楽、大友啓史監督作品

2010-06-24 0

劇場版の「ハゲタカ」がBs-hi(2010年6月24日、木曜日午後10時)で放送しています。衛星放送されるのはこれが初めてなのでしょうか。劇場公開は2009年6月。

サスペンスのように頭フル回転で、細かいところを観察して先の展開を予想して夢中になって観ているのとは違って、経済映画はハッキリ言って観ていてちんぷんかんぷん。それでも、映画館に足を運んでみていることがあります。そして、したり顔で静かに雰囲気に浸っています。そう言う時には、いつものようにヘソが見える服ではなくきちんとして座っています。

こういう作品は上映時間の長い映画が多くて、映画「ハゲタカ」も上演時間は2時間15分。1度観て改めて観ることのない映画と違って、わたしにとってはこういう「ハゲタカ」のような作品は見直す度に少しずつ理解できるところが増えていくのが楽しいのかも知れません。

初めて上演作品を観る時は、ただバックグラウンドに流れる音楽や登場人物の服装、どういう装飾品が出てくるといったぐらい。でも「株式」とか少しでも知っている言葉が出てくるとすこしだけ頭が回転しています。

アニメ映画に夢中になっているとあきれ顔だった母が、静かにこういった社会映画をわたしが観ていると頼もしそうにしていたのが半ば退屈していても最後まで観る努力となったのかも知れない。曲がりなりにも父の影響で、高校の時には商業、情報経済を学んだのでシステムの理解はとんちんかんでも基礎と用語は馴染んでいたのは大きいかも知れません。時々母がたずねるのに答えようとしたのも、けして退屈な映画世界ではないのだと思います。少なくとも空気感が好きだし、描かれる企業が実在するどの企業のことなのかと推測することはサスペンスの謎解きにも似ているから好きなのかも知れない。

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ドメイン情報変更のお知らせ...

平素より「ムームードメイン」を頻繁に利用しております。本日は、以下の内容についてお知らせいたします。

度々新しいサイトを運営するために、たくさんのドメインを使用、これからもその傾向は変わらないことは確かとなっています。

つきましては、Whois公開情報の連絡窓口情報は「ムームードメインの情報を代理公開しています」ので、使用しているドメイン情報が変更になります。

これからも「ムームードメイン」ならびにアマデウスレコードの雑多なサイトをどうぞよろしくお願いいたします。

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 『ムームードメイン』からのお知らせ

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平素より『ムームードメイン』をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

 

本日は、以下の内容についてお知らせいたします。

 

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 ◎お知らせ内容◎

 

  福岡支社移転に伴うWhois代理公開情報変更のお知らせ  

 

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 この度『ムームードメイン』を運営しております、paperboy&co.福岡支社の

 事業所を移転し、以降の業務を行うこととなりました。

 

 ・移転事業所  :福岡支社

 ・移転先    :〒810-0001

          福岡県福岡市中央区天神2丁目7-21 天神プライム8F

 ・移転日    :2010年6月24日(木)

 

 つきましては、Whois公開情報(公開連絡窓口情報)を

 『弊社情報を代理公開する』と設定されているドメインに関しまして、

 設定情報の変更作業を行わせていただきます。変更作業につきましては、

 下記の日程で行います。

 

 ・変更日時   :2010年6月28日(月)〜 2010年7月16日(金)

  ※変更作業中、サービスのご利用には支障はございません。

  ※作業進捗状況により、作業日程が、若干前後する場合がございます。

 

 これからも『ムームードメイン』ならびに弊社サービスをどうぞよろしく

 お願いいたします。

 

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2010-06-23

クイズです!さて、これは何でしょうか? - A quiz. So what is this?

2010-06-23 1



クイズです!さて、これは何でしょうか?

答えが分かったら、こちらへメッセージを書き込みましょう

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2010-06-22

子守歌 作品57

2010-06-22 0

Lord Frederick Leighton - 'Mother and Child'

♬子守歌 変ニ長調 作品57 - Chopin : Berceuse In D flat major Op.57

1844年、ショパン34歳の作曲。自筆楽譜に命名された曲名は「変奏曲」。みんなの前で支援した後で「子守歌」という名前になりました。ブラームスの子守歌、モーツァルトの子守歌、フォーレの子守歌・・・色々あるから、胎教用や子ども向けに「子守歌集」といった企画もので選ばれやすくなっているのは良いところ。もしも「変奏曲」というタイトルのままだったとしたら、“子守歌”のイメージが固定されない演奏も聴く事が出来たかも知れません。

わたしはこの曲は「舟唄」と聞き違いそうになります。子守歌にはどれも安定感のある安心感があるのですけれども、ショパンの子守歌は危うさを感じませんか?地面の上、母の胸の中という感じではなくて水面の上に漂っている感じ。明るい光に見守られているのですけれども、何かがさらいに来る感じがします。この「子守歌」1曲だけだと落ち着かないので、一緒に「幻想曲」や「舟唄」を聴きます。例えば、「幻想曲」〜「子守歌」〜「舟唄」というセットで聴くのは聴後感が落ち着きます。ショパン・リサイタルのアンコールで3曲の中から2曲がチョイスされていることが多いのは、わたしが抱いている印象と同じなのではないかしら。曲はジョルジュ・サンドと子どもたちとの愛のノアン館での優しい生活が感じられますけれども、いつまでも永遠と続きそうだった“変奏曲”も翌年ノアンを離れざるを得なくなります。どこかそのような未来を予想して、自分の心を落ち着かせるための子守歌なのだったのかも知れませんね。

Lord Frederick Leighton - 'Mother and Child'
oil on canvas, c.1865, 48.2 x 82 cm
Blackburn Museum and Art Gallery

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追悼 ジュリエッタ・シミオナート

♬6月22日(火)午後2:00〜3:55 「クラシックカフェ(ジュリエッタ・シミオナート特集)」

◎ジュリエッタ・シミオナート・・・1910年イタリア出身のメゾ・ソプラノ歌手。

1936年、ミラノ・スカラ座にデビューした後、優れた歌唱力、演技力でマリオ・デル・モナコらとともに国際的に活躍。1956年に始まったイタリア歌劇団公演では数度にわたって来日、当時の観客に強烈な印象を残した。5月5日にローマの自宅で死去。享年99。

<曲目>

  1. 「歌劇“セビリアの理髪師”から 序曲」 ロッシーニ作曲 (7分15秒) (管弦楽)ローマ歌劇場管弦楽団、(指揮)トゥリオ・セラフィン <Decca POCG-91030>
  2. 「歌劇“セビリアの理髪師”から 今の歌声は」 ロッシーニ作曲 (5分21秒)
  3. 「歌劇“ドン・カルロ”から むごい運命よ」  ヴェルディ作曲 (4分17秒)
  4. 「歌劇“カプレーティ家とモンテッキ家”から 天国に昇る美しい魂よ」ベルリーニ作曲(2分53秒)
  5. 「歌劇“シンデレラ”から 悲しみと涙の中で生まれて」 ロッシーニ作曲(6分11秒) (メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(管弦楽)ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、(指揮)フランコ・ギオーネ <以上4曲、Decca POCL-6019/20> 
  6. 「歌劇“トロヴァトーレ”から アンヴィル・コーラス“朝の光がさしてきた”」ヴェルディ作曲 (3分51秒) (合唱)ミラノ・スカラ座合唱団、(管弦楽)ミラノ・スカラ座管弦楽団、(指揮)クラウディオ・アバド <DGG UCCG-9149> 
  7. 「歌劇“トロヴァトーレ”から 炎は燃えて」 ヴェルディ作曲 (2分50秒)
  8. 「歌劇“トロヴァトーレ”から おかあさん、眠れませんか~われらの山へ」ヴェルディ作曲 (8分06秒) (テノール)マリオ・デル・モナコ、(メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(管弦楽)ジュネーヴ大劇場管弦楽団、(指揮)アルベルト・エレーデ <以上2曲、Decca POCL-9748/50>
  9. 「歌劇“アイーダ”から 前奏曲」 ヴェルディ作曲 (3分54秒)
  10. 「歌劇“アイーダ”から 憎いアイーダは逃げ去った~ すでに神官たちが待っている」ヴェルディ作曲 (10分13秒) (メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(テノール)カルロ・ベルゴンツィ、(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン <以上2曲、Decca POCL-6019/20>
  11. 「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”から 間奏曲」 マスカーニ作曲(3分54秒) (管弦楽)ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、(指揮)トゥリオ・セラフィン <Decca POCL-2395>
  12. 「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”から ママも知るとおり」マスカーニ作曲(6分12秒)
  13. 「歌劇“カヴェレリア・ルスティカーナ”から サントゥッツァよ、ここにいたのか」マスカーニ作曲 (3分38秒) (テノール)マリオ・デル・モナコ、(メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(管弦楽)ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、(指揮)トゥリオ・セラフィン <以上2曲、Decca POCL-9748/50> 
  14. 「歌劇“ノルマ”から 清らかなめがみよ」 ベルリーニ作曲 (7分15秒) (メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(合唱)ローマ聖チェチーリア音楽院合唱団、(管弦楽)ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、(指揮)アルベルト・パオレッティ
  15. 「歌劇“アドリアーナ・ルクヴルール”から 苦い喜び、甘い責め苦を」チレーア作曲 (4分14秒) (メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(管弦楽)ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、(合唱)フランコ・カプアーナ <以上2曲、Decca POCL-9748/50>
  16. 「歌劇“ウィリアム・テル”から 序曲」 ロッシーニ作曲 (11分54秒) (管弦楽)ローマ歌劇場管弦楽団、(指揮)トゥリオ・セラフィン <DGG POCG-91030>
  17. 「歌劇“カルメン”から ハバネラ“恋は野の鳥”」 ビゼー作曲 (3分10秒) (メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート、(管弦楽)ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、(指揮)フェルナンド・プレヴィターリ <Decca POCL-6019/20>

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2010-06-21

100,000 tweets 到達!!

2010-06-21 0

100,000 tweets 到達!!(2010/06/21 15:05)

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Miley Cyrus Can’t Be Tamed MMVA ‘10

Miley Cyrus Can’t Be Tamed MMVA ‘10 (video) http://bit.ly/dxHmKg

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2010-06-20

陸自輸送ヘリ CH-47JA 、八代海に不時着水…乗員4人けが

2010-06-20 0

陸上自衛隊西部方面総監部(熊本市)は20日、訓練のため沖縄に向かっていた西部方面航空隊第3飛行隊所属の大型輸送ヘリ「CH-47JA」が、鹿児島県出水市付近の海上に不時着水したと発表した。

 

20日午後1時半頃、陸上自衛隊西部方面航空隊(熊本県益城町)の大型輸送ヘリが、天候不良のため、鹿児島県出水(いずみ)市付近の八代海に不時着した。午後2時過ぎにヘリは自力で同隊のある高遊原分屯地(熊本県益城町)に帰還した。

 

総監部によると、ヘリには機長、副機長、整備員2人の計4人(25~43歳)が乗っていた。副機長が腰を打撲するなど負傷者が出ているという。4人とも病院に搬送されたが、いずれも命に別条はない。

 

22日に沖縄県で行われる訓練に参加するためヘリは午後0時50分に高遊原分屯地を出発。天候不良のため、分屯地に引き返す途中だった。同方面隊が詳しい原因を調べている。(2010/06/20)

 

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追悼 ジュゼッペ・タッディー

シミオナート、タッデーイ追悼番組のお知らせ

NHK-FMでは、今年相次いで亡くなったオペラ歌手、ジュリエッタ・シミオナート、ジュゼッペ・タッデーイの特集番組を以下のとおり放送いたします。

 

 

モーツァルト作曲 歌劇「フィガロの結婚 K.492 」より 「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」

バリトン:ジュゼッペ・タッディ・・・来日時、40歳

指揮:ヴィットリオ・グイ

管弦楽:NHK交響楽団

1956年録音

NHKがイタリア歌劇団として招聘した上演での放送録音。フィルムに記録された音源。


 

 

6月20日(日)朝9:00〜10:57

「名演奏ライブラリー 追悼 ジュゼッペ・タッデーイ 」

解説:諸石 幸生(音楽評論家)

<曲目>

歌劇「ファルスタッフ」第一幕、第三幕からの抜粋 (ヴェルディ作曲)

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から「奥さん、これが恋人のカタログ」(モーツァルト作曲)ほか

 

◎ジュゼッペ・タッデーイ・・・

1916年イタリア出身のバリトン歌手。

18歳でデビューし、マリア・カラス、ルチアーノ・パヴァロッティらと数多く共演。

20世紀を代表するバリトン歌手として活躍した。

6月2日にローマの自宅で死去。享年93。

 

「歌劇“道化師”から プロローグ

“ごめんください、皆さん方”」レオンカヴァルロ作曲

(8分10秒)

トニオ…(バリトン)ジュゼッペ・タッデーイ

(管弦楽)ミラノ・スカラ座管弦楽団

(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン

<ユニバーサル UCCG−90028−50>

 

「歌劇“トスカ”第二幕」           プッチーニ作曲

(40分47秒)

スカルピア…(バリトン)ジュゼッペ・タッデーイ

トスカ…(ソプラノ)レオンタイン・プライス

カヴァラドッシ…(テノール)ジュゼッペ・ディ・ステファノ

スポレッタ…(テノール)ピエロ・デ・パルマ

(合唱)ウィーン国立歌劇場合唱団

(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン

<LONDON London 452620−2>

 

 

「歌劇“ドン・ジョヴァンニ”から

アリア“奥さん、これが恋人のカタログ”

“どうか皆さん、お許しください”“騎士長の石像が”」

モーツァルト作曲

(10分58秒)

レポレルロ…(バリトン)ジュゼッペ・タッデーイ

ドン・ジョバンニ…(バリトン)エーベルハルト・ウェヒター

(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団

(指揮)カルロ・マリア・ジュリーニ

<東芝EMI TOCE−6331−33>

 

「歌劇“ファルスタッフ”から 第1幕 第1場、

第3幕 第2場(一部省略)」ヴェルディ作曲

(41分20秒)

ファルスタッフ…(バリトン)ジュゼッペ・タッデーイ

ケイアス…(テノール)ピエロ・デ・パルマ

バードルフ…(テノール)ハインツ・ツェドニック

フォード夫人…(ソプラノ)ライナ・カバイヴァンスカ

クイックリ夫人…(メゾ・ソプラノ)ジャネット・ペリー

ページ夫人…(メゾ・ソプラノ)トルデリーゼ・シュミット

(合唱)ウィーン国立歌劇場合唱団

(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン

<ドイチュグラモフォン POCG−3572−3>

 

「歌劇“リゴレット”から“悪魔め、鬼め”」  ヴェルディ作曲

(4分12秒)

リゴレット…(バリトン)ジュゼッペ・タッデーイ

(管弦楽)トリノ・イタリア放送管弦楽団

(指揮)アンジェロ・クェスタ

<URANIA URN22.308>

 

 

6月22日(火)午後2:00〜3:55

「クラシックカフェ(ジュリエッタ・シミオナート特集)」

ご案内:唐沢 美智子

<曲目>

歌劇「トロヴァトーレ」から「炎は燃えて」(ヴェルディ作曲)

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から「ママも知るとおり」(マスカーニ作曲)ほか

◎ジュリエッタ・シミオナート・・・

1910年イタリア出身のメゾ・ソプラノ歌手。

1936年、ミラノ・スカラ座にデビューした後、優れた歌唱力、演技力で

マリオ・デル・モナコらとともに国際的に活躍。

1956年に始まったイタリア歌劇団公演では数度にわたって来日、

当時の観客に強烈な印象を残した。5月5日にローマの自宅で死去。享年99。

 

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2010-06-19

【速報】日本、オランダに敗れる

2010-06-19 0

サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で日本代表は、オランダと対戦し、0対1で敗れた。日本は、1次リーグE組で1勝1敗となった。

 

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良い感じの WordPress のテーマを見つけました。

昨日の夜から合間合間に WordPress 用のテーマをさがしていました。現在のテーマでも良い感じで気に入っているのですけれども WordPress がバージョン3になったことでカラム落ちといった大きなレイアウト崩れが起こってしまいました。

テーマの対応を待って表示するレイアウトの機能を制限して使用を続けるか、似ているテーマに変更したらいいかと思案してみたところ記事をいったん再アップしたら改善。いったん他のテーマに変更した後で改めてもとのテーマを読み込みし直すことで復元させることが出来ました。

マガジン向きレイアウトが好きで、Blogger に作っているブログと WordPress のブログを同じテーマで揃えることも進行中。
両方で同じレイアウトが可能となるものを物色中でしたが、現在 Blogger で更新しているブログと同じテーマ ( http://themehybrid.com/demo/hybrid-news/ ) を試してみる予定です。バージョン3に対応できると良いのですが、とりあえずはバージョンアップさせていない WordPress のブログで試運転してみます。

 

さて、新規にも作ってみたいと思っているのでデモを見て回っていて今日はこのテーマに興味津々。もっと良いのがあれば変更もあるけれども、日本語に対応するのであれば arthemia ( http://michaelhutagalung.com/arthemia/ ) を適用させてみたい。テーマ製作者のサイトのテーマも良い感じで、同じコンセプトだと思えるところが良い感じ。作った方が実際に使用していて掴んだデザインの感覚というのが色々と試みで造られたものよりもずっとこなれていると思っています。

右サイドバー、フッターのレイアウトも Blogger で更新している現在のブログデザインに似ているところが好み。


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Jar Jar Binks

暫定的に共和国評議会議員代表になってしまって、うろたえるかと思っていたけれどもマイペースできちんとこなせているところが素敵なジャー・ジャー・ビンクス。

男って、こうあって欲しいですね。

経験は少なくてもしっかりとしたものの考え方を持っている若い男性は多いものです。知識や経験は自然と吸収できていくもので、その姿勢があることが大切。

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MAXX!!! 鳥人死闘篇 LES FILS DU VENT

日付が変わってからの晩ごはんで、海鮮丼に人参、コーン、ピースとインゲン豆の炒め物と卵焼きを簡単に支度して済ませた後で家のお風呂に入って気分一新。テレビではRKK熊本放送のパジャマでシネマで2004年のフランス映画「MAXX!!! 鳥人死闘篇」が始まったところでした。

この映画東京では一部上映されたようですが熊本では公開されたのかしら。番組はヴィデオソフトからの放送のようです。それでも日本語版(バイリンガル・ステレオ)化されているので気軽に楽しんでいます。

YAMAKASIというアクション集団をアピールするような映画で、話しの運びはいたってシンプルでストレートなアクション映画です。ワイアーアクションやCGをふんだんに使わなくても生の肉体でここまで出来るんだというのをただ堪能する、息抜きタイムには調度良い90分ほどの作品です。

 

これが噂の―ヤマカシ武道!
たった7人で、アジアに殴りこむ!

監督:ジュリアン・セリ

出演:チョウ・ベル・ディン/ウィリアムス・ベル/マリク・ディウフ/ヤン・ノウトゥラ/ギレン・ヌグバ・ボイェケ/シャルル・ペリエール/ロラン・ピエモンテージ 

製作:イヴ・マルミオン/ユー・ジェー・セー/イマージュ
脚本:ジュリアン・セリ/シャルル・ペリエール/フィリップ・リヨン
撮影:ミシェル・タビュリオー
音楽:クリスチャン・ヘンソン
衣装:ジューユン・ゴネ/サンドリーヌ・ランジャン
配給:ギャガ・コミュニケーションズ/シナジー

2004年/フランス/1時間34分/ビスタサイズ/ドルビーSRデジタル

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