小澤征爾さんの実力が、話題だけではなく音楽性も確かなものであることをあかしたレコーディングがチャイコフスキーの歌劇“スペードの女王”全曲盤(Tchaikovsky;Pique Dame)でした。リーザにミレッラ・フレーニ、ゲルマンにヴラジーミル・アトラントフと華のある歌手を迎えての録音だったこともロシア人歌手で固めて上演されることの多いチャイコフスキーの歌劇を音楽だけででも楽しめることになったのでした。CDは品薄と言うよりも、どうやって検索するかが難しいらしく“小澤征爾”でも“スペードの女王”でもAmazonではヒットさせられません。CDショップ店頭でも見つかりにくいところにあるのも実状ですが、小澤征爾さんが録音を残した歌劇が「Tchaikovsky: Pique Dame (Complete)」だけだったとしても将来まで評価を裏付けるものになると、わたしは重要に考えています。
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▽メトロポリタン歌劇場 歌劇“スペードの女王”ほか