2010-08-30

SCACCO MATTO A SCOTLAND YARD 〜 死と乙女

2010-08-30 0

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」初版本が遺体のあった枕元に、伏せて置かれていたことに最初の疑問を抱いたコロンボ。米カリフォルニア市警察の警部補、コロンボが研修としてスコットランドヤード(テレビではロンドン警視庁と訳されています)にやってくるお話しで、コロンボがカメラを撮りまくるシーンでロンドンの名所がたくさん挿入されていて観ていて楽しく、大好きな「ロンドンの傘」。その為にコロンボの愛車は登場しません。

8月30日、午後9時からNHKのBS2で四夜連続で「刑事コロンボ」名作選。その第1夜に「ロンドンの傘」が放送されました。死体は亡くなった(殺された)サー・ロジャーの寝室で発見。

コロンボが叔母の料理の本を伏せておいたら、背表紙が傷むと叱られたことが疑問を抱いたきっかけ。同行していたロンドン警視庁の刑事(ダーク部長)はスルーしたものの、本を読んでいたのなら老眼鏡は何処だろうとコロンボの次の疑問が遺体を解剖してみようと操作に関心を持たせることになります。

犯人の舞台女優リリアンを演じたのは、ボンドガール(ゴールドフィンガー)も演じたオナー・ブラックマン。犯行現場は楽屋で争っていての転倒死。遺体を動かしたので法的には殺人と偽装という罪になるのでしょうか。争った際に胸にしていた真珠のネックレスがちぎれて、殺されたサー・ロジャーの傘の中に真珠の珠が入っていたと合ってもいないので犯行はしていないというアリバイが否定されて、犯行の自供をさせることに成功して事件は解決。

でも、これ。コロンボが仕掛けたワナ。パーティの誘われた時に拾った真珠を目を盗んで投げ込んだのでした。

コロンボがこっそりと証拠物件を傘に投げ込んで、犯人の自供を誘うというワナを仕掛けます。法的証拠にはならないですよね、でも刑事の仕事はここまで。

ロンドンでの事件なので法的追求をどうするか、そもそもコロンボのお仕事ではありませんね。

番組中、サー・ロジャーの告別式でシューベルトの弦楽四重奏曲《死と乙女》の葬送行進曲が演奏されていました。

  
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2010-08-26

CHARMAINE 映像の中の名曲:カッコーの巣の上で ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST

2010-08-26 0

カッコーの巣の上で を午後(NHK Bs-hi 2010年8月26日木曜日、午後3時)観ていました。のこぎりで演奏した主題歌が懐かしく、発想ありきで新しいものは生まれるものだなと感じています。

カッコーの巣の上で

映像の中の名曲で映像の中のクラシック音楽ではありませんけれども、「カッコーの巣の上で ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST 」をはじめ耳にする機会の多い名曲「シャルメイン CHARMAINE」。マントヴァーニ楽団が1951年に録音したレコードは大ヒット「クラシック」と言っても良いでしょう。マントヴァーニ楽団(MANTOVANI and HIS ORCHESTRA)は40人を超える大楽団。最近ではストリングスはシンセサイザで作るバンドも多いけれども30名近くがストリングス。ヴァイオリンだけで20名は通常のクラシック・オーケストラ並みですね。

だからでしょうかCDの問い合わせを受ける時に、「クラシックと思いますけど」って誤りを正すような問い返しがあったりもします。マントヴァーニ楽団のサウンドは一聴して分かり易い。ヴァイオリンが多いことを活かしてタイミングをずらして弾くことでカスケード効果を出しているのが特長です。マントヴァーニは名前から推察できるようにイタリア、ヴェニス生まれ。ですが、イギリスに移住、音楽を学びます。そして第二次世界大戦後にアメリカへポピュラー音楽で進出したわけですけれどもイギリスのオーケストラ界では戦争中に戦死した楽団員が多くてハレ管弦楽団では女性演奏家をたくさん起用してジョン・バルビローリが第三次黄金時代を迎えていた頃ですよね。ヴァイオリン演奏家はもとよりたくさんいそうですから、楽団員として揃えることは難しいことではなかったと思います。

管楽器と比べてストリングスの数が異様に大きいマントヴァーニ楽団の編成は、第二次世界大戦後という事情もあったのかも知れませんね。カスケード演奏もドイツ式の縦の線を揃えたスタイルでもないし、個人芸に長けていようとブレンドされてしまうのではないかしら。徐々に演奏技術が上がればいいわけですから、腕達者がフォローして成長を待てば良いですものね。1990年代に女性だけのオーケストラが話題にされたことがありましたけれども、戦争前と戦争後のヨーロッパもアメリカも女性の楽団員は占める割合が変化した時代ではないかしら。

戦後の音楽はアメリカが元気。映画の主題歌を中心にレコード文化が商業的ささえとなっていきます。アメリカの映画主題歌をレコードとして楽しまれる時代のムーブメントの中でマントヴァーニ楽団が果たした役割は今感じるものよりも大きかったと、わたしは感じています。1951年にレコード発売されて大ヒットした「シャルメイン」はマントヴァーニ楽団の代表作。名刺代わりの曲です。この曲も1926年のアメリカ映画「栄光なにするものぞ」の主題歌です。マントヴァーニのオリジナル作ではないんですね。

プールでスタイル作りしている女性の姿が当たり前になりました。水に親しんでいる子どもたちも女の子が多いように見受けられます。わたしは泳ぐのが苦手で撮られた写真を見る限りではプールをエンジョイしているように観られるけれども、水から出ると顔を拭ってばっかりでした。

水の中から出る時の音の聴こえ方が変わるのは興味深いものがありました。シャルメインなどをはじめ、マントヴァーニ楽団やパーシー・フェイス楽団が子どもの頃遊んでいた遊楽場のプールでは良く聴こえてきました。大人になったらプールバーで聴く機会があったりと、「シャルメイン」を聴くと夏の終わりをイメージします。

 

一羽は東に、一羽は西に、一羽はカッコーの巣の上を飛んでいった・・・・・・

それぞれ一羽一羽に羽ばたき向かう空がある。

妖精たちの夏はこれから、妖精たちの青春が楽しみ。

たくさんの妖精の中でも、今一番楽しみなのが

ピンク帽子 頭にゴーグルして にこにこしながらうつ伏せしそうになってる真ん中の子w

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2010-08-23

《映像の中のクラシック音楽》理由なき反抗:ワルキューレの騎行

2010-08-23 0

愛の形を問う言葉。わたしも一緒に頑張ろう。お前が望むように強くなる。と、父親が息子を抱きしめて受け入れる。

息子が父親の脚にすがって、親の愛情に甘えることが悪いことではないと頑なだった心を解放する。

映画「理由なき反抗 Rebel without a couse 1955 」のラストシーンです。主演はジェームス・ディーン。わたしの母も映画の話題となると良くジェームス・ディーンの話をしていました。母にとっては「エデンの東」が印象的だったようです。映画は好きで良く観ていたようですが、映画とスターをきちんと結びつけて話題にしていたことは少なかったと記憶しています。映画の配給の中継ぎ(事務仕事でしたが)の仕事をしていた時代とは違うので嫌なことがあると映画館に言っていたと話していたので、その時分にでも観たのでしょうね。

NHK Bs-hiで午後3時から放送されましたが番組告知は観ていたものの今日の放送だとは思っていなかったので、初めから見始めたのは偶然なのか?

思い返せば、台所に立ったついでに仏飯(ぶっぱん)をあたらしくしてお線香を上げたのは偶然ではないでしょう。きっと母と一緒に見ていたのでしょうね。

わたしは親の愛情に甘えっきりのままでしたが、映画「理由なき反抗」の主人公は件名に自分だけで道をさがしてもがいています。そうした生き方の時代だったのでしょうね。特に若い男性は。時代は20年周期で揺れていると言いますけれども、ジェームス・ディーンの嘆く姿を観ていてランボーのシルベスター・スタローンの表情が重なったのはわたしだけの勝手な印象でしょうか。

仲良し家族というのがあります。友達同士のような親子の姿は、微笑ましいし日常はその方が良いとも思うのですけれども、仕事で同棲を指導するのが骨折れることであるように父親は息子に男親として接しなければいけない時がある。母親にとって娘というものは接し方の難しいところもあります。

ジェームス・ディーンが映画が始まって10分のところで、警察署でふてくされながら口笛で吹いているのが「ワルキューレのテーマ」です。溺愛している娘の言うことにはうんと言ってしまう父親。娘は戦乙女のブリュンヒルデ、男勝りのマイペース。父親は神々の長ウォータンで契約を司っています。世間体は厳格な父親です。

最初ウォータンはブリュンヒルデにジークムントとジークリンデの若い夫婦を見守るように命じます。しかしブリュンヒルデが父親の命を実行に出かけてしまったあとで、ウォータンの妻がやってきて祝福をされた結婚ではないから夫婦とは認められないと夫ウォータンに詰め寄る。「契約の神なのだから筋が通らない」と。

ウォータンはブリュンヒルデの後を追って前言を撤回するのですが、けなげな若い2人に心ふるわせてしまっていたブリュンヒルデは可愛そうだと懇願。それに「お父様は護れとおっしゃった」と言い返す。表向きと内心、妻と娘の2人の女性の間に立って自分の立場を作ろうとする夫。ウォータンの妻フリッカも、直接娘ブリュンヒルデに言えばいいものを言いにくいものでもあったのでしょうね。

ジェームス・ディーンのファンは多いし、映画「理由なき反抗」もたくさんの研究がされていると思います。映画の冒頭で口笛で吹いていたので、解釈は色々でているでしょう。わたしはジェームス・ディーンと父親、そして夫婦というものを楽劇「ワルキューレ」に遠からずなぞっているのではないかと感じました。

 

理由なき反抗

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2010-08-19

《映像の中のクラシック音楽》アイネ・クライネ・ナハトムジーク

2010-08-19 0

映画「ビッグガン」でアラン・ドロン扮するトニーという殺し屋を自分の陣営に取り込もうとする、2つの組織におもちゃのようにいじめられる女性の役でカーラ・グラヴィア(Carla Gravina)さんが出演。後にアラン・ドロンの父と息子の交流をテーマにした、「ブーメランのように」でも共演。

その彼女がぶたれ、殴られる時にレコード・プレーヤーで鳴っていたのが、モーッアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」でした。この「ビッグガン」は1973年の映画ですから「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が最も聴かれ、楽しまれていた頃です。多くの映画で耳にする機会があるでしょう。時代の世相を音楽から聞く時に流行していた曲とも言えます。

映画ではイタリアの指揮者、クラウディオ・シモーネの演奏が使用されています。

 

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2010-04-30

映画の中のクラシック音楽 ヒッチコックの鳥

2010-04-30 0
煙草を吸う時の女性主人公メラニー(ティッピ・ヘドレン)がとてもかっこいい。近年の映画なら削除されてしまうでしょう。
ソファーで火をつけるシーン、煙草を片手に電話を受けるポーズも素敵で、わたしが仕事で相手した男性の煙草を借りて、映画の中でソファーで脚組みをして煙草に火をつけるポーズを思い出してまねしたのが思えば煙草を吸った最初だったかも知れない。
小さい頃立て膝をしていると母に行儀が悪いと注意されたけれども、かっこいい脚の組み方を練習するようになった年頃の時の話し。

ヒッチコックの映画『』の始まった40分ほどのところで、夕食に誘われた女主人公が都会に出て暮らしたいと夢を熱心に語る少女を相手にしながらピアノで弾いている曲は、ドビュッシー作曲《月の光》。2時間1分の映画は静けさに耳をそばだてることが多くて、音楽はこの一曲ぐらいだと言える。
ドビュッシーが作曲したベルガマスク組曲の中の一曲で、ピアニストとして使えていた女主のための音楽。ベートーヴェンの《月光ソナタ》とは対照的で、月の輝きをそのまま音に表した音楽です。聴いているとフランスの月でも良いし、日本人は日本の景色の中の月をイメージしているんじゃないかしら。単純明快な旋律なのに多くの演奏がそれぞれに違う曲、《月の光》ほどバラエティに富んだ音楽は少ないと思います。そしてこれをCDで買いたいという人は、それぞれに聴いて楽しみたいイメージがあるようですね。
ヒッチコックの映画『鳥』も受取手のその時の気持ちの在り方でも、違った感想をもてる作品ではないかしら。



メラニーがアニーの部屋で煙草を吸っている時に、ドアにカモメが突っ込んできた。会話に何か意味があるのか、何かのキーワードで突っ込んでくるのかと思った。
何がきっかけで鳥たちが住人を襲うようになったのか、そしてこの映画の解決の行方は・・・と、何もそれについては結論を出していない映画。街のショットバーで誰々が色々なことを話すだけだ。そして街がカモメの大襲撃を受けた後で『あなたが来てからだ』とメラニーに非難の矛先が向けられる。
都会の風を田舎町に持ち込んだメラニー。メラニーの服、髪型にみんながあこがれた。
わたしもみんなとは違うタイプの女だから、関心を持ってくる人が多い。好きで声をかけるのか、興味本位かはそれぞれに違う。
住民を襲う鳥たちもそれぞれに違うんじゃないかしら。違う種類の鳥は群れないと自称鳥類研究家の女性が言うけれども仲良くなりたい鳥も、その中にいるのではないかしら。

ヒッチコックの映画『鳥』、エンドタイトルがない。シナリオには続きがあったそうで、車でゴールデンブリッヂまでたどり着いたら橋が鳥で覆い尽くされているシーンで終わるのだそうです。人間が鳥かごに入れられてしまうのですね。
しかし、赤いマニキュアのメラニーがつがいのボタンインコ(ラブバード)と同じ色のモスグリーンの服を着ているのが印象的だ。

Clair De Lune by Alberto Cobo 
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DebussyClair de Lune

2010-04-08

ジュリア と言うタイトルの戦争映画を観ています。

2010-04-08 0
アカデミー賞11部門をノミネート、ジェーン・フォンダが主演女優賞、ヴァネッサ・レッドグレーブとジェイソン・ロバーズが助演賞と演技部門3部門受賞している映画「ジュリア」を観ています。同じタイトルの映画は他にもいくつかあるようで、間違わないように。
1977年にジェーン・フォンダが言い演技を見せてくれています。
ナチス圧制下の列車の乗り継ぎを巧くやり過ごせるかというあたりがスリルのあるクライマックス。
戦争映画と言って良いよね。戦闘シーンはないけれども、女にとっては怖い思いを乗り越える場面があって同じようにウィーンから脱出する「サウンド・オブ・ミュージック」と好対照、一緒に観ると新たな発見があるかも知れません。

映像の中の音楽としては、BGMはほとんどなくてウィーンという舞台である事から画面の中でウィンナワルツが演奏されていたり、ダンスホールで「ナイト・アンド・デイ」や「カ・クカラチャ」と言ったアメリカや南米の音楽で踊っているシーンがありました。
音楽を担当したのは、ジョルジ・ドルリュー。終わりにオーボエの印象的な音楽が1曲だけれども映画の終わりを叙情的なものにしています。監督はフレッド・ジンネマン。原作はジェーン・フォンダが演じた、リリアン・ヘルマンで実話を取り上げた逸品です。

ジェーン・フォンダ(リリアン・ヘルマン)、ヴァネッサ・レッドグレーブ(ジュリア)は流石に名女優なんだなと感じさせてくれました。本当に久し振りな感触です。
そして、メリル・ストリープが少し出てきます。この映画「ジュリア」が後の大女優になる、メリル・ストリープの初めての出演でした。主演の二人との絡みが実際にどれほどあったのかは分かりませんけれども、繰り返して映画を観た事でしょう。スクリーンの中で共演できた事は素晴らしい景観になったはず。きっとビデオで飛ばし観はしなかったと思いますよ。

Poster artwork by Richard Amsel

2010-04-07

あっオクトパス♡7万人探偵ニトベ

2010-04-07 0
ちょり〜す♡7万人探偵ニトベが、BS朝日で深夜3時30分から二話連続放送中。
今夜放送された二つ目のエピソード『悲恋伝説の村殺人事件』の中で、クラシック音楽の切れっ端を見つけました。
恐らくサンプリングされたものであるだろうし、BGMでもなくて効果音なので誰も気にはしないものでしょうけれども謎解きシーンの“気づき”的扱いなので備忘として残しておきます。チャキ〜ンという感じで鳴っていたのは、シューベルト作曲“弦楽四重奏曲第14番ニ短調 死と乙女”のヒステリックなパッセージの箇所。数秒なので演奏されたものかも知れないけれどもサンプリング的でした。ふと耳に残ったわけで他のエピソードをしっかり見ているわけではないので劇番との関わりはなく、このエピソードだけに使われているだけかも知れません。
とりあえずの“映像の中のクラシック音楽”としておきます。




■忽那汐里、携帯ドラマ「就活戦線異状あり」主演
女優、忽那(くつな)汐里(17)が、5月3日からauケータイで配信される連続ドラマ「就活戦線異状あり」(月曜配信、全5話)に主演することが5日、分かった。
忽那自身は高校生だが今回は初の女子大生役で、リクルートスーツにメガネ姿で就職活動に臨む。「就活の専門用語を使うのはもちろん初めて。辞書を片手に台本を何回も読み返してます」とやる気満々だ。
主人公らの就活には、その企業に対する別の隠された目的があったが…。若手女優が主演に起用されているケータイドラマ「LISMO Channel」シリーズの第13弾。共演に大東俊介(24)ら。


■BECK伝説始まる。『BECK』数量限定前売り券PREMIUM ADVANCE TICKET発売中!
累計発行部数1500万部の大人気・青春音楽コミック「BECK」が、『20世紀少年』シリーズの堤幸彦監督、そして水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、忽那汐里、中村蒼、向井理らの超豪華かつ奇跡のキャスティングによって実写映画化されました!
本作は今年の9月4日(土)より全国ロードショーとなります。
そして、この度、数量限定前売り券『BECK』PREMIUM ADVANCE TICKETが全国各劇場にて発売となりました!

2010-04-01

影の軍隊 L'Armée des Ombres

2010-04-01 0
白黒フィルムのコマの一つ一つに彩色をして独自のカラー映画の作り方をしていたフランス映画界らしい、色彩感覚の冴えた1969年製作の映画「影の軍隊 L'Armée des Ombres」を、1日午前1時10分からNHK BS2で放送。
映画の内容自体は特筆すべきものは、今から振り返れば無いようです。その後の数多くの映画の中に反映され尽くされたという感じでしょうか。
軍隊ものを背景にしたサスペンスとしてだけでも楽しめばいい作品です。

映像の中のクラシック音楽は、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」から第4楽章の嵐がちょうど終わる部分から第5楽章の始めのしばらくの間。「雨が上がり、日が差し、自然への畏敬と感謝の牧歌が歌い」交わされていくところまでが、これから新しい局面を見せるであろう嵐の前の静けさというか穏やかなカフェのシーンで使われていました。(映画が始まって1時間ほどのところ)。

放送に使われたフィルムは、1969年公開時のものではなくてスタジオ・カナルのリマスタリング・ヴァージョンでした。

Simone Signoret

Lino Ventura

2010-03-20

ドルフ・ラングレンの「ディテンション」(2003年)

2010-03-20 0
午前1時過ぎからRKK熊本放送のパジャマでシネマで放送された「ディテンション」を途中から観ていました。(2010年3月20日土曜日)
ドルフ・ラングレンって、ここまで来ると完全にB級映画スターの常連と言うより代表みたいになってしまいましたね。
でも見方を変えると、お金をかけないでアーノルド・シュワルツェネッガーの路線を奨めようとしているような感じです。映像のスケールは小さいし、設定も安上がりかも知れないけれどもテレビシリーズ化などされやすい時代だったら、「逃亡者」とか「ナイトライダー」みたいに記憶に残るような作品になっていたんじゃないかしら。
昔の俳優風に喩えるならば、ジョン・ウェインは言い過ぎとしても軽量級のスティーヴ・マックイーンとか、ニヒル度の足りないクリント・イーストウッドという感じ。面白い映画だったとは奨めないけど、リラックスしてテレビシリーズとして愉しむのには、しっかり撮影されているという感想でしょうか。

"DETENTION"とは学校の授業に遅刻して罰を命じられて、居残りされているといった意味合いです。
言葉の印象から、似たタイトルの映画が多くあります。わたしは最初、2006年のサスペンス/ホラー映画の方かと思ってみていたのでおかしいおかしいと思っていました。

さて、この映画「ディテンション」でもクラシック音楽を見つけました。ほんの短いシーンでですけどピンクの髪の女性が、男性といい関係を結ぼうとするところでビゼーのカルメンから、カルメンのアリアが使用されていました。


 
アマデウスレコード☃ブログ組曲第4番. Design by Pocket