2010-09-25

十六夜月、それに似合うのは弦楽四重奏で奏でられるノクターン(1881)

2010-09-25 0

月見鳥 Birds Flying to the Moon

月見鳥 Birds Flying to the Moon

十六夜の満月にサギが飛んでました。
飛行機が横切るのを待っていたものの月の上や下を横切ることがほとんどでなかなか良い瞬間の機会が得られないで今回は、ゴイサギがたまたま向かってくるように飛んでいたので撮影しました(撮影者のメッセージの要約)

秋分の日(2010年9月23日)の夜の月です。音楽は弦楽四重奏で奏でられる「ノクターン」が似合いそうです。
透明感があって静けさを感じさせるはじまり方で淡々と音楽は進められていきますが、いつの間にか暖かいものに抱かれていることに聴き終わる直前に気づかせてくれます。聴きながらいつの間にか眠りに落ちていることもあるのですけど、とても穏やかな気持ちにさせてくれます。
癒されるというものではなくて嫌なことがあって聴いていたとしても、それを忘れさせるであるとか許せるような気持ちになるとかではなくて、 そんなこんながあって人は寄り添っているんだと心のどこかに何かをぽっと灯してくれている感じです。

ボロディン作曲 弦楽四重奏曲第2番 第3楽章:ノクターン1881年作曲、1882年初演


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2010-09-06

夜想曲 第5番嬰ヘ長調 作品15第2 1831年作曲、1834年出版。

2010-09-06 0

前奏曲作品28第8に中間部がよく似ていることで、親しまれている有名曲。演奏が始まって直ぐには良い曲かなあと思うところもありますけれども、聴き終わって、「あぁ!ショパン」って感嘆がこぼれます。ノクターンだけに王子様の横顔を眺めているようです。1831年、ショパンが21歳の時の作品。同年の第4番ヘ長調と、翌年(1832年)に作曲された第6番ト短調とセットにして1833年にまずパリで出版。ライプチヒとロンドンから1834年に出版された、「3つのノクターン 作品15」の2番目に収められています。

 

ノクターンは夜想曲と日本で早くされていますが、音楽様式としてしっかりと根拠のあるものではありません。ショパンは同郷のピアノ音楽の先達であるフィールドが創始した「ノクターン」を引き継ぎました。この作品15に収められている3曲は、フィールドの影響がしっかり現れている第4番と、ショパンらしいノクターンとなった第6番。そして、この第5番と並べて聴く事でそれぞれを単独で聴くときと、3曲をセットとして聴くときには発見が違ったりするのが面白いところです。

他の作品同様にご多分に漏れず、ポーランドの民衆音楽に根っこがあって三拍子が基本となっている踊りの音楽。「夜想曲」という邦訳は妙薬だと思いますが、日本でのこの曲を楽しむときの印象にはずれがあるようです。眠りにつきながら聴く音楽ではなくて、寝ている間に聴いていたい音楽。夢の中で楽しく聴こえ流れているような音楽ではないでしょうか。

イグナツィ・パデレフスキ ピアノ演奏 1911年(明治44年)7月、スイス・モルゲスで録音。( His Earliest Recordings 1911-1912

ショパン生誕100年は公に祝われたのか、密やかだったのかは分かりませんけれどもSPレコードの録音は多い時期です。パデレフスキは1913年にアメリカに移住しますので、SPレコードとしてはヨーロッパでの最後のレコーディング・セッションの1曲ではないでしょうか。パデレフスキは第一次世界大戦が起こるとポーランドの首相兼外務大臣に就いたり、後には国連のポーランド大使を務めています。

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