2010年6月25日金曜日

ワルツ第4番 作品34第3 華麗なる円舞曲 1838年作曲

2010年6月25日金曜日

ミュンヒンガーが録音したことよりも、イ・ムジチ合奏団の演奏でヴィヴァルディの「四季」が誰にでも知られるきっかけとなりました。ホルストの「惑星」もボールトよりも、カラヤンがウィーン・フィルで録音したことでクラシック音楽のポピュラーな座を手に入れることになりました。

わずか2分半をただかけまわるように終わってしまうショパンのワルツ第4番は、「華麗なる円舞曲」という名前を持っているのに長い間「第2番、第3番」のおまけ程度にしか見垂れていませんでした。それを一躍価値ある曲だと再認識させることになったのが1985年のショパン・コンクール。演奏会でも弾かれることの少ない曲なのに、コンクールの重大な場面で敢えて演奏して挑んだのがスタニスラフ・ブーニンでした。

曲は「ヴィヴァーチェ」の華やかなワルツ。回転するようなパッセージがひたすら繰り出されて、あっという間に消えるように終わってしまいます。ブーニンはこの曲を指が絡まることなく超特急並みのテンポで且つ自由闊達な演奏で楽しませてくれました。それは新鮮でした。音楽が産まれる瞬間とはこういうものだろうかと思わせるものでした。もしかしたらこの時にこの曲は本当の姿を見せてくれたのかも知れません。ショパンが待ち望んでいた瞬間だったのかも知れません。

確かにこの「第4番」のワルツは、出来損ないのはずはない。前年までに「練習曲集」の24曲を完成したショパンが、最高傑作の「前奏曲集」の作曲中、マジョルカ島に持ってきていたバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の霊感を受けて書き落とした曲でワルツ主題に絡んでくるパッセージがあまりにもブレンド良く混じり合いすぎていることが、かえって面白味に欠けるように聴かれてきたのかも知れません。

ちょうど作曲、出版の時期にショパンはジョルジュ・サンドにお熱になっていたので校正フォンターナに任せきってしまって、預けた自筆譜が紛失してしまっています。このことで、楽曲探求的側面から顧みられなくなりがちな事になっている事とも関係があるのかも知れません。ダイクタル男爵令嬢に献呈されたことが出版譜には記されていますが、写しが現存しないので実際に令嬢に届けられたのかは不明です。

 

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34-3-waltz.pdf (307 KB)

ワルツ第4番ヘ長調 by ディヌ・リパッティ(1950年7月録音)  
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WaltzOp34No3ValseBrillante.mp3 (2009 KB)

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写真は「雨と紫陽花」。紫陽花の花は青にも赤にも染まるのは、そのタイミングのたまもの。撮影はよしおさん。

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