2010-04-24

カールでもヘルベルトでも問題ではない・・・とな

2010-04-24

チーズをまだ買ってない!!もっかゴールデンウィークの需要を乗り切れるかが日本のチーズ専門店の難問になっているそうです。
「何故だろう?」
「へえ、アイスランドの火山噴火で火山灰の変化次第で国際便の運行に支障が出ているんだ」
「旅行者の皆さん、大変だなあ」
なんて位に感じていたら、ヨーロッパの業者にレコードを頼もうとしたら到着日の確約は出来ませんとメッセージがあった。
写真はボストンのオペラ翻訳家 @mayumiura さんの今日の昼食。「Sweet Tomatoes のトマト&フェタチーズピザ。バジルソースが効いていて美味しかった!」とコメントが添えてありました。

まあレコードの業者が噴火の被害にあっているわけでもないし、アメリカの台風水害の時の水浸しのレコードが届いて泡食った時とは違うからレコードはいつかは届くわけですけど、時はゴールデンウィーク。ビジネス時。ここで今手持ちを出しきるわけにもいかないと思うと不安材料になってしまいます。ましてやソープの仕事も連休で出番が増えそうだから予定が巧くまわらないと大変です。

「カールでもヘルベルトでも違いはない、問題はない」と判断したのかどうかはわたしの想像外の事ですけれども、ドレスデン州立歌劇場の黄金時代を迎えていたカール・ブッシュは、才能あるブッシュを取り込もうとしたナチスからの誘いを嫌って、英国に亡命。戦争が終わってドイツに復帰した矢先の1951年9月14日、ロンドンで亡くなっています。
その頃、ナチス党員として音楽活動をしたという判決を受けてヘルベルト・フォン・カラヤンはドイツでの指揮、録音と言った音楽活動を禁止されてしまいます。

音楽の歴史はヨーロッパの出来事に最も影響を受けるもののようです。
カール・ブッシュがドイツに戻ってきた時、黄金時代を気づいていたドレスデン州立歌劇場は空襲で瓦礫となってしまっていました。このために貴重な録音の多くが失われました。・・・って、空襲したのは連合国の爆撃機なんですよね。ドイツ軍の戦車や高射砲が破壊したのかも知れないけれど、戦争は両成敗して下さい。

歌劇「運命の力」序曲。1932年の電気録音です。管弦楽はもちろん、シュターツカペレ・ドレスデン。1890年生まれですからちょうどレコードの録音が行われるようになった頃に生まれた指揮者。ドレスデン時代は30歳代から40歳代と、ちょうどカラヤンが英EMIでレコード録音を活溌に行っていた頃。カラヤンの指揮はどうとかって表現を聞くけれどもブッシュの録音とブラインドテストしたらどうだろう。

ヒトラーから「君は神の道具」だと言われて、マスコミだって「奇蹟のカラヤン」と書き立てています。ヒトラーはカール・ブッシュにも同じことを言って、マスコミも「奇蹟のカール」と書いたのかも知れませんね。カール・ブッシュの録音がもっと残っていれば良かったのにと残念です。
戦中、戦後という事もあってナチスのごちそうを食べていたカラヤンとは違って、イギリス(グラインドボーン歌劇場)やアメリカ(メトロポリタン歌劇場、コロン劇場)、デンマーク(ストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク王立交響楽団)で栄養満点のチーズが食べられなかったのかも知れませんね。

ヴェルディ 運命の力 前奏曲指揮フリッツ・ブッシュ/シュターツカペレ・ドレスデン

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