2010-04-21

1Q84 から 天地明察 へ

2010-04-21
冲方丁(うぶかた・とう)さんの「天地明察」が2010年の本屋大賞になりました。第31回吉川英治新人賞を受賞した作品ですから、時代小説。そして雑誌に連載された活劇小説。キャラクター時代小説という新しいスタイルで、時代背景などのディティールを掘り下げる小説ではないところが、現代の読者に読みやすさを与える事になっているのでしょう。
これからキャラクター時代小説の先駆けの受賞。色々と比較される事になるのでしょう。時代の流れに乗った旬の作品と言えるでしょう。


天命は、最高の勝負(ゲーム)。
戦国時代の終わりを告げる「大和暦」——
20年に及ぶ大事業は、ひとりの碁打ちによってなされた…

第31回吉川英治文学新人賞受賞! 『天地明察(てんちめいさつ)』
万能の天才、冲方丁(うぶかた とう)が小説界に新たなる衝撃を放つ!!

天命は、最高の勝負(ゲーム)。
戦国時代の終わりを告げる「大和暦」——
20年に及ぶ大事業は、ひとりの碁打ちによってなされた。

★内容紹介
江戸、四代将軍家綱の御代。戦国期の流血と混迷が未だ大きな傷として記憶されているこの時代に、ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること。武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの計画は、そのまま文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。
実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれながら安穏の日々に倦み、和算に生き甲斐を見いだすこの青年に時の老中・酒井雅楽頭が目をつけた。「お主、退屈でない勝負が望みか?」
日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描いた新境地。時代小説家・冲方 丁誕生の凱歌がここに上がる!
初出:「野性時代」(角川書店) 2009年1月号〜7月号

★著者紹介 冲方 丁(うぶかた とう) [公式HP]http://www.kh.rim.or.jp/~tow/
1977年  岐阜県生まれ。幼少期、父の仕事の関係でシンガポール、ネパールに在住し、異文化の混沌に触れなが
ら成長。14歳で帰国後、コミック・ゲームなど日本最先端メディアの洗礼を受けた。
1996年早稲田大学在学中に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞 金賞を受賞しデビュー
1997年ゲーム制作者としてデビュー。以後『カルドセプトサーガ』など先鋭的なゲーム開発に多数関わる。
2000年角川書店より受けた2冊目の書き下ろし依頼に対し、当初予定の10倍ボリュームで原稿を送り担当者を驚愕させる。驚異的に緻密な世界設定のもと、哲学的ともいえる思考を持った登場人物たちが闘い  
を繰り広げるこの作品は後日『ばいばい、アース』上下(現在角川文庫全4巻)として刊行された。
2001年『ピルグリム・イェーガー』でコミック原作者デビュー
2003年 小説『マルドゥック・スクランブル』にて日本SF大賞受賞。『蒼穹のファフナー』にてアニメ制作デビュー
2006年 小説・アニメ・マンガ『シュヴァリエ』制作 複数メディアを横断するクリエーターとして地位を確立する。    
小説『シュピーゲル・シリーズ』スタート 富士見ファンタジア・角川スニーカーの2レーベルに渡り、相互補完的なストーリーを繰り広げるという、小説界で初の試みに挑戦し、話題となる。
2007年 小説誌『野性時代』に提出した中編が、あまりの内容の濃さに編集部で論争を呼び、長編としてバージョンアップ・スタートすることに決定。この作品が、初の一般向け時代小説『天地明察』となった。

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