2010-03-03

日本コロムビア百年の名盤:蘇州夜曲

2010-03-03

【7"】美空ひばり/ 蘇州夜曲 (日本columbia) 昭和38年(1963) 10月20日発売。ステレオ盤。
作詞:西條八十、作曲:服部良一による永遠のスタンダードを歌う美空ひばり。
「蘇州夜曲」は渡辺はま子、石川さゆりさん、雪村いづみさん、そしてもちろん李香蘭と、この曲を素晴らしいものにしてきたアーティストたちはたくさん存在するんですけれども、お嬢ほどこの曲を完璧に自分のものにしている歌い手はいないと思ってます。
歴史的背景を思わせない出来で、純粋に楽曲に永遠性をもたらしています。
高音から低音へのスムーズな流れ、フェイクじゃない裏声で、メロディを掴んで離さない感覚とお嬢の魅力を存分に味わえる名歌唱になっています。
しんぐるばんなのでジャケットに色あせがあるのは仕方ないでしょう。レコード店の片隅にでも眠っていたのでしょうか、盤はまあ良好の部類で残っているのことがありそうです。中古相場では1,800円以上。

今年はショパン、シューマン、マーラーと作曲家のアニヴァーサリーが重なっています。
その作曲家たちも、色々とその後の音楽を替える重大な存在が揃っているのではないでしょうか。

そしてわたしの記憶違いでなければ、日本コロムビアレコードが設立されて100年目をも迎えると思います。
明治の終わり(明治43年)に、川崎工場からスタートしました。小さい個人レベルのレコードはありましたけれども大きな企業としては、日本の最初のレコード会社のはじまりだと言っても良いでしょう。


美空ひばりさんのヒット曲に「港町十三番地」(1957年3月10日、SPレコードで初発)がありますけれども、これは当時の日本コロムビアの工場の住所です。と一般的には解説されています。正確には港町九番地だったのですけど、こぶしを回しにくいですよね。
レコードを解説する時のもくどくなるので、通常スルーしています。

美空ひばりさんは大歌手なので、伴奏のストリングスもメンバーが多いように聞こえます。
在京のオーケストラのメンバーが演奏していたかも知れませんね。
戦争中に組織は変わることになりましたけれども日本コロムビアはアメリカ資本で作られた外資系のレコード会社でしたので、盤質はどれも優秀。子ども向きのクラシックレコードの製盤の良さは、コピーノイズの感じられるところがなくて嬉しいことでした。

ひな祭りを美空ひばりさんのレコードで、のんびりと過ごしています。

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